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ワーキングマザーでもできる!「大人の学び」の3ステップ

最近、周囲でも学び始める方が増えています。そんな「大人の学び」についてのバイブルは、立教大学経営学部の教授、中原淳先生による「働く大人のための「学び」の教科書」に決定です!勝手に決めちゃいましたが(笑)「大人の学び」の方法って、なかなか知られておらず、こんなにわかりやすく書かれている本はとても貴重です。

今日はこのバイブルを参考にして、多忙なワーキングマザー(ペアレントですね!)に向けた実践方法を書きます。

大人の学びが必要な理由など、この本を参考に書いた投稿もご参照ください。

ワーキングマザー向けに中原先生の「大人の学び」理論をアレンジしたら

ところで、私は誰かと言うと、一人の「学びオタク」のワーキングマザーです。

会社員時代は、資格オタク並みにUS会計士や中小企業診断士など、ほぼ最短で合格してきました(言い訳ですが、仕事で必要だったんです!)
その頃から、学びの効率化が大好きで、その趣味が高じてか、6年前からは、アクティブ・ラーニング(能動的な学び)を中心に、大学やコミュニティで実際の学びの場づくりに関わるようになりました。

というわけで、私が中原先生の「大人の学び」の理論をフル活用して、忙しいワーママ(パパ)向けに学びの3ステップを考えましたので、ご紹介します。

3つの原理原則と7つの行動

まず中原先生があげている「大人の学び」の3つの基盤を抑えましょう。

1.少し背伸びをしたことに挑戦する。
その中でも、①楽しみを感じること、②感謝されること に挑戦する。
2.行動と振り返りを繰り返す
3.他人とつながりの中で学ぶ

そして、この3つを具体的に活用する方法として、中原先生は学びを加速させる「7つの行動」として以下をあげています。

①タフアサイメント、②本を1トン読む、③人から教えられて学ぶ、④越境する
⑤フィードバックをとりに行く、⑥場をつくる、⑦教えてみる

ただ、仕事に加えて、小学校と幼稚園の大量のプリントに埋もれているワーママ(パパもですが!)、7つもあると大混乱です・・

ここで、いち「学びオタク」のワーキングマザーの出番です(笑)次に、中原先生の理論を最も効率よく実践できる3つのステップをご紹介します。

ワーママのための「大人の学び」3ステップ

インプット方法から、アウトプットまで、超効率重視でカバーしてきた「学びオタク」の私が提唱するのは、次の3ステップです。

1.越境する    
2.アウトプットする
   ↑
  繰り返す
   ↓
3.インプットする  

1.越境する

「越境」とは聞き慣れない言葉かもしれません。中原先生は「越境」について
「自分の慣れ親しんだ場所を離れて、違和感を感じる場所に行き、気づきを得る」ことと説明されています。

つまり、多くの人が1日のほとんどを過ごす職場の人とは違う人の中に入ることです。違和感を感じて気づきが得ればよいので、リアルにこだわらず、バーチャルでも問題ありません

具体的な越境の準備として、普段の職場とは別のコミュニティに飛び込むこんでみましょう。前述のように、バーチャルコミュニティで問題ありません。むしろリアルよりバーチャルのほうが、忙しいワーママや地方在住者にはぴったりです。

ひとつだけ注意があります。一般的に社会人向けのイベントや活動は、ワーキングマザーの一番忙しい夕方から夜が中心になるケースが多いです。自分が無理なく参加できるか、参加のしやすさはきちんとチェックしましょう。  
(子連れMBAはワーキングマザーにあわせた活動スタイルです。ぷちPRでした笑)

実はここまでは単なる「越境」の準備。次からが「越境」から学ぶ本番です。

アウトプットする 

コミュニティ(オンラインコミュニティを想定します)に飛び込み、ROM(やりとりを読み専門)だけでも少しくらい刺激があるかもしれません。でもせっかくコミュニティに勇気を出して飛び込んだのなら、それだけだととってももったいないです。

そこでまずやること「自分からなにか発言する」ことです。知らない人の中で発信する。それだけでも、中原先生の提唱する「①タフアサイメント」までならなくても、3原則の一つの背伸びにはなるでしょう。

自己紹介をするだけでもあなたの経歴や趣味について「⑤フィードバック」があるかもしれません。こういったやり取りを繰り返すと、お互いを少しずつ知ることができ、出会ったことのないバーチャルの仲間の中でも「心理的な安全」ができてきます。そうすることでストレスなく、コミュニティで楽しく活動できるようになります。

逆に言うと、自分から動かない限り「心理的安全」もできないので、自らコミュニティでの学びの機会を狭めてしまいます

「コミュニティが盛り上がっていない」「運営がよくないから・・」
もしあなたの目的が「大人の学び」であれば、実はそんなコミュニティこそ、あなたの腕の見せどころ、「①タフアサイメント」のチャンスがたくさん転がっています

手をあげてみる

コミュニティでの発言に慣れてきたら、次に何かに手をあげてみましょう。例えば「コミュニティマネージャー(盛り上げ役)やります!」と手を上げてみましょう。募集していなくても、自分から手をあへること、大概のコミュニティでは大歓迎してもらえることでしょう。
※例として、コミュニティマネージャーをあげましたが、あなたがなにをやるかは3原則の①楽しみを感じること、②感謝されること をヒントに、ぜひご自身で決めてください‼️

やってみて・・

手をあげたらやってみましょう!バーチャルコミュニティの良いところは、リアルで集まったりしなくとも、スキマ時間のチャットで実践できることです。
そうするとおそらく・・

うまくいかないでしょう。

夢をやぶってすみません!でも、全く初めて挑戦すること8割程度は失敗するでしょう。一発で成功するほうが珍しいのです。

いくら盛り上げようとしても、みんなが反応しない・・
イベントを企画しても人が集まらない

実はこのような失敗、うまくいかないこそが成長のチャンスです。
この失敗について、まずは徹底的に考えぬきます。
人にフィードバックをもらったり、「告知の書き方が悪いのでは?」そんな弱点や必要な「学び」が見つかったら、その時こそインプットの時です。

インプットする法

インプットのための最高効率の方法は、録画視聴(リアルでも良い)一択です。効率を考えると本を読むよりも映像視聴です。教え方の上手な講師の録画視聴の方が、本を読むよりも時間効率よく頭に入るのです。
これについては長くなるのでまた、資格試験を最短合格するテクニックを書く際にもお話しします。

スループット(Throughput: 自分の頭のなかで脳がちぎれるほど考える時間)できるコミュニティでの活動

ここまでで、会社を離れた 越境の地=コミュニティ をベースに、アウトプットとインプットを繰り返す方法を提案しました。この中心となるインプットとアウトプットについて、中原先生はこう説明されています。

大人の学びにとって大切なのは、「内化(インプット)」のみならず、「外化(アウトプット)」のタイミングをしっかりとっていくこと。
そして願わくばインプットとアウトプットの間に「スループット(Throughput: 自分の頭のなかで脳がちぎれるほど考える時間)」をもちたいものです。

コミュニティでのアウトプットの良いところは、会社ではないので失敗できること。そしてその失敗が、スループット(Throughput: 自分の頭のなかで脳がちぎれるほど考える時間)のきっかけになるところです。

このような失敗を糧にしながら、コミュニティでアウトプットとインプットを繰り返すと、自ずと必要にせまられて、中原先生の提唱する以下の7つの行動が実践できてしまうのです。

①タフアサイメント、②本を1トン読む、③人から教えられて学ぶ、④越境する
⑤フィードバックをとりに行く、⑥場をつくる、⑦教えてみる

凡人には本を読むよりは越境経験

中原先生の提唱する「②本を1トン読む」。これも素晴らしいです。時間があればどんどん読めばよいのです。ただ、電車の中でもネット通販の注文を行うようなタスク山盛りで時間の限られたワーキングマザーの場合、本を読む時間も限られます。

そして、私のような凡人が本を読んで頭に入る程度は、必要にせまられて読んだのか、なんとなく読んだのかで全く違うのです。
そこで「私は凡人だわ」と思う方には、本を読む前に、コミュニティでアウトプットとインプットを繰り返す方法をオススメします。そして必要になった時に、必要な本を読むことがおすすめです。

今こそやってみませんか?

中原先生は、人生100年時代のキャリアの登山を繰り返す中、下山での遭難を防ぐためには、外的圧力(降格など)に迫られる前に、あらかじめ変化に勘づいた時に自ら学んで、変化することを勧めています。

昨年からの世界的な感染症拡大は、全世界の人も組織も変えてしまいました。
私たちも今こそ変化するタイミングではないでしょうか!

まずは、自分にあいそうなコミュニティにはいって、アウトプットとインプットをくりかえす、自分のペースで大丈夫ですので、ぜひやってみてください。
学んで変化され続けるみなさんのお役に少しでも立ちますように!

(おしまい)


アウトプット×インプットできるラーニングコミュニティを運営しています。





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