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ドラマ「SHUT UP」第6話 一夜の真実と性的同意ーネタバレ感想

 ドラマ「SHUT UP」の第6話感想です。

 悠馬への暴行と100万円盗難の件で警察で事情聴取を受ける4人!

 U-NEXTやLeminoで今からでも視聴できます。

 第1~5話の感想はこちらから!




第6話あらすじ

登場人物

・田島由希(仁村紗和)・川田恵(莉子)
・工藤しおり(片山友希)・浅井紗奈(渡邉美穂)
・鈴木悠馬(一ノ瀬颯)・露木彩(芋生悠)
・山内たける(井上想良)・榎本伊月(野村康太)
・宇野陽太(草川拓弥/超特急)・鈴木将成(矢島健一)
・高梨塔子(野呂佳代)
・女性刑事:相原(西丸優子)

あらすじ

 4人は警察で相原刑事(西丸優子)に事情聴取されるが、体面を気にする悠馬の父、将成(矢島健一)が被害届を取り下げさせたおかげで放免される。

 恵は性被害の自助組織を相原刑事から紹介されそこで高梨塔子(野呂佳代)と出会い徐々に自身への性暴力に立ち向かい始める。

 悠馬はたけるが見つけてきたSNS動画をネタに4人をストーカーに仕立て上げSNSに拡散する。

 伊月は事件に関わろうとするが、悠馬にもかわされ、彩もちゃんと話してくれない。

 友希・恵・しおり・紗奈はSNSで誹謗中傷に晒されピンチに。

 to be continued……

感想

性的同意と性暴力

 今回は性的同意と性暴力についてがテーマ。
 グループミーティングや塔子の話などしっかり取材して描かれているのが伝わってきます。
 ドラマ内で塔子が話す「Yes means Yes」とは、スウェーデンで提唱された規定で「Yes以外はすべてNo」「性行為には積極的な同意が必要」つまり「相手が明確な合意を示さないまま行った性行為はすべて違法」ということです。
 「Yes means Yes」規定も、日本でも「強制性交罪」「不同意性交罪」に刑法改正されたことも、今回初めて知って自分の不分明さを恥じるばかりです。
 塔子は語ります。

テレビ東京「SHUT UP」第6話

「性的な行為には必ずお互いがしたいと望んでいるか気持ちを確認する必要があるの。それを性的同意と言います」
「キスやハグ、ボディタッチ、セックス、どれも同意無しには行ってはいけない行為です。避妊具を外す場合もそう。勝手に否認を止める行為はステルシング(stealthing)と言う性暴力なんですよ」
「同意の無い性的行為は全て性暴力です」

 我が身を振り返って「自分は絶対大丈夫」と言える人は私を含めてほとんどいないと思います。
 今一度自分の行動・言動を振り返ってちゃんとしないと!と強く感じました。
 この機会に性暴力についてちゃんと考えてみたいと思います。

真面目過ぎる恵の自責の念

テレビ東京「SHUT UP」第6話

 恵は真面目過ぎるがゆえに悠馬との性交渉も自分にも非があったのではと自責の念に駆られています。
 きっと現実でもこのような女性は多いでしょう。
 そんな恵に塔子は話を辛抱強く対話してくれました。

テレビ東京「SHUT UP」第6話

塔子:「あなたは悪くない」
塔子:「あなたの気持ちを確認しようともしないで一方的にあなたをそんな状況に追い込んだ相手が悪いの」

テレビ東京「SHUT UP」第6話

 このシーンで私は恵に感情移入し目頭が熱くなりました。
 「あなたは悪くない」と断言してくれる。それがいかに心強いことか。
 あー!もう塔子さんに悠馬を論破してもらいたい!

相原刑事

テレビ東京「SHUT UP」第6話

 西丸優子さん演じる相原刑事、凛として美しく、優しく4人を教え諭す姿が素敵でした。
 事情聴取でもきちんと話聞いてくれて、恵に自助団体のパンフレットも渡してくれて塔子と共に今回のMVPです。

伊月の目覚め

テレビ東京「SHUT UP」第6話

 今までは悠馬の言うままに動くだけで、見たくないものに目を閉じてた伊月がついに覚醒してくれました。次回以降4人や彩の助けになってくれそうで嬉しいです。

陽太の人間力

テレビ東京「SHUT UP」第6話
テレビ東京「SHUT UP」第6話

陽太:「触っても平気?」
友希:「陽太君ってちゃんとしてるんだね」
陽太:「え?何が?」
友希:「触ってもいい?って確認するの」
陽太:「普通でしょ、他人の身体だもん」

 陽太君はもうほんと完璧ボーイですね!
 友希の頭に付いているゴミを取るときにきちんと確認するのは本当に偉い。
 昔女の子と飲んでいる時の話題で「好きでもない人に頭や髪を触られるのはNG」と言っていたのを思い出しました。
 自分では何気なく悪意無い行動だとしても相手が嫌な思いをする可能性があることはしてはいけないということですね。

たけるの想い

テレビ東京「SHUT UP」第6話

 たけるが何故悠馬に尽くすのかも今回初めて明かされました。
 いじらしくなりますがどんどんダークサイドに落ちていくのはダメ!
 ていうか、たけるは外部の学生だったんですね。てっきり悠馬と同じ大学かと思ってました。
 悠馬のたけるに対する信頼が本物なのか?使いやすい手駒として利用しているにすぎないのか?今後の展開が楽しみです。

悠馬の逆襲

テレビ東京「SHUT UP」第6話
テレビ東京「SHUT UP」第6話

 悠馬が大人しく引き下がることは当然なくて、たけるや仲間たちと4人をネットで誹謗中傷し、インフルエンサーを使って炎上させるという卑劣な手段に出ましたね。
 性暴力もそうですがネットでの誹謗中傷も今の世の中普通に起こっていることで、もし自分がされたらと思うとぞっとします。
 次回何とかこのピンチをはねのけてほしいです!

今回の紗奈みほちー

テレビ東京「SHUT UP」第6話
テレビ東京「SHUT UP」第6話
テレビ東京「SHUT UP」第6話
テレビ東京「SHUT UP」第6話

「犯罪……そりゃそうかもしれないけど」
「そうだけど、そうだけどさ!」
「ハァ……」

 相原刑事に諭された警察署からの帰り、やり場のない感情の演技が繊細で素晴らしかったですね!

テレビ東京「SHUT UP」第6話
テレビ東京「SHUT UP」第6話
テレビ東京「SHUT UP」第6話

 友希のパパ活盗撮の時もでしたが、最初にトラブルに関して口火を切るのが紗奈の事が多い気がしましたね。
 次回の活躍も楽しみです!

最後に

 性同意と性暴力については目を背けてはいけない問題ですので、エンターテインメントの文脈で提起することは、社会問題として周知するために大変良い試みだと思います。
 これからもずっと視聴者の記憶に残ってほしいドラマですし、美穂さんが関わっているのも大変誇らしく思います。

 悠馬とたけるの奸計により窮地に陥る4人ですが、今回の相原刑事と塔子や、おそらく次回助けになってくれる彩と伊月、そして友希の良き理解者陽太と味方は沢山います。
 今度は犯罪行為に手を染めることなく公明正大にトラブルを解決に導いてほしいですね。
 長文、最後までお読みいただきありがとうございました!

 (終)

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