岡本真帆

短歌をつくっています。2022年3月21日に第一歌集『水上バス浅草行き』がナナロク社か…

岡本真帆

短歌をつくっています。2022年3月21日に第一歌集『水上バス浅草行き』がナナロク社から出ました。映画とゲームと漫画と銭湯とスピッツが好き。お仕事のご依頼・ご相談はokmt.321@gmail.comまで。最新情報→ https://x.gd/8nw6u

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    日記です。Twitterが不安定になってきたので、日々の考えごとを140字よりも長く書く練習をしています。

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岡本真帆
9か月前
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好きな作品から短歌を作ってみよう #推し短歌

noteで「推し短歌」の募集企画がスタートしています。 「自分の好きなアイドルやアニメ、音楽、趣味の時間など、推し(好きなひと、もの、こと)についての短歌ならなんで…

岡本真帆
6か月前
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ブルーハワイ、落雷と祝福、花椿、夏の選書

こんにちは、こんばんは。 岡本真帆の最近の活動報告です。 『ブルーハワイ』 燃え殻さんの新刊エッセイ『ブルー ハワイ』の帯コメント、書評を書きました。 帯コメント…

岡本真帆
8か月前
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『心臓』 日記:8月3日(木)

連載『落雷と祝福』の第9回が公開されました。 記事の後半にはエッセイがあります。 バスケをやる人たちの身体性と、生活(日常)の風景を短歌にしたい、と作った連作。…

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岡本真帆
8か月前
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「💻🦀」日記:7月31日(月)

・月曜日。

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岡本真帆
8か月前
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「地道につくったけもの道」 日記:7月30日(日)

日曜日。 ・朝40分日記を書いて、それから月曜日締切の原稿を書こうとした。でも日記を書いたあと、「やった〜〜〜」って言いながらソファで15分くらいうたた寝してしまっ…

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岡本真帆
8か月前
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「似ている主人公」日記:7月29日(土)

今日は箇条書きスタイルで書いてみる。 ・1日お休みだったので、比較的だらだらとすごした。 ・平日は、朝10時から会社員の仕事が始まるので、その前の二時間をエッセイの…

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岡本真帆
8か月前
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日記のれんしゅう

※日記を練習している記事です。頭の中を垂れ流していて、そんなに読みやすくない文章。全世界の人が見られる状態は恥ずかしいので、価格を設定しています。 漫画『A子さ…

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岡本真帆
8か月前
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2023年1月の活動とお知らせ

ニシキヤキッチンさんのCMの短歌をつくりました。 McCaféTimes に短歌が載っています。 『短歌研究2023年2月号』に短歌が20首載っています。 連載『落雷と祝福』第三回…

岡本真帆
1年前
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第一歌集『水上バス浅草行き』を刊行しました

2022年3月21日に、第一歌集である『水上バス浅草行き』がナナロク社から発売となりました。 『水上バス浅草行き』 著者:岡本真帆 定価:1870円(本体1700円+税) 仕様:…

岡本真帆
1年前
29

傷つくような批判から心を守る方法

以前、友人からこんな話を聞いたことがある。 「世の中の人のうち、2割の人には何をやっても嫌われてしまう。6割の人は状況によって変化する。でも、残りの2割の人には、…

岡本真帆
5年前
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ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし (岡本真帆)

谷川電話さん、うれしくなって何度でも読み返してしまう素敵な評をありがとうございます。

岡本真帆
5年前
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夏休みのともだち / 自選短歌

新しい顔はもういい バタコさんきちんと死ねる心臓をくれ 動物を模したビスケットの中に見慣れぬかたち humanとある 砂浜のSOSを踏み潰しここは異常のない無人島 防弾…

岡本真帆
6年前
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すべての犬たちが幸せでありますように (犬の短歌 12首)

小学四年生の、誕生日だった。 ゲージに入れられやってきた1匹のコーギーの子犬。その日から「クッキー」は我が家の一員になった。 クッキーはまだ耳が立ったばかりの赤…

岡本真帆
6年前
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東京 / 自選短歌

真っ暗な部屋で目覚めるとき泥はそっと私のかたちに戻る 透きとおる水を揺すって水出しのパックは底へ沈む静かに コピー機は光ってくれる紙束を抱きしめ生きるわたしのた…

岡本真帆
6年前
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好きな作品から短歌を作ってみよう #推し短歌

好きな作品から短歌を作ってみよう #推し短歌

noteで「推し短歌」の募集企画がスタートしています。

「自分の好きなアイドルやアニメ、音楽、趣味の時間など、推し(好きなひと、もの、こと)についての短歌ならなんでもOK!」というこの企画。短歌を読み、詠むことが盛り上がっているのを実感できて嬉しいです。今回短歌の選考委員を務めさせていただくことになったのですが、私自身、よく「好きなもの、こと」から短歌をつくっています。

今日は「好きなひと、も

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ブルーハワイ、落雷と祝福、花椿、夏の選書

こんにちは、こんばんは。
岡本真帆の最近の活動報告です。

『ブルーハワイ』
燃え殻さんの新刊エッセイ『ブルー ハワイ』の帯コメント、書評を書きました。

帯コメントはこちらから、

そして書評はこちらから読めます。

「こういう走馬灯がいい」という題名です。
『波』にも書評を載せていただいております。

ラジオのゲストにもお呼びいただきました。

radikoで聞いてみて下さいね。

『落雷と祝

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『心臓』 日記:8月3日(木)

『心臓』 日記:8月3日(木)

連載『落雷と祝福』の第9回が公開されました。

記事の後半にはエッセイがあります。

バスケをやる人たちの身体性と、生活(日常)の風景を短歌にしたい、と作った連作。この映画で一番かっこいい音はドリブルの音だ!と確信していたので、それを連作のなかに絶対に入れようと決めていました。

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「地道につくったけもの道」 日記:7月30日(日)

「地道につくったけもの道」 日記:7月30日(日)

日曜日。

・朝40分日記を書いて、それから月曜日締切の原稿を書こうとした。でも日記を書いたあと、「やった〜〜〜」って言いながらソファで15分くらいうたた寝してしまった。朝日記を書き終えてしまうと、「書いた」という達成感で、いったん満足してしまい、次のやることになかなかスムーズに移行できなくなってしまうのかも。むむむ。朝に日記を書くのあんまりよくない説、ある。じゃあ夜しかない。ということで、夜に書

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「似ている主人公」日記:7月29日(土)

「似ている主人公」日記:7月29日(土)

今日は箇条書きスタイルで書いてみる。

・1日お休みだったので、比較的だらだらとすごした。
・平日は、朝10時から会社員の仕事が始まるので、その前の二時間をエッセイの執筆や短歌の制作に充てている。
・短歌は、作るぞ!と決意したら作れるんだけど、エッセイは結構地道に、数日掛けて前に進まないと納得したクオリティのものにならない。だから最近朝の時間はエッセイを書いていることが多い。

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日記のれんしゅう

日記のれんしゅう

※日記を練習している記事です。頭の中を垂れ流していて、そんなに読みやすくない文章。全世界の人が見られる状態は恥ずかしいので、価格を設定しています。

漫画『A子さんの恋人』でいちばん好きなシーンは?と聞かれたとして、私が真っ先に思い浮かべるのは、A子さんの1日のタイムスケジュールを説明しているところだ。

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2023年1月の活動とお知らせ

2023年1月の活動とお知らせ

ニシキヤキッチンさんのCMの短歌をつくりました。

McCaféTimes に短歌が載っています。

『短歌研究2023年2月号』に短歌が20首載っています。

連載『落雷と祝福』第三回が更新されました。

歌集の公式副読本が2月下旬発売です。

今月はまだお知らせがあるので後日また更新します!

第一歌集『水上バス浅草行き』を刊行しました

第一歌集『水上バス浅草行き』を刊行しました

2022年3月21日に、第一歌集である『水上バス浅草行き』がナナロク社から発売となりました。

『水上バス浅草行き』
著者:岡本真帆
定価:1870円(本体1700円+税)
仕様:168ページ、B6変形上製
装丁・絵:鈴木千佳子
ISBN:978-4-86732-010-5 C0092

3、2、1、ぱちんでぜんぶ忘れるよって今のは説明だから泣くなよ

ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこ

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傷つくような批判から心を守る方法

傷つくような批判から心を守る方法

以前、友人からこんな話を聞いたことがある。

「世の中の人のうち、2割の人には何をやっても嫌われてしまう。6割の人は状況によって変化する。でも、残りの2割の人には、何をやっても好きになってもらえるんだって」

なるほど!と腑に落ちた。

「何をやっても2割の人は味方でいてくれる」と思うと勇気が出る。
「何をやっても2割の人には嫌われる」と思うと、そういう仕組みになっているなら仕方ない、応援してくれ

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ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし (岡本真帆)

谷川電話さん、うれしくなって何度でも読み返してしまう素敵な評をありがとうございます。

夏休みのともだち / 自選短歌

夏休みのともだち / 自選短歌

新しい顔はもういい バタコさんきちんと死ねる心臓をくれ

動物を模したビスケットの中に見慣れぬかたち humanとある

砂浜のSOSを踏み潰しここは異常のない無人島

防弾着、かならず買って。街中の銃はスマホのかたちをしてる

こんにちはーいちおう声をかけてから土足で部屋に押し入っていく

A HAPPY NEW YEARって書き続け生きてきたのに(Aは要らない)

ドリンクバー押すと交互に降り

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すべての犬たちが幸せでありますように (犬の短歌 12首)

すべての犬たちが幸せでありますように (犬の短歌 12首)

小学四年生の、誕生日だった。

ゲージに入れられやってきた1匹のコーギーの子犬。その日から「クッキー」は我が家の一員になった。

クッキーはまだ耳が立ったばかりの赤ちゃんで、最初は本当に大変だった。やんちゃすぎる彼は私や弟のジーンズの裾にかみついて、楽しそうに引っ張り始める。穴だらけになってダメになったズボンや靴下がいくつもあった。

しつけをして、一緒に暮らすためのルールを覚えるまでは、かなり振

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東京 / 自選短歌

東京 / 自選短歌

真っ暗な部屋で目覚めるとき泥はそっと私のかたちに戻る

透きとおる水を揺すって水出しのパックは底へ沈む静かに

コピー機は光ってくれる紙束を抱きしめ生きるわたしのために

店員に1人も日本人はいない魚の骨をゆっくりと抜く

卵をかるくにぎるくらいの手加減ときいて卵を両手ににぎる

にぎやかな四人が乗車して限りなく透明になる運転手

いつ何が別つのだろうエリンギは身を寄せ合って収まっている

います

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