親不知抜歯記録②(左下)追記あり【完】
前回の抜歯から約1か月後、今度は左下の親不知を抜きました。
また、どなたかの参考になればと思い、経過を書いていきたいと思います。
Day1 手術当日
早めに総合病院行きのバスに乗れたので、手術までは1時間ほどあったが口腔外科の受付を済ませ、呼ばれるまでお気に入りのポッドキャストを聴きながら目を閉じてぼーっと過ごす。
聴いている間に呼ばれたら慌てるなと思い、キリの良いところでポッドキャストを止めて文庫本を出し、読書に切り替えた。
予約時間より少し早く呼ばれ、手術室へ。
もうこの先生とお会いするのも3回目で慣れており緊張しなくなった。
先月は恐怖で手が震えるほどであったが、経験というものは本当に人を成長させるようで、今回はタオルを握らなくても余裕だった。
呼吸に集中し、身体の感覚から離れて頭を瞑想状態にしてみた。手や肩に力が入っていると感じると、意識的にふわっとゆるめて委ねる方向へ。ヨガをやっていてよかった。
とは言え、麻酔の注射だけでも痛いし、手術中のゴリゴリ削る音や感覚はやはり辛い。
今回は、自分の血液が喉に詰まり気道が塞がりかけたので、いったん中断してもらい、うがいをしてから再開ということもあった。
前と同じ手順で、歯茎を切って中に埋まった親不知の歯を割ってから取り出す。今回は歯が3分割されていた。歯の根っこも長く、これを抜く時に顔を引っ張られたのが少しキツかった。
また近くの骨も削り、数針縫って終了。ガーゼを噛みながら抜糸の予約やお会計をし、薬をもらって時計を見ると、最終バスの発車時間まであと1分。
手術直後だったが小走りでバスに駆け込み、無事に間に合った。前回は駅に行くバスが終わっていて、別ルートから近くまで乗せてもらったが暑い中歩きたくなかったから助かった。
スーパーでまた豆腐系のものや、アボカド、はんぺんなど柔らかく栄養価の高いものを購入。あとは昨日作った冬瓜のスープがあるから大丈夫。
前回は血餅という、かさぶたのようなものが取れてしまい、回復が長引いた。おそらく大丈夫だと調子に乗って翌日にチキンやサーモンを食べたせい。今回はその反省を活かして事故を防ごう。
私の場合、どうにかなると無計画だったり楽観的になりすぎると大抵失敗する。周りからはネガティブだとか大袈裟だとか言われがちであるが、自分のペースで慎重にちゃんと考えて備えた方が上手くいくタイプだ。
帰宅して、ヨガの先生に勧められたニームのお茶をいれて飲んでいる。インドでは学校の校庭にも植えてあるというほどポピュラーなハーブであるが、日本では防虫に使うイメージが強いかもしれない。
この世のものとは思えない苦さであるが、傷の治療や鎮痛、さまざまな皮膚疾患などに良いそうで、今回はこれも信じて試してみる。
よりも
前回より早く治ると良いな。
ドライソケット防止のため、1回目より多めに縫合してもらったせいか、痛みも強い。
何も食べる気になれず、ひたすらニームのお茶を飲みながら、オリンピックのスポーツクライミング男子決勝を見て過ごした。
見事銀メダルを取った安楽選手が、時々舌を出して力を抜くと言っていたことが私にもヒントになった。
苦しい時、辛い時は歯を食いしばりがちになる。
私も痛みに耐えながら、気が付くとまた食いしばっていたから、真似して舌を出してみたらすっと気分が軽くなった。
Day2 自宅リトリート
やはり痛みが1回目の時よりも強い。
昨夜は流れでファスティングしてしまったけれど、身体の為にはきっと食べた方が良いのだろうと思い、昨日買ったアボカド、豆腐と作っておいた冬瓜のスープを朝食に食べてみた。
しみるかなと思ったけれど、案外平気で、食べたらメンタル的にすーっと楽になった。(いつも食べると元気になる、単純な人間)
1時間ほどヨガをして、溜まっているnoteの下書きを少しずつ書き足して過ごした。
お昼は豆乳に柔らかめのおでんの具を入れて適当に煮込んだ超簡単な創作料理を思い付きで作って食べたら案外美味しかった。私の料理ってこんなのばっかり。
午後はずっと溜めてた東洋医学の講座のアーカイブ動画を見て、夕方は陰ヨガ。だいたい午前中は陽のヨガかマットピラティス、午後から夜は陰ヨガをすることが多い。
スポーツクライミング女子決勝を夢中になって見てた。私も一時期ボルダリングにハマり、通っていたことを思い出す。
今日も一日中ニームのお茶を飲んでいた。
歯の痛みをあまり感じず、良い感じに治ってきている気がする。
Day3 全然関係ないオリンピックの話も
今日も朝食はアボカドや豆腐。
万が一傷口に当たっても平気なものに限定し、慎重に食事を摂る。
少し顔の腫れがあるが、痛みはほぼなし。
1週間少しずつ書き進めたnote記事を見直してアップしたり、家事をした。
ずっと家に居るが、まだ午前中なので陽のヨガでエネルギーを上昇させる。
お昼もまた、はんぺんなど、注意深く食べる。
小さく切ったスイカも食べてみた。
午後は陰ヨガや長めのストレッチでエネルギーを落ち着かせる。
夜はまた豆乳おでん(気に入った)を食べながらオリンピック最終日のレスリングをずっと見ていた。
悔しくても嬉しくても選手や関係者が涙するシーンを見ると、私も自動的に泣いてしまう。感情が出ていなくても、とても頑張ってきた背景を解説者が語ってくれたり、家族や仲間の愛が垣間見えると、それでも私の涙腺はいちいち崩壊する。
オリンピックを見られる限りずっと見ていたこの約2週間は毎日何度も泣いていた。翌日のニュースでもいちいち涙。ちょっと感情が壊れているのかもしれないが、自分自身の感情ではあまり泣けないので、選手たちのお陰で浄化が進んだような気もする。
他人が近くにいるとカッコつけてしまい身構えて泣けないので、映画館であまり映画を観ないタイプだ。ぐちゃぐちゃになって涙を流した方がすっきりするから圧倒的にホームシアター派である。配信がたくさんある良い時代に生きていてよかった。
薬を飲み忘れても気にならないほど歯の痛みがなくなってきた。あとは油断しないように食欲と相談だ。
Day4
小学生から高校前半くらいまでの夏休みのような日々。
なんとなく同じくらいの時間に起きて、3度の食事以外はひたすら1人で趣味というか、名前も付かないほど地味な好きなことをして気ままに過ごす。
ということを数十年ぶりにやっている。
一切外に出ないから暑さも関係なし。
刺激もなく、ひたすら平和で最高。
私、お金がたくさんあったら確実に引きこもりになる。
地味な趣味が無限にあるから、ちゃんと時間を見ていないと1日があっという間に終わる。
意外となにかを創作したり、アウトプット系が多い。
昨日までは夕方からオリンピックを観ていたけど。
体調はほぼ変化なし。
痛みはあまりないが、念のため柔らかいものだけ食べている。
連日1日中ニームのお茶をちょっとずつ飲んでいるから回復が早いのかな。
Day5
外に出るのはベランダの植物の水やりくらい。
ミニトマトがようやく実をつけ始めた。
まだ医師に言われた通りに毎食後鎮痛剤を飲んでいるが、たまに忘れても痛みが気にならない。
先月の1本目の時に辛かった、顎関節全体の違和感や上顎の痛みが今回はない。
2種間以上ずっとあった、顎下のリンパの腫れもなく、かなり快適だ。
患部を懐中電灯と口腔内鏡で見ても、おそらく穴は開いていないから、今回はドライソケットにもなっていないかな。
Day6
本題と離れた脱線が多すぎるなと読み返して反省。
少し痛みがあると不安になるが、前回の激痛とはレベルが違うからきっと大丈夫。
5日間丸々自宅に引き籠り、カッコよく言うとリトリートという名前のダラダラ生活をし、年単位で溜まっていた睡眠不足や脳疲労も解消出来ている気がする。
noteを書くことで自分と向き合う時間をたくさん取れたことも良かった。「いいね」をくださる皆さまに励まされてモチベーションを保つことが出来たことも大きい。
夕方、5日振りに2時間ほど少し仕事しに電車で出掛けた。
駅まで行くだけでふらふら(体力が回復したのか落ちたのか微妙)で他人に姿を晒すのも嫌で、なぜこの日に仕事を入れてしまったのか後悔の波に襲われていたが、職場で数人の人たちと(歯のことはまったく伝えてない)他愛もない話をして、それぞれの人たちとの繋がりや重ねてきた歴史を考えると、こうして嫌々でも外に出て人と会うことへの意義も感じられた。
帰り道は機嫌よく、ちょっとお高めのベーカリーで発酵バターたっぷりな禁断のクロワッサンを買って帰った。
少し歯が痛んだから、薬を飲んで就寝。
Day7 卒業
午前中はまたダラダラと過ごし、午後は総合病院で抜糸。
前回、この作業はそこまで痛くなかったが、今回、糸を切る瞬間の激痛にラストで心が折れかけた。
しかし、傷の治り自体は順調とのこと、通院はこれで終わりです、と言われた。
右左合わせて6回の通院も、無事に卒業。
夕方からの鍼治療の予約まで時間があったからカフェでお祝いと休憩。
お付き合いありがとうございました。
<完>
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