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体験創り(UX | CX | BX)

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20年近く顧客体験、ブランド体験、インタラクションデザインについて大手企業で従事してきた知見や意見を書いていっています
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揺れ動く人の価値観と向き合うからUXは難しいし面白い

揺れ動く人の価値観と向き合うからUXは難しいし面白い

UXの難しさとして、
・人の価値観は人の数だけ違う
・その価値観も一瞬で変わってしまう
ことだ。

性別、年齢層、国である程度はくくれたとしても、皆が同じということは少ない。

100点満点のUXなんてのは存在しない

そして厄介なのは、1人の人の価値観や考え方ですら揺れ動くことだ。

インタビューやユーザーテストのヒアリングなど行う人は下記の話しは知っておくと良いだろう。

人はバイアスに左右さ

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20年程UXやった人間が考えるUXデザインってなんだろう?という話(UXデザイナーを目指す人向け)

20年程UXやった人間が考えるUXデザインってなんだろう?という話(UXデザイナーを目指す人向け)

はじめにUX(User Experience, 顧客体験) または UXデザインって言葉をこの10年で非常に良く聞くようになった。約20年前、西暦2000年前後にソニーで働いていた時に「UX」という言葉を聞き興味を持ち勉強しはじめたのが「UX」との出会いである。2000年前後はゲームコンソールではPS2の時代、WebはFLASH全盛期になろうとしている頃である。それよりも数年前にUXに携わっていた

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左ハンドル車は優位?UX視点で運転席を考察

左ハンドル車は優位?UX視点で運転席を考察

日本は左側通行で右ハンドルの国である。同様な国が、イギリス・インド・オーストラリアなどが上げられるが世界的にみると少数である。

どっちでも特に変わらないだろうと思うが、運転する人間からすると若干違いが出てくるのだ。UXデザイナーであり、レースもたまに参加するほどの車馬鹿である私にとっては、色々とその「ハンドルの位置の違い」が気になるのだ。知らない人には、そんな違いがあるのか、と思うはず。

なお

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エンドユーザーと社会環境全体どこまで考えるべきなのか

エンドユーザーと社会環境全体どこまで考えるべきなのか

背景消費者なりサービスを使うユーザーの体験価値を上げるために日夜UXデザイナー含めて多くの人々が知恵を出しあう、非常に良い時代になってきている。かくいう私もUX(User Experience) 業界に長年従事してきたのだが、特にここ最近思うことがある。

「弊社はユーザー向けサービスなので社会やその周囲の環境への影響には関知しません。だって弊社はそこまでコントロールする義務ありませんから(きっぱ

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