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#10. 自分に優しくしないのは、『ぶん殴ってないDVみたいなもの』

書道家の武田双雲さんが、仲間の方々と
『優しさ』について語っておられる
動画の中で、『優』という漢字の字源について
説明されているのを観て、なるほどなーと
思ったことがあります。


双雲さんによると、『優』という漢字は
『人+憂』の組み合わせで成り立っていて、
『憂』のみだと『憂いてる人』を表し、
つまり、『優』というのは『憂いてる人』に
『人』が寄り添ってる姿を表しているのだとか。


「そうか、優しさって寄り添うことか!」


と、しっくりきたのと同時に、寄り添う対象
って、真っ先に『自分以外の誰か』として
捉えがちだけど、まず自分の心に寄り添う
ことがおろそかになりがちなのが、実は
様々な心の問題を引き起こしていることが
あまり知られてないことも気になりました。


「泣くな!もっと頑張れ!もっと上を
目指せ!根性でなんとかしろ!」


と、“寄り添う”とは、かけ離れた価値観
である昭和の根性論を叩き込まれてきた
私たち世代には、自分に寄り添うという
発想がまず無いので、理解不能であり、
拒絶反応すら覚える人も多いと思います。


それでもなぜ“まず自分に寄り添う”ことが
大切なのかというと、まず自分に寄り添う
ことができないと、“自分以外の誰か”に
寄り添うことができないから



この文脈でよく語られるのが、ホストクラブや
披露宴のシャンパンタワーの話で、

シャンパンタワーの1番上のグラスが
まず満タンになって溢れ出さないと、
2段目、3段目にシャンパンを行き渡らせる
ことができないのと同じで、まず1番上に
ある自分自身が満たされないと、周りの人を
幸せにできないということ。


余裕の有無、忙しい時とそうでないとき
など、環境によってコロコロ変化する
自分が嫌だと思ってる人もいるかもしれない。


でも、生きてると色んな感情が出てくる
のは当然なことで、内側から湧き出る
ネガティブなものにフタする必要はなくて、
ただそれに気付いて、


「そうだよね、嫌だったよねー
そりゃ怒って当然だわ、まじお疲れさん!」


って自分の肩をポンポンしてあげる。


「いやだ!今さら自分にそんなことできない!」
という方も、たくさんいると思います。
そんな場合は、大好きだったおばあちゃんや、
優しかった先生でも誰でもいいから、
自分を無条件に受け入れてくれた人を
心の中に置いて、共感してもらいましょう。


ダメな自分、ポンコツな自分、ズルい自分も
「ま、いっか!」と受け入れることが
できるようになったら、その器が
どんどん広がって、良いの悪いのって
余計なジャッジをしなくなるから、
人に優しく、寄り添えるようになるのです。


疲れてる人は、嫌なことを少しずつで
いいのでやめてみて下さい。
いい気分じゃない時は、好きなことで
自分を喜ばせてズレた針を調整して下さい。
早く調整すればするほど治りは早いです。


私がよくやるのは


セブンイレブンのスイーツを買う
本当に食べたいものを食べる
神社に行く
自然豊かな場所にいく
好きなお笑い番組を観る
カフェラテを飲む
母親と電話で話す
1人で散歩する
長風呂をする
大好きな友人とランチする
週刊文春、新潮の連載を読む



自分に優しくできないのは
『ぶん殴ってないDVみたいなもの』
昔の価値観がこびりついて、無意識に
自分をイジメちゃってる人、多い気がします。
令和ももうすぐ5年目、そろそろ昭和の
毒抜きしましょ。


これからの時代に必要なのは、“寄り添い力”
と、“あるがままを受け入れる器の広さ”。


まず自分に優しく、自分との関係性を良好に
することで、周囲の人との関係性や、起こる
出来事が、少しずつ良いほうに変化していく
のではと思ってます。



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