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つぶやきノオト。

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光円錐の中で、「この場所」から、少しずつ離れていく歩みの音。 あなたの「その場所」から離れることへの小さな勇気になれたら。
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もうひとりのワタシ。

もうひとりのワタシ。

静けさの朝。

起きがけのコーヒー。

あるいは、眠たい昼下り。

あるいは、美ら海の気配に包まれた夜。

いつでも、どこへでも、
連れてゆける、
もうひとりのワタシがいる。

9年前、この地へ来たとき。

こんなことになるなんて、
想像もしてなかったのに。

この空間に入った瞬間よりも、
小一時間経った今のほうが、生きている心地がする。

今、私はここにいる、という感覚。

心臓が高鳴りを上げている。
酸素を取り入れねばと意識するほど、たかぶる。

マチュピチュに行ったことはないけれど、
たぶん、こんな感じだろう。

採りたての野菜とハーブを、
じゃぶじゃぶ冷たい水にくぐらせて。

ビール片手に、とんとんとん、
鼻歌まじりでカット。

おっと、野菜くずと呼ばないでね。

玉ねぎの皮やニンジンのヘタは、
ベジブロスに変身するのです。

黄色い小花は、
ご機嫌なサラダにふわっと散らせましょ。

過去に縛られて

勝手に翻弄されて

三回もの季節の変わり目を迎えるまで

何かを探していたけれど

何もなくて

今から造るのだと


もう

観念した

議員ポスターを見てふと思う

こんな仕事もうイヤだ!
大変さを誰も全然分かってくれないんだもの!

と、言われたら...

え...?
だって、立候補したのは自分の意思だよね?
イヤなら辞めたら?


でも

私も立候補して
この人生を選んでいる

誰にも頼まれてる訳ではないのに

不思議な力のことを
怖くなった私は

静かな死を選んだ


日本の現代社会が作り上げた
常識・慣習・価値感
というベールを被ることを
自ら選択したのだ

そのベールは
『大人』
という名前だとずっと思っていた


そして、1週間前

ベールを脱いだら
16歳の私がそこにいた

22歳の頃まで
不思議な力と共に
生きてきた感覚があった

あの人がこの世から突然去ったあの日から
不思議な力のことを
怖く感じるようになった

同時に、あの人の最期の女として
不思議な力が私を選択してくれたことが
とても誇らしかった

庭に咲いている花のこと

いつも側にあるけれど、
いつも目にはしているけれど、
知らない

知らないからうまく表現できない

私の場合、それは、
出生のルーツだった

きのう、直属の上司に退職の意思表示をした

時間とエネルギーを
何に振り分けるか

それを決める事は、
すなわち、
自分の人生を決める事

退職の決断は、
時間とエネルギーの費やす先を
「会社」から「社会」にシフトする決断だった

今の会社は、
その舞台ではなかっただけだ

昨日。仕事の合間。
公園のベンチに座って、目を閉じて、
静かに五感を働かせていたら、
この写真が頭に浮かんだのだ。

今を記録しなさい、
というメッセージと共に。

淀み無き喜びとワクワクの感情が、
全身にスーッと行き渡った。

これが直感なんだ。
何も怖くないよ。