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どこを見ていますか?

人に合わせてばかりいると

凄く意識していたことがありました。それは、みんなと同じかどうか。自分が欲しいものが、人気があるのかないのか。いつも、自分はみんなから遅れているのではないかと不安に感じていましたから。

強く印象に残っていることがあります。それは、僕が小学生の頃、クラスの中でガキ大将的な存在がいました。その子の周りにはいつも何人か集まってきて、賑やかで楽しそうでした。その時の僕はというと、いつも一人ぼっち。昔から、本が友達でした。友達がいると言えば一人か二人いるんですが、みんなキャッキャ言うタイプではないので、休み時間も大人しく過ごしていました。

当時、僕の中で大ブームだったなぞなぞの本を横目に、楽しそうにしているその子を見ては、どうしてなのか、いつも羨ましく思っていました。そして、自分が妙にみじめに感じるのでした。

確かあれは、授業の時だったと思います。好きな色は何かという話になり、その子は元気よくオレンジ色だと答えたんです。それから僕が好きな色を発表しなくてはいけなくなった時、僕がとっさに好きな色を変えたのでした。本当は何よりも水色が好きだったのに、その子に合わせて、オレンジ色が好きだと言ってしまったんです。それは、僕が子供の頃から自分に自信がなかった証拠です。そんな頃から、人に合わせるようになっていたのでした。

大人になってからも、凄く人から慕われていた人がいました。男女関係なく好かれるような人でした。依然として自分に自信がなく価値がないと思っていた僕は、その方を真似ることで、自分の価値を高めようとしていました。好きな芸能人の話になっても、その人と同じ答えを合わせて言うのです。好きなブランドも、好きな音楽も。みんな真似をしようとしました。そうでもしないと、僕なんかは、みんなから取り残されてしまうと思っていたからです。

でも、きっと、本当は分かっていたんだと思います。そうじゃないって。人に合わせようとすることで、自分が自分じゃなくなっているってことを。どれだけ真似ても、自分がどんどん惨めに感じるばかりだったものですから。

次第に、自分というものを見失ってしまったのか、人と同じでないと間違いだと思うようになりました。人と比べては、自分はやばいと思うのです。それが、自分の頑張るの原動力となっていました。人と比べてはこのままじゃいけない。そうやって、自分を不安と恐怖で煽りながら、焦っては頑張っていたんだと思うのです。

焦るということは、良くないって、身に染みるほど感じています。

あれもこれもってなってしまうから、集中することが出来ていないのです。思考も単調というのか、焦ってちゃんと考えていないっていうのか。ミスも目立っていました。自分はドジな人間だとしかっていました。

いつも、追い立てられていると感じていると、ちゃんと自分の力は発揮できるものではないというものです。それでは、人生が思うように進まないし、自分の望みだって叶えられないものです。

見ているものが違う

ところが、あるセミナーを受けた時の話です。何よりも成長したいのなら、その道の成功した人を真似ることが、先ずは出発点となり、何よりも近道になるというのです。学ぶとは真似るが語源となっているって。

その時に感じたのは、僕も同じように人を真似ているのに、どうして、こんなにも上手くいかないのかって。どう考えても同じじゃないかって思いました。自分の理想の人を真似ていることは確かなことでしたからです。

でも、今考えてみれば、見ているものが違ったということだったのです。

かつての僕は、他人しか見ていなかったということです。そして、セミナーの講師の方が仰っているのは、自分のことを中心に見ているのでした。

同じ行動のようで、見えているものが違うのです。前者は、他人と比べては、自分の足りない部分ばかりが見えてしまっているので、自分を含めた物事を引き算で見ている。それに対して、後者は自分の成長を何よりも見ているので、物事を足し算で見ている。

大事なのは、自分が今、何処をみているのか。同じ到達地点を設けるにしても、全く違うものになるのです。他人ばかりを見ては、「まずい」「幸せになれない」「時代に置いて行かれる」と感じてしまうのです。そうした思いで作った目標は、焦りしか生まないし、不足感しか感じません。

だから、いつだって比べるべきなのは、他人ではないのだということ。比べるべきは、昨日までの自分なんです。昨日よりも少しでも成長できるようにと目標を立てることを意識していれば、どの一日であっても充実感を感じることが出来るものです。

ですので、いつでも自分が何処を見ているのかを確認することは、非常に大切なことなのです。

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