みーこノオト。| 作家

▪️直感を信じて後悔のない人生を ▪️オトナの女を脱ぐさまを綴る ▪️40歳からのエッセイ …

みーこノオト。| 作家

▪️直感を信じて後悔のない人生を ▪️オトナの女を脱ぐさまを綴る ▪️40歳からのエッセイ ▪️lifestyle | people | food | nature | art

マガジン

  • 脱ぐノオト。

    服服を脱ぐにはお作法がある。それは少しずつ、ということ。 不惑の私を包み込む、"オトナの女"という呪縛のベール。 幾重にも重なるその服を、言葉を介して脱いでいく。

  • つぶやきノオト。

    光円錐の中で、「この場所」から、少しずつ離れていく歩みの音。 あなたの「その場所」から離れることへの小さな勇気になれたら。

  • 育児ノオト。

    育児は育自。母としてどう生きるか。 あれこれの生活音を。

  • 彼女ノオト。

    彼女たちは立ち上がった。この世界をより満ち足りたものにするため。私が出会った美しくも勇ましい彼女たちの音が、軽やかに響き渡りますように。

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自己紹介のようなもの

▫︎ 軽井沢にて 長野県軽井沢町。 言わずと知れた大人のための知的アーバンリゾート。 会社に3日間の有休を申請し、 2人の乳幼児を2歳年下の夫に任せ、 ハルニレ(春楡)に包まれた沢村のテラス席で、 私はホットラテを飲んでいた。 ある男に会うために。 10月に入ったばかりの時期だったが、朝の軽井沢は東京と違って、肌寒かった。 漫ろな気持ちを律したくなり、眼前の風景に意識を向けてみる。 色づき始めている木々の様子を眺めながら、 この地に来ている現実に少しばか

    • 脱ぐノオト。#003/お酒さん、今までありがとう

      お酒を昨日から辞めた お酒を20年以上にわたって、ほぼ毎日飲んでいた。(妊娠期・授乳期は除いてだが) そして最後に飲んだのは一昨日だったわけだが、 その日を最後に辞めようだなんて、その時は思っていなった。 ところが、その夜。 これからの私の人生にお酒は必要ないんだ…と 静かに、唐突に、確信したのだ。 これまでの私 私は対人コミュニケーションに苦手意識があって、それを埋めるべくお酒を飲んでいた。 周りから、お酒を飲むと面白い人だね、とよく言われていた私。 つまり私

      • 脱ぐノオト。#002/8月のライオン

        こんにちは。 みーこノオト。です。 早いもので9月ですね。 秋の気配を感じる瞬間に出くわすことが増えてきました。 8月を振り返ると、 世間はライオンズゲートで盛り上がったような気がします。 同月中に満月が2回も訪れたり、 そのうちの1回がスーパームーンだったり。 天体に想いを馳せながら、 私は、暫くの間、深海に沈んでおりました。 特にライオンズゲートが開いている期間、 8月上旬のことです。 その頃、何故か気持ちが大きく沈んでしまい、 どこにもいたくなくて、どうしよう

        • もうひとりのワタシ。

          静けさの朝。 起きがけのコーヒー。 あるいは、眠たい昼下り。 あるいは、美ら海の気配に包まれた夜。 いつでも、どこへでも、 連れてゆける、 もうひとりのワタシがいる。 9年前、この地へ来たとき。 こんなことになるなんて、 想像もしてなかったのに。

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        • 脱ぐノオト。
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          3本

        記事

          脱ぐノオト。#001/私の大切な一部。

          貴方は、私の大切な一部。 そんな貴方に、すいぶんと長い間、 さみしい思いをさせてしまったみたいだね。 貴方の呼び声に、耳を塞ぎつづけてきた。 そんなつもりは、ちっともなかったんだけどね。 * 3歳の我が子が大きな声で、「ママ!!!!」と叫んだ。 「大きな声出さないでよ!!!!!!!」 苛立ちを覚え、叫び返す。 そして、我にかえる。 はじめから、 貴方の声を聞いてあげていれば、 貴方は大きな声を出さなくてもすむのに。 私を苦しめているわけではないのよね。

          脱ぐノオト。#001/私の大切な一部。

          脱ぐノオト。#000/はじめます。

          着膨れた私。 親の価値観や社会の常識や固定観念、 そして、人生観を形成する出来事の遭遇。 それらによって、裸で生まれた私は、 沢山の服を一枚一枚羽織るような生き方をしてきた。 心がこれ以上傷付かないようにと願って。 でも、そんな状態だったことに、 そもそも気がついていなかった。 なぜって、それが“大人になる”ということであって、 当たり前のことだと思っていたから。 そして、そんな着膨れた私が、 本当の私と思っていたから。 * 3年前、夜中に泣き叫ぶことが増えて

          脱ぐノオト。#000/はじめます。

          後悔のない生き方

          あと1週間後に死ぬとしたら、どう生きたいか? 誰しも後悔のない生き方をしたい、と思うだろう。 ところが、普段はどうだろう。 妥協という時間で埋め尽くされた日々を過ごしていないだろうか。 1週間後に死ぬことはきっとないだろうからと、たかを括って。 しかし、その保証はどこにもないのだ。 そんな質問をされたら、 子育て中の母親は、真っ先に子供の顔を浮かべるかも知れない。 私がいなくなっても大丈夫なように、何か手立てをしなくては、とか。 私の場合、 子供に対して、

          彼女ノオト。#002/ときめきJourneyの先に。(後編)

          前編のあらすじ昨年末、会社員を卒業し作家として活動を始めた私だが、インテリアに関心はありつつも、統一感のない空間の中で住んでいた。自宅で過ごすことも増えるからと、彼女にインテリアコーディネートを依頼したのだった。 セッションが始まり、美しいインテリア画像を見ていくなかで、数々のときめきが爆発!また、自分の好みだけに縛られアイテムを選定していくと、次第に統一感のないインテリアに繋がることも知る。 そんな中、彼女から16万円の高級ラグの提案を受ける。予算を大幅超過するのに、な

          彼女ノオト。#002/ときめきJourneyの先に。(後編)

          彼女ノオト。#002/ときめきJourneyの先に。(前編)

          はじめに彼女は、私の住まいを奇跡のように美しく整えてくれた。 それは、同時に、私の心も整えてくれるようなプロセスでもあった。 そして、そのプロセスにおいて、人生や生き方について、相対峙することになろうとは。 その一部始終を前編・後編に分けてしたためた。 インテリアコーディネートを初めて体験したオンナと、そのオンナに真摯に向き合う彼女が、まるで共に旅をしているような。そして、その旅で出会った風景や感情の揺れ動きを少しでも共有できたら。 本日は前編で、私の体験談を。 明

          彼女ノオト。#002/ときめきJourneyの先に。(前編)

          この空間に入った瞬間よりも、 小一時間経った今のほうが、生きている心地がする。 今、私はここにいる、という感覚。 心臓が高鳴りを上げている。 酸素を取り入れねばと意識するほど、たかぶる。 マチュピチュに行ったことはないけれど、 たぶん、こんな感じだろう。

          この空間に入った瞬間よりも、 小一時間経った今のほうが、生きている心地がする。 今、私はここにいる、という感覚。 心臓が高鳴りを上げている。 酸素を取り入れねばと意識するほど、たかぶる。 マチュピチュに行ったことはないけれど、 たぶん、こんな感じだろう。

          ママだからこそ。独り旅のすゝめ。

          はじめにこんにちは。作家業をしております、みーこと申します。 ママのみなさん、「me time(独りの時間)」 持てていますか? 仕事に家事に雑多な庶務に…加えて、育児! まぁ、なかなか難しいですよね… 私も子供が赤ちゃんだったころは、 me timeをたった1時間でも取れたら、めっちゃ幸せだ~!と感じていたものです。(とは言え、あっと言う間に終わってしまい、愕然とするのですけどね…苦笑) 会社員時代だった頃に育休から職場復帰した際は、 四六時中の育児から開放された喜びが

          ママだからこそ。独り旅のすゝめ。

          採りたての野菜とハーブを、 じゃぶじゃぶ冷たい水にくぐらせて。 ビール片手に、とんとんとん、 鼻歌まじりでカット。 おっと、野菜くずと呼ばないでね。 玉ねぎの皮やニンジンのヘタは、 ベジブロスに変身するのです。 黄色い小花は、 ご機嫌なサラダにふわっと散らせましょ。

          採りたての野菜とハーブを、 じゃぶじゃぶ冷たい水にくぐらせて。 ビール片手に、とんとんとん、 鼻歌まじりでカット。 おっと、野菜くずと呼ばないでね。 玉ねぎの皮やニンジンのヘタは、 ベジブロスに変身するのです。 黄色い小花は、 ご機嫌なサラダにふわっと散らせましょ。

          彼女ノオト。#001/大丈夫。その身を委ねてみて。

          彼女の目は、私の「絵」を明確に捉えていました。 その「絵」は、私の宝物でもありました。 その「絵」は、せわしない日常で鼓動が乱れた私を、 いつも「その場所」へ連れて行ってくれました。 コンマ何秒かの差で。 脈打つ振動が微かに変化するのです。 その「絵」を、誰かに見せたい気持ちもありました。 でも、大切にしているそれが、誰かの目に触れた瞬間、 思わぬ拍子で地に落ちてしまったら? 誰かと、一緒に、この「絵」を見たいけれど、 きっと、私にしか見ることができないのだろう… 

          彼女ノオト。#001/大丈夫。その身を委ねてみて。

          過去に縛られて 勝手に翻弄されて 三回もの季節の変わり目を迎えるまで 何かを探していたけれど 何もなくて 今から造るのだと もう 観念した

          過去に縛られて 勝手に翻弄されて 三回もの季節の変わり目を迎えるまで 何かを探していたけれど 何もなくて 今から造るのだと もう 観念した

          議員ポスターを見てふと思う こんな仕事もうイヤだ! 大変さを誰も全然分かってくれないんだもの! と、言われたら... え...? だって、立候補したのは自分の意思だよね? イヤなら辞めたら? でも 私も立候補して この人生を選んでいる 誰にも頼まれてる訳ではないのに

          議員ポスターを見てふと思う こんな仕事もうイヤだ! 大変さを誰も全然分かってくれないんだもの! と、言われたら... え...? だって、立候補したのは自分の意思だよね? イヤなら辞めたら? でも 私も立候補して この人生を選んでいる 誰にも頼まれてる訳ではないのに

          不思議な力のことを 怖くなった私は 静かな死を選んだ 日本の現代社会が作り上げた 常識・慣習・価値感 というベールを被ることを 自ら選択したのだ そのベールは 『大人』 という名前だとずっと思っていた そして、1週間前 ベールを脱いだら 16歳の私がそこにいた

          不思議な力のことを 怖くなった私は 静かな死を選んだ 日本の現代社会が作り上げた 常識・慣習・価値感 というベールを被ることを 自ら選択したのだ そのベールは 『大人』 という名前だとずっと思っていた そして、1週間前 ベールを脱いだら 16歳の私がそこにいた