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断酒してから1か月経って思ったこと

はじめに

ある日、唐突にやってきた断酒の決行。
その日から今日で丸一か月が経った。

その間の経緯や心身の変化について、ここに記録する。

実を言うと

お酒との付き合い方には散々悩んできたにもかかわらず、
なぜだか断酒をすることは全く頭になかった私。
(そもそもお酒のない人生は考えられなかったし、
飲み方を改善するためには内面を整えねばという想いがあったため)

そんな私が突如として酒断ちを始めたもんだから、
決意は固かったものの、内心は不安でいっぱいだった。
※断酒のきっかけや理由は、こちら

そんなわけで、しばらくは支援材料を探すべく、
ネットで「断酒」と検索する日々。
すると、想像していたよりも世間に断酒の流れが来ていることを知る。

関連の本や動画などで調べていくうちに、
断酒でこんなにも健康面でのメリットがあるんだ!!と驚き、
俄然やる気が湧いてきた。

例えば、痩身・美肌とか、浮腫が取れるとか、
朝の目覚めがスッキリするとか、体力・気力が漲るとか、感情の起伏が落ち着くとか、
どうやら心身面でいいことばかり…!?

ー 全部が望んでることじゃん!やっぱり断酒やってよかったじゃん! ー

自分に拍手喝采をしたのだった。

初めの7日間

いわゆる好転反応なのかなんなのか分からないが、
なんだかダルかったり、若干のアレルギー気質が強く出たり、手の先が少し痺れてるような気がしたり…(痺れって... 軽くアル中だったんかな、私…)

習慣を変えたばかりで気が張っていたせいか、いつもより疲れやすい感じもした。それから、味の感覚が少し敏感になったような、なってないような...(どっちよ)

そんな中、断酒4日目にして旧知の友人たちとランチ会があった。
みなが初めのドリンクをアルコールのメニューから当然のごとく選ぶ中、
断酒したことを伝えると、案の定、理由を聞かれた。

かいつまんで話してみたら、相変わらず真面目だね~、芸人じゃあるまいし、とか、まだ4日目なのねと、笑われた。(もちろん愛あるイジリ)
その流れから、友人のお酒による失敗談などを聞いているうちに、
お酒の失敗は、人々の自尊心を傷つけているんだと確信する。

そんなこんなの7日間。1キロ近く体重が落ちた。
まぁ、ここまで想定の範囲内。順調だった。

関門!酒豪たちとの飲み会

断酒を開始して一番の気がかりは、10日目に控える酒豪たちとの飲み会だった。それは前出の友人らにカミングアウトするよりも、100倍緊張するものだった。

なぜなら、彼らは私が新卒入社した時に大変お世話になった上司や先輩たち。週2日のペースで、仕事上がりに飲みに行って大騒ぎするザ・呑んだくれ仲間だった。

お前もつまらない人間になったなぁとか言われるのではないか。
久々に会う彼らにカミングアウトすることが怖かった。

ただの自意識過剰だった

ところが断酒したことを伝えても、全然驚かれなかった。
理由も聞かれたが、さくっと答えて、「以上」だった。

彼らの年齢をよく聞けば、なんとアラカンどころかアラコキではないか。
(出会った頃の印象で止まったままなのである…)
酒豪は健在だったが、彼らの関心は定年退職後の就活についてだった。

仕事は?と聞かれたので、
小説を書いてWEBマガジンを運営していると伝えると、
むしろ断酒のことよりもよっぽど驚かれ、
終いには、誇りに思うよとまで言ってくれた。

断酒のカミングアウトは大したことではないのだと思った。
自意識過剰もいいところ!と自分にツッコミを入れた。

21日目

アルコールを飲まない私、という体感にすっかり慣れてきた。
習慣化には21日間必要ということを聞くが、たぶん、当たりだ。

ところが、気の緩みのせいか食欲旺盛になってしまって、
1キロの減量がすっかり元に戻ってしまった。

加えて世間が言うよりも、特に良い変化が現れないではないか!?

変化があったと言えば、二日酔いの日がなくなったこと、くらい。
もちろん、それは断酒による素晴らしい収穫だけど、
それって飲まない人にとっては当たり前のこと。

いつも身体がダルいとか、寝起きが悪いとか、いろいろあるプチ不調って、全部が全部アルコールだけが原因じゃなかったのね!
そんなことに気付き、食の改善を図ることに意識をシフトすることにした。

31日目

そんなわけで思い立って、4日間のプチファスティングを決行した。
31日目である今日の時点で、断酒前よりも2キロ減量。
顔色や浮腫も心なしか改善した。

断酒さえすれば全てが改善されると思っていたのも、
自意識過剰だったことを痛感する。

結論

結局、断酒はしたほうがいいの?
と思ってお読みいただいている方には申し訳ないのだが、
それを言いたくてこれを書いているわけではない。

20数年来の友人だったお酒さんと離縁したのである。
その初めの1か月という期間は、長い人生の中で間違いなくターニングポイントになるだろうから、とにかく記録に残したかったのだ。

ただ、これから断酒を検討している方に強いてお伝えすることがあるなら...。

心身の不調について、諸悪の根源がアルコールだと「過度に」思い過ぎている場合、
実際に断酒してみたときに、ガッカリすることもあるかもしれないことは、
一応ここに記しておこうと思う。
人間の心身って本当に複雑だ。神秘だと言ってもいい。(真にこのことを感じた。これも断酒の収穫!)

この記事を書く前の時間、子供達(小1と年中)に絵本を読み聞かせしていた。ふと、「ママ、お酒やめてよかった?」と聞いてみた。

すると、
「絵本を毎日読んでくれるようになったからうれしい!」
と、ふたりして満面の笑みで答えたのだった。
(これまで酔っ払いすぎた日は読んであげられず、寝かしつけ中に先に爆睡することが多々…)

そんなわけで、結論としては、

子供に喜んでもらえて、とっても嬉しい!

断酒1か月達成の心境だ。

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