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ニュースをみるもの語るもの

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投資に関するニュースを通じて世界をみていきます。 平日の朝に更新。
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2016年2月の記事一覧

【2/28】G20閉幕、声明まとめ

上海で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催されました。

均衡の取れた成長や市場の安定に向け、財政を含めたあらゆる政策手段を動員することを明記した共同声明を採択し、2日間の討議を終えました。

ここ最近の市場動揺が「世界経済のファンダメンタルズを反映したものではない」と指摘。

そのうえで市場安定のために金融政策、財政政策、構造改革の「すべての政策手段を用いる」との文言が盛り込ま

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チャイナリスクはG20で見通しが立つとして、EU離脱問題は市場に全然折り込まれていないのが気になります。
昨年のギリシャ問題を思い出させます。

【2/25】G20開催、その論点まとめ

本日から上海で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

主な論点として

「成長見通しと政策対応、協調の重要性の認識

に特に重点が置かれる」

と見通しされています。

具体的なポイントを整理しましょう。

■新興国通貨安と米国利上げの乖離

日本や中国をはじめとする新興国は軒並み通貨安に誘導するような政策をとっています。

一方米国はご存知の通り、利上げを進めています

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要人発言の内容からしてG20は可もなく不可もなくで終わりそうですね。

今週はやや円高な動きですが、ソフトバンクグやフィンテック、マザーズが元気ですね。
外的要因に引き寄せられるない相場は久しぶりで少し嬉しい。

【2/24】各国銀行総裁、財務省高官の発言まとめ

ニュースを見ているとG20開催前にも関わらず、金融業界の要人の発言が目立ちましたので、以下にまとめます。

■イングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁

「必要なら一段の刺激策導入の用意」

カンリフ副総裁は講演で「堅調な経済成長が継続し、インフレ率は向こう数年間で目標を回復するとの見方を変えていない」と述べました。

ただ政策担当者は景気の変化や衝撃によるリスクに敏感である必要があるとし、

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【2/24】サウジアラビア石油相「原油の減産はしない」

原油価格が低迷し主要な産油国の動向が注目されるなか、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相がアメリカで講演し、原油価格を維持するため生産量の据え置きはしても減産はしないという考えを改めて示しました。

■生産量を据え置きするが、減産はしない

サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は23日、アメリカ南部のヒューストンで開かれているエネルギーに関する会議で講演しました。

この中で、ヌアイミ氏は今月

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【2/24】改めて振り返る円高の流れ

いらっしゃいませ!

2016年に入って円高の流れに急激に傾いています。

今回はなぜ円高に向かっているのかを振り返ります。

■1/1~1/15 中国経済懸念と地政学リスクと原油安

120.3→117.4の値動き。

中国製造業PMIが軟調だったため、大発会にも関わらず、日経平均は¥583も下落しました。

また、サウジアラビアがイランとの断交、北朝鮮による水爆実験といった地政学リスクの懸念が

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【2/23】原油価格回復?、米シェールガス生産量が減少の見通し

22日の原油先物相場は5%前後上昇しました。

■今年と来年の米シェールガスの生産量減少

国際エネルギー機関(IEA)が、今年と来年の米シェールガス生産量が減少すると予想、供給過剰状態が改善に向かう可能性が意識された。

米シェールガス生産量の減少幅は、今年が日量60万バレル、来年はさらに日量20万バレルと予測しました。

その後上向き、21年には日量500万バレルに回復するとの見通しです。

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【2/21】世界経済安定化なるか、G20に注目

■米国 1月コア消費者物価指数(CPI)は上昇

1月のコア消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を上回りました。

これにより、追加利上げペースが予想よりも速まるとの見方が再浮上しています。

投資マネーが米ドルに向いています。

利上げ速度は経済指標が発表されるたびに速まったり、遅まったりと予想されますが、実体経済に影響を及ぼすようなよほどのことがなければ、もともとの予定である年4回を遵守す

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円安回復は6月までかかるか

2/8週は円にとって波乱の展開ですね。

日銀がマイナス金利を発表してから約10円の円高となりました。

■安倍政権は動けない

夏の参議院選を控え、本来ならば景気テコ入れを打ちたい安倍政権ですが、

今後の政治日程を考えると期待薄です。

今年度の補正予算は1/20に成立したばかりです。

国会が来年度予算を審議するなか、第2次補正予算案を提出するとは考えにくいです。

■日銀も動けない

日銀

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【2/9】長期金利がマイナス、市場は落ち着きをとり戻せるか

日経平均株価が前日終値より900円超下落し、円相場も一時、1ドル=114円台に急伸しました。

いったん落ち着きをみせていた年明けからの金融市場の動揺が再燃しました。

■長期金利がマイナス化

住宅ローンや企業向け貸出金利の目安となる長期金利が一段と低下し、初めてマイナスとなりました。

長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは、日銀の新政策導入決定後にマイナス寸前まで急低下しました。

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【2/8】進む円高、欧州株急落によるリスク回避

欧州株が急落し、円高がさらに進んでます。

■欧州銀行株が数年来の安値

域内の銀行部門の健全性に対する懸念が持ち上がっています。

緩和的な金融環境下で利ザヤが減り、銀行の利益生や資本力が不安視されています。

銀行株は今年に入って約24%も下落しています。

■ポジション調整の動き

野村証券インターナショナル(ロンドン)のシニア・ストラテジスト兼エコノミストチャールズ・セント・アーナウド氏に

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【2/7】円安ドル高に転換なるか、イエレン議長の議会証言に注目

先週はマイナス金利導入により、一時は対米ドル121円まで円安が進みましたが、原油価格下落や中国経済懸念、弱い米経済指標を受けて再び円高が進み、116円台になりました。

円はこれからどうなるのでしょうか。

キーである、米利上げ、中国、原油価格から分析します。

■10-11日のイエレン議長の議会証言に注目

5日に発表された1月米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を下回る

前月比+15.1

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