見出し画像

完璧主義を手放す

お久しぶりです。
コロナがなかなか収まりませんが、いかがお過ごしでしょうか?私は仕事や個展の準備で充実した毎日を送れています。

『絵を描き始めたきっかけ』(※記事)では、頑張りすぎて自分を見失ったことを書きました。そうなった原因は完璧主義だったからかな、と思います。周りの目を気にしすぎ、常に完璧を追い求め、失敗を恐れるあまり、本当の自分を出せなくなったのかな、と。

私の大好きな作家、Elizabeth Gilbert (エリザベス・ギルバート)が著書で、
「完璧主義とはヒールをはいた恐怖 (Perfectionism is fear in high heels)」
と言われていました。完璧主義ってかっこよく聞こえるし、美徳のようだけど、結局は恐怖だということ。

常に「完璧」じゃないとダメ、でないと誰にも好かれないし、認められない。こうあり続けた結果、自分にダメ出しをし続け、体調を崩すまでダイエットをしたり、本音を隠して愛想笑いするだけになったり、勉強で自分を追い詰めすぎたり。自分を痛めつけた例なんて数えきれないし、今でも止まった訳ではない。

限界まで達してから少しずつ脱却しつつありますが、時々また戻りそうになります。例えば絵を描いていて、ある部分が思い通りにいかなかったりすると、焦りがつのってきたり、そこばかりが気になって何度も手を加えたり(そうすると大抵は悪化してしまうのですが。。。)どうせ良く仕上がらないからと、途中で放棄したくなることも。

そこで、「失敗」に遭遇したとき、そればかり直そうとするのではなくて、「まぁいっか」と思って次に進んだり、むしろその「失敗」を生かせないか考えるようにしました。そうすると、当初の方針から作品が変わったとしても、面白い発見があったりして、最終的に「失敗」が気にならなくなることが多い。

自分に優しくなれたのも、少しずつこうなれたからだと思います。自分の未熟なところや短所が見えたとき、そればかりに集中して無理に直そうとするのではなく、その存在を認め、受け入れる。そうすると心が楽になって自分に優しくなれる。大体「完璧」なんてありえないし、不完全さがあるからこそ絵や人は良いのかな、とも思えるようになりました。

思考の癖はなかなかしぶといもので、また完璧主義にはまりそうになります。でも、「完璧」を追い求めて身動きがとれなくなるよりは、毎日愚直にアートに取り組んで作品をどんどん出していく方が良いかな、と思って続けています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?