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現代の精神医学の問題点、医師に害された患者がオーソモレキュラー療法(分子整合医学療法)で治った話-エイブラム・ホッファー、より

精神医学の57年/エイブラム・ホッファー(著) 大沢博(訳)より
こちらは在庫が少ないようです。ぜひお読みください。

オーソモレキュラー医学入門 
エイブラム・ホッファー(著),アンドリュー・W・ソウル (著),中村篤史(翻訳)

家庭の医学とメガビタミン療法
ノーベル賞受賞者の生化学者ライナス・ポーリング博士が唱えた「オーソモレキュラー〔=分子整合〕医学」。この革命的な新医学を牽引してきた2人の大家、A・ホッファーとA・W・ソウル両博士が、医師だけでなく一般読者に向けて書き上げた、栄養療法/メガビタミン療法の決定版!

〈本書で紹介する主な疾患/症例〉
消化器系障害、心血管系疾患(動脈硬化・静脈瘤、血管炎・脳卒中・糖尿病・心不全)、関節炎、各種の“がん"、精神・行動障害(アルツハイマー症、てんかん、統合失調症、うつ病、ADHD)、アレルギー、風邪その他の感染症、皮膚障害や老化……etc.

分子栄養学のすすめ (健康自主管理システム1) 三石巌(著)
日本で初めて市民のためのメガビタミン主義を確立した三石巌氏。
分子栄養学を初めて学ぶならこちらから読むのがオススメです。


☆☆☆☆☆☆☆

患者さんへの礼儀正しさ

現代精神医学は、あまりにもビジネスのようになりすぎ、
あまりにも使命感を感じさせなくなってきました。
これは患者さんを救うことに興味をもつ多くの非常にすぐれた
精神科医たちにはあてはまらないのは確かです。
しかし彼らは、どのようにするのが最善かを教えられてないという、
ハンディギャップがありました。
おそらくモントリオールのマルギ医科大学は、この基本的欠如を
正そうとするための過程を設定したかもしれません。
医学生に、どうしたら治療者になれるか、教え始めようとしていると
公表しています。
私は、それが意味するのは、医師ー患者関係の重要性、
患者さんを理解する必要性、敬意をもち、古くからある
「害するなかれ」という格言をまじめにうけとることの必要性について、
教えるのだろうと判断しています。
私の現代的な医学観には、偏見が含まれるかもしれません。
というのは、統合失調症や双極性、あるいは治療に反応しなかった
他の疾患だった私の患者さんたちの大多数は、私より前の精神科医の
手にかかって、また助けを求めて行った別の精神科医の手にかかって
起きたことを、病歴の一部として、私に話したからです。
私は、医科大学はマギルの例にならっていくと考えています。
ここに何が起こったかを説明する、いくつかの例をあげます。

2005年10月に、ひとりの中年女性が現れました。
皮膚に痛みがあり傷口が開くという病変でおおわれていて、
何年もこの状態をわずらい、かゆみとうつを伴っていると訴えました。
彼女は、9人の別々の皮膚科医に相談してきました。
誰も彼女を診断したり助けたりできませんでした。
そしてついに、彼女は自傷行為をしていると決定されました。
臨床会議は、この意見で一致しました。
彼女は、自傷行為をやめるようアドバイスされました。
そしてひとりの皮膚専門医が時間をかけて、彼女の夫にそういうことを
防ぐようにと告げました。
彼女は激しく抗議しました。
自分はそうではないこと、病変は背中にさえ現れていて、
自分で掻こうとしても届かないと。
医師たちが、彼女を人格障害と考えたことは明らかでした。
その診断は彼女と夫をうちのめし、彼女にうつを加え、士気をいっそう
減退させ、彼女は浴室に1日中座って泣き叫ぶようになりました。
彼女が紹介をうけた医師は、いずれの診断にも同意せず、
結局彼女を私に紹介しました。
私は彼女を診るとすぐに、その皮膚の病変はペラグラの典型と認めました。
ナイアシンアミドを含むビタミンBを摂取しはじめると、
1ヶ月できれいになり、よくなりました。
彼女のうつは消えさり、仕事に復帰していきました。
患者さんとその夫の双方にとって、これは奇跡でした。

数週間後、夫が現れて訴えたのが、この2年間、多発性硬化症と診断された
症状が、発生したということでした。
彼は60歳で、この症状が現れるのは、むしろ遅いほうでした。
彼らは、2年ほど前、この地域に引っ越してきました。
以前住んでいたところでは、スポーツにうちこんだので、
日光にさらされました。
ビクトリア州では、1年のうち、8ヶ月が紫外線不足となるので、
多発性硬化症の発生の要因のひとつは、紫外線とビタミンD3不足と
認められます。
彼は私に、ある神経科医に会ったばかりですと告げました。
その医師は「あなたは多発性硬化症です。さようなら。
3ヶ月以内に車椅子が必要になるでしょう。」と告げたといいます。
私は彼に、私が50年にわたって用いてきた、多発性硬化症のための
プログラムを始めさせ、それに大量のビタミンD3を加えて、
おそらく車椅子はいりませんと保証しました。
この話を親しい友人たちに話したところ、彼らはぞっとしました。
この家族は、患者さんへの敬意、良識、あるいは理解をもって治療されず、
出会った専門医の誰からも支援されませんでした。
もっと悪いことに、彼らは助けられず、古代の格言「害するなかれ」は、
遵守されなかったのです。

数年前、ある若い女性とその父親が、バンクーバーからやってきました。
彼女は統合失調症と診断されて、ハルドールで穏やかに統制されていました。
この頃、オランザピンが市場に出たので、彼女の精神科医はこの製品を得て、彼女に服用させる同意を得ました。
6ヶ月のうちに、彼女は60ポンド(約27kg)太りました。
彼女は魅力的な19歳の女性から、肥った、形のくずれた、
だらしない人に変わり、全体的にうつになりました。
彼女は主治医の精神科医に、ハンドールに戻してほしいと懇願しましたが、
彼はそうさせないと決めて、ぶっきらぼうに「やせて精神病でいるより、
肥って健康のほうがましだろう」と告げました。
彼はまちがっていました。
彼女は今は、肥っていて精神病でした。

私は、現代の抗精神病薬による共通の特徴である、
代謝(メタボリック)症候群に対する関心の深刻な欠如をみています。
治療している医師たちは、これらの変化が患者さんにもたらしていることについて、あたかも関心がなかったかのようでした。
一部の患者さんたちは、100ポンド(約45kg)肥っています。
これでは誠実に治療されているとはいえません。
理解なく、支持なく、安全を脅かされているからです。
統合失調症の患者さんは、代謝症候群(メタボリック・シンドローム)に
わずかですがかかりやすいので、その薬は、これらの不運な患者さんたちに、生化学的混乱を起こします。
ガン以外では死亡率が上がっているのです。
これらの話には、きりがありません。
もし、もっと知りたいのであれば、統合失調症あるいは分裂情動性障害である、あなたの身内や友人の誰かに、何が彼らに起こっているのか、
尋ねてください。
☆☆☆☆☆☆☆
こちらもお読みください。

ビタミンB3(ナイアシン)など栄養療法で統合失調症の子供が治った話1-エイブラム・ホッファー博士より

ビタミンB3(ナイアシン)など栄養療法統合失調症の子供が治った話2-エイブラム・ホッファー博士より


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