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読書記録

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読んだ本の感想をまとめました。
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#妊娠

臨月に入って、こんなに遠くへ来たんだなと思う

臨月に入って、こんなに遠くへ来たんだなと思う

吉本ばななさんの小説が好きです。
日常でふとしたときに思うことを、透明な、静かな言葉で綴ってくれている感じがします。読んでいると心が澄み渡っていく。

ばななさんが出産を経て執筆された作品『イルカ』を読みました。

読みながら、妊活を始めた頃から臨月に入った現在までの記憶に思いを馳せていました。
いろんな出来事がぎゅっと詰まった期間でした。長いようで短かった。

不安や悲しさや嬉しさなどいろんな気

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願い

願い

よしもとばななさんの子育ての話で泣けてきたのが、「とにかくすこやかで生きてほしい。それ以外はなんでもいいから」という一節。

ばななさんのエッセイ『すばらしい日々』は2年ほど前、ちょうど妊活をしているときに買いました。
子どもを持つ人生になるのか、そうでないのか全く見当がつかなかった時期。
もし私に子どもができたら、ばななさんみたいな気持ちで育てたい…と、読んでいるときに涙が出たのを覚えています。

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ユーモアと冷静さと、あふれる人間味が素敵-『そういうふうにできている』

ユーモアと冷静さと、あふれる人間味が素敵-『そういうふうにできている』

つわりで冴えない生活だけど、1年の最後の日は明るい気持ちで過ごしたいなと思い、さくらももこ先生の『そういうふうにできている』を読みました。
ももこ先生の妊娠から出産までのことが綴られたエッセイです。

便秘のエピソードがまるまる1章あったり、帝王切開+盲腸の手術の経過がこと細かに書かれていたり…そこまで公開しちゃって大丈夫なんですか!?とつっこみたくなるくらい刺激的でした(笑)

帝王切開への不安

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