円安回復は6月までかかるか

2/8週は円にとって波乱の展開ですね。

日銀がマイナス金利を発表してから約10円の円高となりました。


■安倍政権は動けない

夏の参議院選を控え、本来ならば景気テコ入れを打ちたい安倍政権ですが、

今後の政治日程を考えると期待薄です。

今年度の補正予算は1/20に成立したばかりです。

国会が来年度予算を審議するなか、第2次補正予算案を提出するとは考えにくいです。



■日銀も動けない

日銀もマイナス金利を発表したばかりです。

緊急会合の可能性も考えられますが、今月26-27日には20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が控えています。

円安誘導と受け止められかねない追加緩和を緊急会合で決めるのは国際政治を考えるとないかと思われます。



■FRBが利上げ継続を示すほかない

この状況の打破は、FRBが利上げ継続の意思を改めて示すしかありません。

となりますと、6月のFOMCまで待つしかありません。

やはり辛抱が必要です。



■原油安は底入れか

一方原油価格ですが相変わらず供給過剰懸念により、売りが優勢ですが、UAEエネルギー相による「OPECは減産で協力する用意がある」との発言を受け、原油価格が大きく反発するとリスク回避の流れが後退しました。

これにより、円も111円57銭付近から112円半ばまで回復しました。

減産協議の実現はあまり期待できませんが、相場が安定してくれるを期待します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?