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「子連れの日(5/20)」を記念日登録してみた話

みなさん、今週末10月10日と11日は何の日かご存知でしょうか?

答えは「デジタルの日」。デジタル庁によって創設されたようです。(デジタル庁HPより)

来月11月には、あの記念日もありますね。
それは、11月11日ポッキーの日!
(前職でお世話になった会社の、楽しい記念日です!)

実は今年、私たちも初めて「記念日」を制定してみました。
5月20日「子連れの日」(520が「こづれ」と読めるので)。

記念日をつくるろいうレアな経験とともに、ぜひみなさんに知っていただきたい「子連れの日」への想いを書きます。

記念日ってどうやってつくる?

今年4月のある日、「そういえば、5月20日って”こづれ”ってよめるね」
子連れMBAのメンバーの一言から、「5月20日を子連れの日という記念日にしよう!」と決めました。さて、記念日ってどうやって作ればいいの?

実は「今日は私たちの制定したxx記念日です」と言いはるだけでよいのです。
ただ、なんだか自分たちで「記念日」って言っても説得力ないですよね。

こんな時にどうすればよいか。調べたところ、デファクトスタンダードは、一般社団法人 日本記念日協会に記念日登録することでした。
前述のポッキーの日を始め、江崎グリコや大手企業を始め、多くの法人・団体が、記念日を「日本記念日協会」に登録しています。先日はグルメ雑誌のdanchuを出版するプレジデント社が、「食いしん坊日(9/14)」を、記念日登録されていました。
(少し専門的な補足)紛争を予防するには、記念日登録だけでなく、商標もとっておくことをオススメします。

お金は必要

日本記念日協会への登録にはやはりお金が必要でして、登録費は15万円(税別)かかります。一度登録されれば、追加費用は必要なさそうです。

子連れMBAは有志ボランティアで活動をはじめましたが、、最初の頃から毎回勉強会などみなさんからお金をいただいて運営してきたのは、こういった「投資」をするためでした!
ただ、現状の私たちにとっては少なくない金額なので、みなさんから頂いたお金を使って登録する限り、大きなインパクトをださなきゃ!と気が引き締まります。

審査が通らないかも?

日本記念日協会に記念日を登録するには審査があります。毎週、何人かの審査員が集まって、協議がなされているそうです。
そしてこの審査、全てが審査に通るわけではありません

実は私たちは出願した時、事務局から「『子連れ』のような汎用的な言葉はなかなか審査が通らないんですよ」と言われていました。
理由は「子連れの日って、一般名称なので『うちはもっと前から子連れの日って使ってるよ』と、クレームがきやすいから」と聞きました。(自分ではあまり理解できなかったんですが・・)逆に「山田太郎の日」のような、固有名詞の記念日は通りやすいそうです。
そこで「『xxの子連れの日』にして申請したほうが通りやすい」と言われましたが、かたくなに「子連れの日」でとにかく申請してみました。

審査が通った!

それが一変、審査日の翌日「ぜひ登録してください」との連絡がきました。どうやら、審査員のみなさんが、私たちの子連れの日に対する思いにすごく共感してくださったから、と聞きました。やったー!

「子連れの日」ってなに?

こうして晴れて登録できた「子連れの日」、どこを審査員が共感してくださったのか?

私たちの「子連れの日」が伝えたいのは、子連れがすみよい社会をつくりたい、というわけでもなく、こんな思いで記念日をつくりました。

子連れでも気兼ねなくどこへでも行けるような
多様性豊かなあたたかい社会を目指し
5月20日を「子連れの日」と制定しました

この「多様性豊かなあたたかい社会」に、審査員全員が共感してくださったそうです。

母親になって初めて気づいた事実

実は、この「子連れの日」への想いには、私たちの実体験が詰まっています。

私も含め、子連れMBAに集う人の多くは、子供ができる前、がむしゃらに思いっきり働いていた女性です。
そして、子供ができて初めて、この社会のある大きな事実に気づきます。それは・・

日本社会が「健常者の働く大人の男性」をスタンダードとしてつくられている現実

こんなこと書いていいのかな・・と小心者の私はドキドキしていたのですが、今日たまたま目にした、女性活躍推進コンサルティングを手がけるスリール代表取締役の堀江さんがちょうど、ほぼ同じことをこちらの記事(登録必要です)で言われていましたので、勇気をだして書きました。

子供ができる前には全く見えなかったのですが、母親になって、子育てで、いろいろな制約ができたからこそ、この事実に気づいたのです。

リモートが普及するまえ、満員電車にベビーカーで乗ることの是非などがよく議論されていましたが、これこそ「健常者の大人・男性」が仕事に通うことを邪魔してはいけない、という社会のスタンダードが発端となった議論でしょう。

子連れもですが、障がいのある人、お年寄り、そうでなくても、いつ自分が助けてもらう立場となるかわかりません。さらに、スタンダードはスタンダードとして、型にはめられた苦しみもあるはず。

今の時代、スタンダードなんて忘れて、子供連れ、お年寄り、病気のある人も、何もない人も、お互いに支えあえる、あたたかい社会にしたいね。

そんな気持ちを一人でも多くの人がもってくださるように、そして自分たちも忘れないように、と記念日を作りました。

たくさんのみなさまが応援してくださっています!

今年4月に思いついて、5月のゴールデンウィーク開けに記念日が登録でき、ギリギリに迎えた5月20日の「子連れの日」。

こんなギリギリのスケジュールでしたが、たくさんの企業・団体さまが応援のメッセージをくださりました!(以下リンクに掲載中)さらに、京都信用金庫さまの運営される施設では、子供たちも交えての記念イベントも実施させていただきました!

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多様性豊かなあたたかい社会を目指して、「子連れの日」を来年以降も盛り上げていく予定です。

応援してくださるみなさま、「子連れの日」を共に盛り上げたいな!と思ってくださる皆さま、ぜひ以下🔽をご覧の上、ぜひご連絡くださいね!


(おまけ) 海外赴任をしたメンバーが、子連れ海外赴任をした先の「健常者の働く大人の男性」がスタンダードではない国のレポートをしてくれました↓
各国、抱える問題は様々ですが、日本もスタンダードにとらわれない社会になると、軽やかに生きられる人が増えるかなと思います。


#子どもに教えられたこと   #私の仕事



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