ミドリ

ちょっと長い日記やエッセイはここに。

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マガジン

  • ゴスペラーズの話

    ゴスペラーズのライブレポや遠征の記録。

最近の記事

羽化に会う

2024年2月24日は、ゴスペラーズの北山陽一さんの50歳の誕生日。ちょうどタイミングよくファンクラブのイベントが開催され、半世紀おめでとう!を直接届けることができたファンも沢山いた。 思えば苗場公演の直後にソロライブツアーを開催し、休む間もなくファンクラブイベントがスタート。北山さんは少し体が心配になるくらいの速度で全国を飛び回る。あれからしばらくたったけれどソロライブがとても胸に刺さっていて、仕事で疲れると窓の外を見て、ぼんやりその時のことを思い出している。ゴスペラーズ

    • すべて忘れてしまうから。

      ゴスペラーズ Mi Amorcito ね、あれ、えぐいよね。 あれねぇ、自分的初日の埼玉で爆発したんだよなぁ。 まず、開始直前の年少ね。 ドンっ!! て体をぶつけるように隣に立つでしょ。 あれ、あれ、あれ…あれ…あれ あれいいよね!!! あれ!!いいよね!!!!! 毎回さぁ、あの二人はドンってやってから、ちょっともたれあうの いいよねぇ。 あと、優さんの二の腕。 東金では優さんの上腕にポツンと 赤く蚊に噛まれた跡が見えてもう、かゆそうでかゆそうでかわいかっ

      • 凍える前に

        前書き 桃太郎と因幡の白兎を訪ねて11月18日(土) 岡山市民会館  岡山は意外と近い。今回の遠征はそんなイメージが出来上がった旅でもある。そういえば大阪から姫路まで、いつもそんなに遠いとは感じない。そこから相生(あいおい)を抜け、岡山を目指すのだが、明石海峡大橋の橋脚を眺め、海を見ているといつのまにか着いている。今年は青春18きっぷを使って橋ツアー賛歌のために香川や徳島を訪ねたりしていたので、岡山まではなんだかすぐに感じる。 岡山駅でいつものと友達と落ち合い、荷物をホ

        • 座席番号の引きが功徳なら、私は前世釈迦だし、来世は虱。

          高崎音楽祭が今年も無事に終わった。ずっと張りつめていた気持ちと身体の緊張がスーッと潮が引くように抜けて、帰り道の新幹線で幸せな気持ちと、なんだか魂が抜けるような気持ちと。ビッグバンドの星屑のような音と観客の歌声に圧倒された二日間だった。 2023年10月14日と15日の二日にかけて開催された高崎音楽祭の千秋楽を飾る『ゴスペラーズビッグバンド(GBB)コンサート』は、今年で7回目だ。運よく今年も二日とも賛歌することが叶い高崎芸術劇場へ出かけた。 今年は例年に無い坂ツアーの途

        羽化に会う

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        • ゴスペラーズの話
          15本

        記事

          ひやおろしの季節はお前さん、そりゃあ、酒の話をするってぇー寸法よー!

          まほろばの酒 奈良100年会館で行われたゴスペラーズ坂ツアー「HERE & NOW」。昨日の酒井さんがあまりにも格好良くて、二次元に消えていってしまったらどうしよう…JOJO※の主人公になっちゃうと真顔で心配している。 ライブ中のMCで優さんが「春鹿の酒蔵へお邪魔したことがあって」と話されていたが、会場から「白鹿~♡」と物言いが飛ぶ。白鹿、めっちゃ有名だからなぁと実は納得していたりもする。兵庫県の人なら、白い鹿のほうが親しみがあるだろう。実は白鹿も春鹿も関西にはあり、前日の

          ひやおろしの季節はお前さん、そりゃあ、酒の話をするってぇー寸法よー!

          千葉は駅名が難しい~銚子散歩~

          一度ぐるっと回ってみたいと思っていた千葉県。想像以上に広かった。今度は外房から内房を車で回ってみたいなぁと思いながらブログを書き始めている。天気も良くご飯もおいしい千葉県銚子の散歩旅へ。 2023.9.16 前日のさいたま文化センターのライブとその後の打ち上げが楽しかったことに気を良くし、浅草で朝風呂に入っていた。東京は朝から営業している昔ながらの銭湯があちこちにあり、朝から動けるときは熱い湯につかって出発するようにしている。この日は千葉・東金のライブへ行くのだが、ちょう

          千葉は駅名が難しい~銚子散歩~

          星屑を受け取って

          待ちに待ったゴスペラーズ坂ツアー2023『HEAR&NOW』が始まった。私は2023年9月15日の埼玉・さいたま市文化センターと16日の千葉・東金文化会館公演に賛歌してきた。一言でいうと「賛歌」という言葉がぴったりのツアーだと思う。私は仏教徒なので、声明(しょうみょう)と表現するのが近いかもしれない。歌い喜びを分ちあい明日を思うという、イヤホンで聞くだけではできないライブが帰ってきた。 声だしOKの坂ツアーG25の京都公演に賛歌してから実に1343日ぶり、だ。 こう書くだ

          星屑を受け取って

          「えぇ?!諏訪まで走るの!?」

          旅の始まりは、ゴスペラーズのシアトリカルライブ「ハモれメロス」のとあるシーンを見たところまでさかのぼる。 物語の始め、カオルが諏訪で行われる妹の結婚式へ行くために、テツヤをアンザイたちに預けて旅立つ。見張り役としてカルロスが随伴するのだが、カオルの横をカルロスが鼻歌交じりにチャリンコで伴走する。カルロスが「妹さんの結婚式はどこであるの?」と気楽そうに問うと、カオルが「諏訪。妹の結婚式なんだ」と答える。そこでカルロスが驚き叫んだ。 「えぇ?!諏訪まで走るの!?」 ここで、

          「えぇ?!諏訪まで走るの!?」

          君に会いにいく良いわけ 2023 Aug.

          ユタソロも橋ツアーも終わってしまった…。今日は8月14日。外は台風でえらいことなっている。 今回のツアータイトルが『The traveling show』という、優さんのソロ曲の中でも一番好きな歌だと発表されてから、ひそかに決めていたことがある。 行って帰るだけでなく、旅の中でライブに行こう。 2023年8月4日 会社を定時で後にし、港へ向かう。この日はとても暑くてそれは今も続いているのだけれど、ぼーっと立っているだけで汗がにじむ37度の酷暑の日だった。港へ続く電

          君に会いにいく良いわけ 2023 Aug.

          Jaye Kohyama 45th Anniversary Live in Tokyo

          ・それは嵐の中のパーティタイム 嵐が丘というエミリー・ブロンテの小説がある。ガラスの仮面で名作舞台として出てくる作品なのだが、そんな激しい愛の嵐を思わせるドラマチックな夜だった『Jaye Kohyama 45th Anniversary Live in Tokyo』。荒れ狂う天候、飛ぶ傘、銀座線から地上に出てきたときの「わぁ…これ歩くんか…」という独り言。嵐の中から現れる猛烈な愛という雰囲気に包まれたライブだったなと思い返している。 東京公演が行われた2023年6月2日は

          Jaye Kohyama 45th Anniversary Live in Tokyo

          あの歌が生まれた理由を探す旅

          調べてみると最短距離で9.3㎞。1時間55分の距離。歩けんことないけど、私は歩かん距離だった。ファンにツイッターで「出雲市から出雲大社まで歩けませんよ、あんな距離」と突っ込まれていて、リプライで「歩けますよ。」と返信しているのを見て、やってみたかったことがある。 歩いたろやないか! ということで、歩いてみたわけである。 2023年2月12日(日)快晴。 9:45歩き始める。 そもそもサンライズ出雲は瀬戸内海の日の出を見るというコンセプトで走らせている寝台列車なので、到

          あの歌が生まれた理由を探す旅

          冬の約束

          祈るような気持ちで開催を待つ。最近は本当にそういうライブばかりで、神仏もハの字眉なのではと思う。 2023年1月27日と28日、両日無事開催された4年ぶりの「ゴスペラーズコンサート2023 in Naeba」公演。ここ数年、辛い思い出が重なってしまった苗場の冬にようやく花が咲いた。ここ4年はコロナの影響で開催まであと1週間というところで中止になった年もあれば、催行が決定していたが、メンバーの体調不良で中止になったことも。苗場中止から開催された「おうちからハーモニーを」では、

          冬の約束

          歌声とシンフォニー

          今回は福岡公演日に酒井さんが体調を崩され、福岡と西宮公演が延期となった。改めてこの時のことを思い出すだけで胸が苦しい。黒沢さん優さんが罹患されて中止になった苗場公演を思い出す前に、本当にあまりにもショックで関係ない自分も体調を崩した。情けない話である。 酒井さんの魅力の一つでもある、澄んだ歌声。咳や喉の後遺症が多い感染症だと知っている分、文字通りありとあらゆる神仏に「どうか、かの人から美しい歌声を取り上げないでくれ」と祈ったものだ。道端のお地蔵さんにも、野良猫にも月や星や山

          歌声とシンフォニー

          音の海、光の渦

          大変な時期を駆け抜けた「まだまだ行くよ」ツアーが8月初旬に無事に終わり、黒沢さんと優さんのライブも成功を収め、秋口のツアーは新潟からスタート。秋のゴスペラーズは何かと華やかだ。 去年は本当に緊張感があって、ライブに行ってもいいのかしらと少し不安な気持ちになった高崎音楽祭。去年とは少し周りの環境も変わっていた。全国からゴスペラーズのファンが集まり、高崎市を散策したり友達とランチを楽しんだり、酒井さんがテレビで紹介されていた、フリアンの味噌パンを買い求めたり。ライブ前に待ち合わ

          音の海、光の渦

          「うた」ってなんだろう?

          「うたを科学する」の北山さんの発表を中心としたまとめログです。授業の前に「自分」と「うた」の説明がありました。 例えば院生として一緒に講義を受けてたり、北山先生の授業を受講していたりする人は、北山さんの同級生だったり、生徒だったりします。その人は歌手としての北山さんを知らないし、ゴスペラーズのファンは学生や先生としての北山さんを知らない。そこで、北山さんの研究している「うた」の説明から授業は始まります。 北山さんらしい、不思議な角度からお話はスタート。まずは自転車の話から

          「うた」ってなんだろう?

          まだまだいくよ。

          無事終わったなぁ…ツアー。本当に、ほんっとぉおおおによかった。実は千秋楽の8月6日から折に触れ、思っていることがある。それは、「まだまだいくよ」とタイトルを付けたライブが、途中で終わんなくて良かった!ということ。涼しい秋風が吹く10月1日。wowowでライブの模様が放送された。 そのアーカイブを見ながらこれを書きはじめた。 千秋楽は本間さんと宇佐美さんが舞台上にいなかった。「隠したって、仕方ありません。本間と宇佐美が例の病気に捕まってしまいまして」とてっちゃんが舞台上で話

          まだまだいくよ。