みやはら もえ

アーティスト。2020年、コロナを機に創作活動を開始。東京を拠点に活動中。2023年7…

みやはら もえ

アーティスト。2020年、コロナを機に創作活動を開始。東京を拠点に活動中。2023年7月よりデンマークに芸術留学中🇩🇰 https://lit.link/miaharart

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最近の記事

恐怖よりも、好奇心

最近、エリザベス・ギルバートの『Big Magic』を読み返している。アーティストであるかどうかに関わらず、自分らしく生きたい人には必読の一冊だと思う。 この本に出会ったのは2020年の夏。コロナをきっかけに時間ができ、好きなものを見失っていた私は、いろんな趣味を試していた。その中で絵を描いてみた時、心が癒されるような感覚を久しぶりに感じた。それからは休日などに細々と絵を描く生活を続けていた。そして、次第に仕事よりも絵に重きを置く生活を送りたいな、と思うようになった。 絵

    • 息苦しくなる生産性信仰

      私には、人間コンピューター並みの処理能力を持つ家族がいる。いろんな会社や団体の立ち上げや運営に関わっていて、会うたびにパソコンに向かって忙しく作業していて、頭の中で思考がカチカチと動いているのが聞こえてくる。常に何かについて考えていて、ゆっくりしているところをあまり見たことがない。 そんな姿を昔から見てきたからこそ、学生の頃に勉強の癖がついたし、今でも仕事で役立っている。その一方で、私もそうならなければという焦りから、常に何かをしないといけないという思考の癖がついた。学校や

      • なぜ動物を描くのか

        私は動物を見ると心が高まる。散歩中の犬とすれ違うとつい見てしまうし、野良猫と戯れるのも好き。旅先でも野生の動物がいたら見入ってしまう。この前死ぬまでにやりたいことリストを作ってみたら、その約半分は動物系だった(犬か猫を飼う、野生のイルカと泳ぐ、クジラを生で見る、など)。 この前も友人とお店に入った時、他のお客さんの犬と目が合って真っ先に引き寄せられた。一方の友人はあまり興味がないようだった。他にも別の友人たちに、いつかまた犬を飼いたいと言った時、ペットを飼ったことのない彼ら

        • 2023年の抱負:8月からデンマークに行くぞー!

          noteではだいぶご挨拶が遅れてしまいました。あけましておめでとうございます。(年始は風邪を引いてしまい、それどころではありませんでした。。。) 今年は大変化の年。8月頃からデンマークに行きます。実はデンマーク行きを思いついたのは昨年の夏。それから芸術学校に申し込んだり、ワーホリについて調べたりと、地道に計画を進めていました。 (決意した経緯はこちらに書いています↓↓) 夏頃には今いる会社も辞める予定です。これからいよいよ本番!知り合いのいない、見知らぬ土地に行くのは少し

        恐怖よりも、好奇心

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        • デンマーク日記
          2本
        • 創作活動
          7本
        • 告白
          4本

        記事

          愛犬の死の意味

          2022年12月3日、愛犬が亡くなった。名前はチョコちゃんで、17歳の黒いトイプードルの男の子。私が9歳の時に家族の一員となり、アメリカから日本に戻ってからも 、私が大人になるまでずっと、家族を見守ってくれていた大切な存在だった。 これを書いている時は数週間後の年末で、実家に帰省している。チョコちゃんのいない家は、何か足りなくて寂しい。いつもチョコちゃんに会うのを楽しみに帰っていたので、家にまだ残っているチョコちゃんのベッドの方を何度も見ては、もういないんだ、と思い出して悲

          愛犬の死の意味

          北欧に行くかもしれません…!

          最近、北欧行きを検討しています。まずはワーホリで行ってみて、就職活動をしたり、芸大をいくつか受験してみようかなという計画です。 なぜいきなり海外、しかも北欧で、芸大受験なのかというと、かねてから憧れていて、とても惹かれるし、道が開けそうだからです...! 1. 思い立ったいきさつ私は昨年から、会社員をしながら絵を描いて売ったり、個展を開いたりしてきました。 今いる会社は入って4年目。会社は安定しているし仕事もホワイトなので、そこで働ける私はラッキーですが、仕事よりも絵の

          北欧に行くかもしれません…!

          愛犬から学ぶ、正直さ

          私の実家には、17歳の犬がいる。犬の平均寿命が10~13歳なのでかなりのお年で、よく見ると目も白内障で白濁していて、叫んだり床をたたいても聞こえないくらい耳も遠くなっている。去年はまだ自分で歩けたりトイレに行けたりしていたけど、今年に入ってからはオムツ生活に。最近とうとう歩行器デビューをしたみたいで、母から送られた写真を見て、何とも言えない気持ちになった。 男の子で、名前はチョコちゃんだけど、いろんなあだ名の持ち主で、もう本名を忘れているんじゃないかと思うくらい。私が9歳で

          愛犬から学ぶ、正直さ

          容姿の悩み

           私が絵で描く人は、クロークのような、髪や体を隠す服を着ていたりする。とくに宗教的な理由もなくなぜクロークをまとった人たちを描くのか、今までよくわからなかったけど、ずっと続いていた容姿とのトラウマが関係しているのかな、と気づいた。  私の体は世間でいう「女性らしい体」とはあまり言えない。成長期を経ても体形はさほど変わらず、身長も高くならなかったので、一般的な「大人の女性」像とは程遠く、自分の容姿に魅力を全く感じたことがなかった。学校に行くたびに周りの子と自分の体形を比較し、

          才能は借り物だとしたら

          「食べて、祈って、恋をして」というエッセイはご存知でしょうか。ジュリア・ロバーツ主演の映画になるほどの世界的ベストセラーになり、欧米では多くの女性に人気を博したことで有名です。 その作家のエリザベス・ギルバートは、私の大好きな作家のひとり。エッセイ以外にも小説を何冊も書いたりと、とにかくすごい方なのですが、その方が数年前のTED Talkで面白いことを話されています。 それは、創造性は人間の中ではなく、外からきているものだ、という考え方。例えば人は天才を見たときに「She/H

          才能は借り物だとしたら

          なぜ絵を描くのか

          こどもの頃にお絵描きをしていた方は多いと思います。こどもは想像力豊かで、自由に空想にふけって物語や世界をつくり、それにひたるのが上手。こどもの絵を見ていると、上手い下手なんて気にしていなくて、表現せざるを得ない、描くのが楽しくてしょうがない、というようなものすごいエネルギーを感じる。私にとって絵は、そんな子どもの心に戻れる場所だな、と思う キャンバス一枚、紙一枚あれば、その中にテラリウムのような、小さな世界を作り込むことができる。色や線を使って植物を植えこみ、泉を作ったり、

          なぜ絵を描くのか

          絵と仕事を両立させるルーティン

          久しぶりの投稿になってしまいました。個展まであと20日。 作品もそろい、何とか形になりそうです。初めての展示なので緊張はありますが、自分の作品を直接見てもらえる貴重な機会なので、とても楽しみにしています! よく知人や友人から「まだ仕事してるの?」と聞かれますが、もちろんです(笑) フルタイムのイラストレーターにはなりたいのですが、去年絵を始めたばかりなので、いきなりそうなれるわけでもなく。。。今は会社員と制作活動を両立しています。 平日のスケジュールはというと、 ~17

          絵と仕事を両立させるルーティン

          完璧主義を手放す

          お久しぶりです。 コロナがなかなか収まりませんが、いかがお過ごしでしょうか?私は仕事や個展の準備で充実した毎日を送れています。 『絵を描き始めたきっかけ』(※記事)では、頑張りすぎて自分を見失ったことを書きました。そうなった原因は完璧主義だったからかな、と思います。周りの目を気にしすぎ、常に完璧を追い求め、失敗を恐れるあまり、本当の自分を出せなくなったのかな、と。 私の大好きな作家、Elizabeth Gilbert (エリザベス・ギルバート)が著書で、 「完璧主義とはヒ

          完璧主義を手放す

          絵を描きはじめたきっかけ

          絵を描きはじめたのは割と最近ですが、きっかけは昔まで遡ります。少し長くなるかと思います。 小さい頃私は物心ついた頃から絵を描いていました。 家中のコピー用紙に落書きしたり、ペンを使い切って怒られたり笑 母が絵本の読み聞かせをよくしてくれて、常に絵に囲まれていました。     写真は幼稚園の頃に描いた絵です。『おだんごパン』という絵本のキャラクターを真似て描いたものになります。20年以上経った今でも持ってくれている母には感謝です。 アメリカで過ごした小学校時代も、絵で私を

          絵を描きはじめたきっかけ

          はじめまして🌿

          はじめまして、画家/イラストレーター/作家のみやはらもえです🌿 読者になっていただきましてありがとうございます。 SNSをフォローしていただいている方はいつもありがとうございます☺️ noteを始めようと思ったのは、絵について話すのが好きなので、絵にまつわる色んな話を書いてみたいな、と思ったからです。 このnoteを通して私について知って頂き、絵をもっと楽しんで頂けたら幸いです。 まずは簡単に自己紹介: ~・~ 1996年広島県生まれです。 姉と弟がいます。 幼少期は

          はじめまして🌿