ミドリ

ちょっと長い日記やエッセイはここに。

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  • ゴスペラーズの話

    ゴスペラーズのライブレポや遠征の記録。

記事一覧

ビルボードクラシックス ゴスペラーズプレミアムシンフォニックコンサート2024

終わってしまったというなんとも言えない寂しさと、ホッとした気持ちのあるコンサートだなぁと千秋楽に思う。 2024年5月19日、まずは完走を心から喜びたい。 第二回目…

ミドリ
4か月前
12

羽化に会う

2024年2月24日は、ゴスペラーズの北山陽一さんの50歳の誕生日。ちょうどタイミングよくファンクラブのイベントが開催され、半世紀おめでとう!を直接届けることができた…

ミドリ
6か月前
4

すべて忘れてしまうから。

ゴスペラーズ Mi Amorcito ね、あれ、えぐいよね。 あれねぇ、自分的初日の埼玉で爆発したんだよなぁ。 まず、開始直前の年少ね。 ドンっ!! て体をぶつけるように隣…

ミドリ
7か月前
25

凍える前に

前書き 桃太郎と因幡の白兎を訪ねて11月18日(土) 岡山市民会館  岡山は意外と近い。今回の遠征はそんなイメージが出来上がった旅でもある。そういえば大阪から姫路まで…

ミドリ
9か月前
6

座席番号の引きが功徳なら、私は前世釈迦だし、来世は虱。

高崎音楽祭が今年も無事に終わった。ずっと張りつめていた気持ちと身体の緊張がスーッと潮が引くように抜けて、帰り道の新幹線で幸せな気持ちと、なんだか魂が抜けるような…

ミドリ
11か月前
34

ひやおろしの季節はお前さん、そりゃあ、酒の話をするってぇー寸法よー!

まほろばの酒 奈良100年会館で行われたゴスペラーズ坂ツアー「HERE & NOW」。昨日の酒井さんがあまりにも格好良くて、二次元に消えていってしまったらどうしよう…JOJO…

ミドリ
11か月前
5

千葉は駅名が難しい~銚子散歩~

一度ぐるっと回ってみたいと思っていた千葉県。想像以上に広かった。今度は外房から内房を車で回ってみたいなぁと思いながらブログを書き始めている。天気も良くご飯もおい…

ミドリ
1年前
9

星屑を受け取って

待ちに待ったゴスペラーズ坂ツアー2023『HEAR&NOW』が始まった。私は2023年9月15日の埼玉・さいたま市文化センターと16日の千葉・東金文化会館公演に賛歌してきた。一言で…

ミドリ
1年前
15

「えぇ?!諏訪まで走るの!?」

旅の始まりは、ゴスペラーズのシアトリカルライブ「ハモれメロス」のとあるシーンを見たところまでさかのぼる。 物語の始め、カオルが諏訪で行われる妹の結婚式へ行くため…

ミドリ
1年前
20

君に会いにいく良いわけ 2023 Aug.

ユタソロも橋ツアーも終わってしまった…。今日は8月14日。外は台風でえらいことなっている。 今回のツアータイトルが『The traveling show』という、優さんのソロ曲…

ミドリ
1年前
15

Jaye Kohyama 45th Anniversary Live in Tokyo

・それは嵐の中のパーティタイム 嵐が丘というエミリー・ブロンテの小説がある。ガラスの仮面で名作舞台として出てくる作品なのだが、そんな激しい愛の嵐を思わせるドラマ…

ミドリ
1年前
9

あの歌が生まれた理由を探す旅

調べてみると最短距離で9.3㎞。1時間55分の距離。歩けんことないけど、私は歩かん距離だった。ファンにツイッターで「出雲市から出雲大社まで歩けませんよ、あんな距離」と…

ミドリ
1年前
12

冬の約束

祈るような気持ちで開催を待つ。最近は本当にそういうライブばかりで、神仏もハの字眉なのではと思う。 2023年1月27日と28日、両日無事開催された4年ぶりの「ゴスペラー…

ミドリ
1年前
10

歌声とシンフォニー

今回は福岡公演日に酒井さんが体調を崩され、福岡と西宮公演が延期となった。改めてこの時のことを思い出すだけで胸が苦しい。黒沢さん優さんが罹患されて中止になった苗場…

ミドリ
1年前
17

音の海、光の渦

大変な時期を駆け抜けた「まだまだ行くよ」ツアーが8月初旬に無事に終わり、黒沢さんと優さんのライブも成功を収め、秋口のツアーは新潟からスタート。秋のゴスペラーズは…

ミドリ
1年前
19

「うた」ってなんだろう?

「うたを科学する」の北山さんの発表を中心としたまとめログです。授業の前に「自分」と「うた」の説明がありました。 例えば院生として一緒に講義を受けてたり、北山先生…

ミドリ
2年前
18
ビルボードクラシックス ゴスペラーズプレミアムシンフォニックコンサート2024

ビルボードクラシックス ゴスペラーズプレミアムシンフォニックコンサート2024

終わってしまったというなんとも言えない寂しさと、ホッとした気持ちのあるコンサートだなぁと千秋楽に思う。

2024年5月19日、まずは完走を心から喜びたい。

第二回目が開催された「ビルボードクラシックス ゴスペラーズ プレミアムシンフォニックコンサート」は、次また必ず!と西宮の振替公演で力強くてっちゃんが言ってくれたことが、そう間を置かず叶えられてとても嬉しい。前回の西宮公演はメンバーがコロナに

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羽化に会う

羽化に会う

2024年2月24日は、ゴスペラーズの北山陽一さんの50歳の誕生日。ちょうどタイミングよくファンクラブのイベントが開催され、半世紀おめでとう!を直接届けることができたファンも沢山いた。

思えば苗場公演の直後にソロライブツアーを開催し、休む間もなくファンクラブイベントがスタート。北山さんは少し体が心配になるくらいの速度で全国を飛び回る。あれからしばらくたったけれどソロライブがとても胸に刺さっていて

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すべて忘れてしまうから。

すべて忘れてしまうから。

ゴスペラーズ Mi Amorcito

ね、あれ、えぐいよね。
あれねぇ、自分的初日の埼玉で爆発したんだよなぁ。
まず、開始直前の年少ね。

ドンっ!!

て体をぶつけるように隣に立つでしょ。
あれ、あれ、あれ…あれ…あれ

あれいいよね!!!

あれ!!いいよね!!!!!
毎回さぁ、あの二人はドンってやってから、ちょっともたれあうの

いいよねぇ。

あと、優さんの二の腕。

東金では優さんの

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凍える前に

凍える前に

前書き

桃太郎と因幡の白兎を訪ねて11月18日(土) 岡山市民会館 

岡山は意外と近い。今回の遠征はそんなイメージが出来上がった旅でもある。そういえば大阪から姫路まで、いつもそんなに遠いとは感じない。そこから相生(あいおい)を抜け、岡山を目指すのだが、明石海峡大橋の橋脚を眺め、海を見ているといつのまにか着いている。今年は青春18きっぷを使って橋ツアー賛歌のために香川や徳島を訪ねたりしていたので

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座席番号の引きが功徳なら、私は前世釈迦だし、来世は虱。

座席番号の引きが功徳なら、私は前世釈迦だし、来世は虱。

高崎音楽祭が今年も無事に終わった。ずっと張りつめていた気持ちと身体の緊張がスーッと潮が引くように抜けて、帰り道の新幹線で幸せな気持ちと、なんだか魂が抜けるような気持ちと。ビッグバンドの星屑のような音と観客の歌声に圧倒された二日間だった。

2023年10月14日と15日の二日にかけて開催された高崎音楽祭の千秋楽を飾る『ゴスペラーズビッグバンド(GBB)コンサート』は、今年で7回目だ。運よく今年も二

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ひやおろしの季節はお前さん、そりゃあ、酒の話をするってぇー寸法よー!

ひやおろしの季節はお前さん、そりゃあ、酒の話をするってぇー寸法よー!

まほろばの酒
奈良100年会館で行われたゴスペラーズ坂ツアー「HERE & NOW」。昨日の酒井さんがあまりにも格好良くて、二次元に消えていってしまったらどうしよう…JOJO※の主人公になっちゃうと真顔で心配している。

ライブ中のMCで優さんが「春鹿の酒蔵へお邪魔したことがあって」と話されていたが、会場から「白鹿~♡」と物言いが飛ぶ。白鹿、めっちゃ有名だからなぁと実は納得していたりもする。兵庫県

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千葉は駅名が難しい~銚子散歩~

千葉は駅名が難しい~銚子散歩~

一度ぐるっと回ってみたいと思っていた千葉県。想像以上に広かった。今度は外房から内房を車で回ってみたいなぁと思いながらブログを書き始めている。天気も良くご飯もおいしい千葉県銚子の散歩旅へ。

2023.9.16

前日のさいたま文化センターのライブとその後の打ち上げが楽しかったことに気を良くし、浅草で朝風呂に入っていた。東京は朝から営業している昔ながらの銭湯があちこちにあり、朝から動けるときは熱い湯

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星屑を受け取って

星屑を受け取って

待ちに待ったゴスペラーズ坂ツアー2023『HEAR&NOW』が始まった。私は2023年9月15日の埼玉・さいたま市文化センターと16日の千葉・東金文化会館公演に賛歌してきた。一言でいうと「賛歌」という言葉がぴったりのツアーだと思う。私は仏教徒なので、声明(しょうみょう)と表現するのが近いかもしれない。歌い喜びを分ちあい明日を思うという、イヤホンで聞くだけではできないライブが帰ってきた。

声だしO

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「えぇ?!諏訪まで走るの!?」

「えぇ?!諏訪まで走るの!?」

旅の始まりは、ゴスペラーズのシアトリカルライブ「ハモれメロス」のとあるシーンを見たところまでさかのぼる。

物語の始め、カオルが諏訪で行われる妹の結婚式へ行くために、テツヤをアンザイたちに預けて旅立つ。見張り役としてカルロスが随伴するのだが、カオルの横をカルロスが鼻歌交じりにチャリンコで伴走する。カルロスが「妹さんの結婚式はどこであるの?」と気楽そうに問うと、カオルが「諏訪。妹の結婚式なんだ」と答

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君に会いにいく良いわけ 2023 Aug.

君に会いにいく良いわけ 2023 Aug.



ユタソロも橋ツアーも終わってしまった…。今日は8月14日。外は台風でえらいことなっている。

今回のツアータイトルが『The traveling show』という、優さんのソロ曲の中でも一番好きな歌だと発表されてから、ひそかに決めていたことがある。

行って帰るだけでなく、旅の中でライブに行こう。

2023年8月4日

会社を定時で後にし、港へ向かう。この日はとても暑くてそれは今も続いている

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Jaye Kohyama 45th Anniversary Live in Tokyo

Jaye Kohyama 45th Anniversary Live in Tokyo

・それは嵐の中のパーティタイム

嵐が丘というエミリー・ブロンテの小説がある。ガラスの仮面で名作舞台として出てくる作品なのだが、そんな激しい愛の嵐を思わせるドラマチックな夜だった『Jaye Kohyama 45th Anniversary Live in Tokyo』。荒れ狂う天候、飛ぶ傘、銀座線から地上に出てきたときの「わぁ…これ歩くんか…」という独り言。嵐の中から現れる猛烈な愛という雰囲気に包

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あの歌が生まれた理由を探す旅

あの歌が生まれた理由を探す旅

調べてみると最短距離で9.3㎞。1時間55分の距離。歩けんことないけど、私は歩かん距離だった。ファンにツイッターで「出雲市から出雲大社まで歩けませんよ、あんな距離」と突っ込まれていて、リプライで「歩けますよ。」と返信しているのを見て、やってみたかったことがある。

歩いたろやないか!

ということで、歩いてみたわけである。

2023年2月12日(日)快晴。
9:45歩き始める。

そもそもサンラ

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冬の約束

冬の約束

祈るような気持ちで開催を待つ。最近は本当にそういうライブばかりで、神仏もハの字眉なのではと思う。

2023年1月27日と28日、両日無事開催された4年ぶりの「ゴスペラーズコンサート2023 in Naeba」公演。ここ数年、辛い思い出が重なってしまった苗場の冬にようやく花が咲いた。ここ4年はコロナの影響で開催まであと1週間というところで中止になった年もあれば、催行が決定していたが、メンバーの体調

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歌声とシンフォニー

歌声とシンフォニー

今回は福岡公演日に酒井さんが体調を崩され、福岡と西宮公演が延期となった。改めてこの時のことを思い出すだけで胸が苦しい。黒沢さん優さんが罹患されて中止になった苗場公演を思い出す前に、本当にあまりにもショックで関係ない自分も体調を崩した。情けない話である。

酒井さんの魅力の一つでもある、澄んだ歌声。咳や喉の後遺症が多い感染症だと知っている分、文字通りありとあらゆる神仏に「どうか、かの人から美しい歌声

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音の海、光の渦

音の海、光の渦

大変な時期を駆け抜けた「まだまだ行くよ」ツアーが8月初旬に無事に終わり、黒沢さんと優さんのライブも成功を収め、秋口のツアーは新潟からスタート。秋のゴスペラーズは何かと華やかだ。

去年は本当に緊張感があって、ライブに行ってもいいのかしらと少し不安な気持ちになった高崎音楽祭。去年とは少し周りの環境も変わっていた。全国からゴスペラーズのファンが集まり、高崎市を散策したり友達とランチを楽しんだり、酒井さ

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「うた」ってなんだろう?

「うた」ってなんだろう?

「うたを科学する」の北山さんの発表を中心としたまとめログです。授業の前に「自分」と「うた」の説明がありました。

例えば院生として一緒に講義を受けてたり、北山先生の授業を受講していたりする人は、北山さんの同級生だったり、生徒だったりします。その人は歌手としての北山さんを知らないし、ゴスペラーズのファンは学生や先生としての北山さんを知らない。そこで、北山さんの研究している「うた」の説明から授業は始ま

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