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15分ぐらいで書く日記

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記事一覧

新型コロナウイルスに感染していた話

新型コロナウイルスに感染していた話

 唐突ですけれども、先日、新型コロナウイルスに感染しまして、療養期間を終えてしばらく経ったので、そのときのことを振り返ります。

【1日目】あぶない体調 起きたら、喉が痛い。若干のだるさもある。「エアコンを切り忘れて寝たからかなあ」と思いつつも、ニュースなどで見聞きしているように、新型コロナの感染者数が増えていることが気にかかる。

 万が一のため、昼に、近所のコンビニで飲料やゼリードリンクなどを

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 「コミュ障」の大人が、「気分よく」いること

「コミュ障」の大人が、「気分よく」いること

「自分はコミュ障である」という言い訳 「コミュ障」という言葉がある。ざっくり言えば、コミュニケーション障害、という意味の(ネット)スラング。これに、どういう意味合いを持たせるかは人によるけれども、自分が初めてこの言葉を知ったのは、いつの頃だったか。

 いきなりだけれども、自分は、ずっとこの言葉で逃げてきたのではないか、と思う。

 「自分はコミュ障である」という尺度を、便利に使ってきた。

 何

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取り消せない「しくじり」と、それを生んだメンタリティー

取り消せない「しくじり」と、それを生んだメンタリティー

うつが怖いあまりに

 数年前に抑うつ状態になって仕事を休んだ、という話を過去にnoteに書いたことがある。寛解したあとにカウンセリングにも行った、なんてことも書いた。

 もっとも、cakesがサービス終了となり、記事も残さないそうなので、noteの記事もいつ消されるか、わかったものではありませんが。noteで記事を書いている身分でなんだけれども、そこに関しては不信感を抱いている。おかげで、no

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忘れてください、自分のことを

 あまり詳細に綴ると乱雑な文章になりそうなので、サクサクと書いてしまう。ある人物がいた。その人と自分は親しかったのだが、いろいろあって、縁遠くなってしまった。

 いや、「いろいろあって」とすると、なんだか込み入った話のようだ。実際、その通りなのだけれど、一言で言えば、相手がこちらに嘘をついたことがあった。嘘をついたというか、本当のことをずっと言わなかった……というか。それがために、こちらはずいぶ

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35年生きた、35歳になった気はしない

 20代前半の頃、母方の祖父母と、東京で3人で暮らしていた。祖父も祖母も元気な人ではあったが、シンプルに言えば寄る年波には勝てず、2人が徐々に日常生活がおぼつかなくなってきたとき、いわゆる「ボケて」きた際に、自分は、なかなかそれをケアできなかった。仕方ない、とは思う。孫の立場で、はたしてどこまでできるのか。両親もいなかったし、自分自身も安定しているわけでもなかった。今となっては、しょうがない、とも

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火中の栗を拾うつもりもないくせに

 このタイミングで、開閉会式の音楽担当に関して、ミュージシャン本人が(冗談であれ、本気であれ)名乗りを上げる行為に対しては、「とはいえ、自分には絶対にお鉢が回ってこないだろう」という考えを持っているのではないか、とすこし醒めてしまう。邪推ではあるにせよ。

 彼らが、国際的な規模の式典に今から音楽をオファーされることの苦労を、理解していないはずがない。そう思ってしまうのだ。どんなにネタにされている

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いじめられていた側だった自分は多少のことを言う権利があると思うけれど

いじめられていた側だった自分は多少のことを言う権利があると思うけれど

ある日、いじめを「卒業」したことになった あなたは、学校の机を涙でぐっしょりと濡らしたことはあるだろうか?

 いろいろと思い出してつらくなるから、それぞれの内容を細かく書かないけれども、自分は明確に「いじめられっ子」だった。始まりは保育園の頃までさかのぼる。東京から地方の田舎の保育園に引っ越してきた、「外部の人間」だった自分は、周りの環境になじめず(だから「田舎が悪い」と言いたいわけではない)、

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笑顔で起きて、笑顔で寝たい

 「服を着て楽しんで、気分良かったら、かわいいおねえちゃんが寄ってくるやないですか」

 これは、ちょくちょく買い物に行くセレクトショップのオーナー(関西の人)が、服を選ぶ喜びの一つとして挙げていたもの。「かわいいおねえちゃん」という言い方は、今の時代には眉をひそめられそうだけれど、見習うべきところはありそうな言葉ではないかしら。

 見た目を大事にすること。そして不機嫌ではないこと。それが魅力に

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21/04/13 日記

 noteの利用者として、ときどき、このサービスは大丈夫なのか、と思うときがあって、例の「新今宮ワンダーランド」の件や、以前にホームレスを取り上げた記事が問題になったときなどもそうなのだけれど、社会(行政)とホームレスの関係を書かない(そこをしっかり書け、と言うつもりもないけれど、ほんとうに、一切触れていないのだ。それはそれで奇妙でしょう)、というよりも、ストレンジな存在として親しく書いてふわっと

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うるわしくない日々

 メンタルが塞ぎ込んだときにどうなるかは人それぞれ。自分の場合、食事の味がしなくなって困ったことがある。まったくわからない……とまではいかないけれど、文字通り砂を噛むように、茫洋とした味わいになってしまうような感覚。そういうときは、不必要に加熱したり、調味料を大量にかけたりして、味覚に直接「何かを食べている」と訴えかけないといけない。胃が弱い自分にはしんどい話だけれど、刺激がわからないときには、強

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不眠と感染症のタンゴ

 不眠がまたひどくなって、寝付くのにずいぶんと時間がかかっている。いや、時間がかかっているというのは間違いで、ほんとうに眠れない。気がつくと、5時、6時になっている。

 眠れないときは作業をすればよいだろうと思うけれど、眠れないとはいっても身体は疲れているので、思考も回っていない。だから、ぼーっと音楽を聴いて、たまに友人にそれを愚痴ってみるぐらいしかない。おかげでnoteに日記を書くモチベーショ

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いつか自分も死ぬことになるけれど

 健康診断で引っかかった。問題があったのは心電図。

 「ブルガダ型心電図」というものらしい。うっかり「ブルガタ」と聞き間違え、「育ったのは新潟、血液型はA型、心電図はブルガタ」というリンゴの腐ったようなライムが頭に浮かんだが、Twitterのフォロワーに「ブルガ“ダ”(Brugada)」であると指摘された。いかに理知的なイメージを取り繕ってみても、無知というのは、このように、たまねぎを剥くかのご

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M-1グランプリ2020の話

 M-1グランプリ2020について、素人が思ったこと。主にマヂカルラブリーと見取り図に対して。

 マヂカルラブリーのこと。

 「マヂカルラブリーの漫才は好みじゃない」と言われれば、そういう人もいるだろうな、と思う。一方で、「あれは漫才じゃなくてコント」という意見は、無理があると考えている。

 たとえば、つり革のネタ(2本目)なら、「野田クリスタルが乗客から車内販売員になる」「村上が車両の外(

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20/12/17 日記

 33歳の最後の夜、Discordで年齢が10歳ほど離れた友人(であり、仕事の先輩でもある)と話していた。

 初めて会ったとき、自分は学生、相手はバリバリに仕事をされていた身分だったので、とにかく恐縮していた。それはそうだ。何者でもない自分と、自分の立ち位置がわかっている人。対等であるはずがなかった。少なくとも、自分はそう思っていた。

 それが今では、お互いの仕事について、こうなりたい/こうな

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