見出し画像

更年期こそ子宮と卵巣を活かす

看護学生の時に、閉経すると子宮や卵巣の役割は終わると学習しました。
確かに、生殖能力を終えた更年期には子宮や卵巣は必要ないという考えも正しいです。しかし、心臓や肺、肝臓などの臓器は働かないと死んでしまいます。
子宮や卵巣はただ萎縮するだけ。

萎縮した卵巣や子宮は、女性が自由になった証です。生殖だけの役割という認識と支配を抜けて男女を超えた人としての本質を生きてゆく自由です。
子宮と卵巣の支配から解き放された更年期は、「〜しなくてはならない」ではなく「〜のために」へ変換することで、健康と幸せを感じることができるのです。

❶ 記憶と感情は生殖器の支配によって生まれる

ーーー女性であっても、男性性と女性性は存在します。生殖器の支配下においては、体は女性ですが目的を果たすために男性性が強く出ることもありバランスが乱れやすいものです。
女性は、初潮か始まった時から卵巣と子宮の存在に縛られています。その理由として、適齢期になれば結婚と言われ、結婚すると子供はまだかという社会的な暗黙の仕組みがあるからです。様々な制度は、この二つを前提としているため、外れた人の心は行き場がありません。
「女性は子供を産む」「女性の幸せは結婚」
現代はそのようなことを考える若い人は少ないですが、更年期世代はこのような認識で親、世間から伝えられました。
現代は、独身でも自立して社会の役に立っている方も多いですから、制度の必要性も見直さなくてはなりませんね。
時代が変わっても変わらないものは、私たちは自由だということです。


❷すべてのために磨く

ーーー出産したばかりの女性は、何とも言えない美しい表情をしています。全力で守るべき相手が出来た時、女性は優しくて強く、美しくなっていくものです。しかし、守るべき相手の純粋さと透明性は鏡のように反射して
飲み込まれてしまいます。
親の魂は子供の記憶から感情に反映するので、親世代の魂を磨いておく必要があります。
挨拶や、お掃除、礼儀などの所作は時代が変わっても変わらない魂磨きの方法です。

❸生かすと活かす…人は言葉の音で活かされる。

ーーー初潮が始まったあの時から毎月、種の保存のために放出された500個の卵子。その卵子が途切れることなく繋がれたのは、様々な困難を超えてきた先祖の存在があったからです。
昔は今のように便利な生理用品はなく知恵や工夫をこらしながら乗り越えていました。不浄と言われた月経や穢れと言われた出産でしたので隔離されたり産屋と呼ばれる小さな小屋で命がけの出産を行っていたのです。
その繋がれた遺伝子を価値ある存在として活かすのが更年期のお役目。
言葉を使いカラダを使い、あり方で伝えていくのです。
美しい言葉は美しい心をつくり、やがては美しいカラダに変化していきます。どんなに高い美容液にも敵わない品格の出来上がりです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?