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新しい時代のお金の「使い方」

あけましておめでとうございます!お正月早々、メルカリで子供のスキーウェアを探しました。というのも急遽、雪国に遊びに行くことになったからです。すぐにサイズアウトして使えなくなる子供服をメルカリで買いたいのは、安いからという理由よりむしろリユーズ=エコだからです。子供服だけでなく、自分の服もほとんど購入しなくなり、買い物に関する意識はここ数年で大きく変わりました。

お金と言えば普通気になるのが「稼ぎ方」ですが(以前書いた、新しいお金の稼ぎ方はこちら⏩ 新しい資本主義?大きく変わる「お金」から考えるキャリアと教育)むしろお金の「使い方」の方を知っておくことが、これからの時代を豊かに過ごせるコツになりそうです。

不便のない時代のお金の使い方

従来のお金の使い方の基本は、機能性の高いものを安く購入することでした。
しかし、経済が発展し、機能性の高いものを選ぼうといっても、そこまで大きく差がなくなりました。また、生活に大きな不自由がなくなった今、機能性を求めて消費すること機会が少なくなったのではないでしょうか。詳しくは、山口周氏の『ビジネスの未来〜エコノミーにヒューマニティを取り戻す。』でも述べられています。(こちらのnoteでまとめています。

「機能性の高いものを安く購入する」ためのお金から、どう変わっていくのでしょうか?

投票するお金

新品より中古のスキーウェアを選ぶ理由は、環境負荷に加担したくないという理由でした。商品やサービスを選ぶ際、少しくらい高くても、環境に良いものや、社会問題の解決に役立つ商品サービス(例:フェアトレードのチョコレート)を購入したいと思うことも増えてきましたよね。

逆に、いくら商品が良くても、現地の人たちを劣悪な環境の中で働かせ、利益を搾取している会社の商品は買いたくないし、こんな背景の開示も求めるようになりました。

お金は、これまでの「機能性と安さ」という軸だけではなく、お金を使うことが「投票」のように、個人の意思表示という機能を持つようになりました。

応援するお金

今やnoteでもYoutubeなどで、出会ったこともない人に「投げ銭」ができますね。投げ銭を払わなくても、動画も見られるし、noteも読める。でも投げ銭を払うのは「機能性と安さ」を超えた理由からです。それは、誰かを応援したいから。私もnoteで投げ銭いただくと、お金以上に元気をたくさんいただきます!

投げ銭以外でも、お金で「応援する」気持ちを、昨年は誰もが経験したのではないでしょうか。苦境に立たされるお気に入りの飲食店を少しでも応援したいと、近所の飲食店のテイクアウトをなるべく活用したり、オープンしたらなるべく使おうという気持ちになったのではないでしょうか。

単に機能性を求めてお金を使うのではなく、お金で「応援」することが日常的になってきました。

交換から、循環するお金

これまでのお金の使い方=購入とは、お金と商品やサービスとの「交換」でした。その「交換」より、最近感じるのは「循環」です。

経営している非営利事業では、株主のようなオーナーへ分配しないので、「利益を残そう」という意識がありません。
そこで、稼いだお金は、(1)立ち上げに関わったメンバーへの報酬として還元するか、(2)目指すインパクト実現のための新しい活動に使うかの二択です。
これを繰り返していくと、どんどんできることが広がっていくのです。一回限りの「交換」ではなく、巡り巡って「循環」していくことを感じます。

お金を使って未来を創る

これまでは「機能との交換」でお金を使っていたのが、これからは、自分の「意思表示」や「応援」するためにお金を使うことが主流になってきます。そして、その場での「交換」だけではなく「循環」していきます。そうすると、私たちがお金を使うことで未来を創ることになります。少しワクワクしませんか?

昨年、私たちは「助け合い」がとっても身近なことを経験しました。これからも「私のため」ではなく、「私たちのため」にお金を使うことが、本当に豊かに過ごせるコツになりそうですね。(おしまい)

(つぶやき)お金で投票しにくいものがある

それは「おもちゃ」です。なぜなら、親が買いたくなくとも子供がせがんだり、祖父母が買ってきてしまうから。

毎年、罪悪感を感じているのが、大掃除でおもちゃのゴミが大量に出ることです。多い年ではごみ袋10袋以上、今年は子供たちの興味がバーチャル(マイクラ)に移ったおかげで3袋ですみました。

おもちゃは、親が買わなくとも、祖父母が孫のためにと思って大量のおもちゃを買ってくれたり、テレビ等と連動したキャラクターのCMを見て子供せがんだり、自分の意思で購入できません。(世代が変わるとこの傾向も変わるでしょうが)

少しずつ進められていると思いますが、毎年新商品を販売される玩具メーカーさん、販売までだけではなく、おもちゃを使い終わるところまで考えた企業活動をぜひお願いします!(noteを使ってのささやかな意思表示でした)


#お金について考えていること #SDGsへの向き合い方


 




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