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自由とは

自信さえ持つことが出来れば

理屈では、分っているつもりでした。どうすれば、幸せを感じられるのか。どうすれば、人との信頼関係を気付くことができるのか。どうすれば、自分を大切に出来るのか。だけど、現実問題、そう簡単に自分を変えることは、なかなか出来ないじゃないですか。

自信を持つことが出来れば、全てが大きく変えられると思っていました。だから、僕は何か大きなものを成し遂げなければいけないと思っていました。ひとつの成功が、自信に繋がり、それがまた、新たな成功につながっていくものです。幸せも、豊かな人生もその先にあるに違いない。だから、それまで努力あるのみだと。そう信じてたのです。

ここでも、やはり現実は全然上手くいかないものでした。努力したからといって、良い結果が得られるものでもないし、何もなくても、自信がなくなってしまう時だってあるものですから。

自信があっても

そもそも、自信が持てれば全て解決できるのでしょうか。

結局、僕自身がどうしたいのか。どうありたいのか。

迷いながらも、導き出した答えは、「自由になりたかった」でした。

では、その自由とはなんなのでしょう。

それは、「自分に正直であること」なのです。

自由にとは、僕の思うままに生きられること。それがが出来れば、好きなことにチャレンジできるからです。

子供の頃に、釣りが好きでした。父に連れられ、夜釣りをしたことがあります。その時は、時間があっと今に過ぎてしまうように感じました。そこには、眠気もなく、波の音しか聞こえない、真っ暗な海とのにらめっこなのにドキドキしました。その時の結果は、僕は一匹も釣れませんでしたが、最高の一日だった記憶があります。

好きなことに打ち込めるのも、自信があるから、出来るものじゃない。自由だからこそ出来るのです。そこに、成功も失敗も関係ありません。

僕は大人であれば、自由になれると思っていましたが、大人になれば、子供の時のほうが、自由であったと感じます。つまり、それって、今の僕は自由ではないのだということ。

じゃあ、仮に今、釣りに行きたいと思ってもいけるのか考えてみました。仕事に明け暮れる日々なので、一ヶ月先の予定を見てみてもいけそうにはありません。

僕を縛り付けているもの

なんだかんだ言っても、いつも何かに縛られています。欲しいものも、自分の思い通りに買えているのだろうか。いや、買えていないのです。時には、遠慮して、時には流行りに流されています。だって、わがままだとか、ダサいとか、センスがないと言われたくないからです。

自分の意見も何も言えなかったのは、周りに合わせることで、その場をなんとかやりくりできるから。僕の気持ちや意見をいえば、もしかすると、否定されて、傷ついてしまうかもしれなかったからです。

それを、自信が足りないと勘違いしていたことに気が付いたのです。

そして、僕を縛り付けているものはなんなのか。考えても考えても、誰からも縛り付けられてはいなかったのです。その犯人とも言えるのは、自分自身でした。僕自身が自分を縛り付けていたのです。

まさに、自分の気持ちに嘘をついたり、自分の気持ちを押さえつけたりすることは、僕自身を縛り付けるものなんだと。

つまり、自由とは、自分が自分に正直でいられる状態だとおもうのです。つまり、自分自身を誤魔化さずに嘘をつかないでいられるかどうか。

自分に嘘をつかないようにするって、簡単なようで難しいものです。だって、自覚がない嘘だってあるからです。それは、正しさと自分の気持ちを混同しやすいいからです。

世間の正しさや世の中の意向に、社会の中で生きていくためにと思うあまり、気持ちを惑わされてしまうから。みんなから嫌われたくない、みんなから好かれたい。そう思うあまりに自分の気持ちに嘘をついてしまう。

どちらかというと、僕は気持ちを押し殺すといった表現に近い表現の方があっているようでした。

自分の夢でさえも、人の意見や意向が考慮されていたから。中学生のときだったか、なりたいと思っていたのは、両親が押していた、公務員だったからだったのです。

自分の気持ちに正直になれないのは、僕自身を誰かを気にした中で評価していたからでした。自分の良い部分だけが、自分であり、自分の中のダメな部分は自分で無いと否定していたからです。

よく考えてみれば、そんな都合の良い人間に心を開けるはずもありません。どんな自分であっても、どんな状態であっても受け入れてくれる人にこそ、心を開き、正直になれるのではないでしょうか。

汚いところも、ずるいところも、ダメな部分も、自分のシミやしわも受け入れていけるような自分自身でありたい。そう心に誓ったのです。

だから、失敗して落ち込んだときも、自分の気持ちを聞くようにしています。それは、単なるわがままだと分っていても、話をきいてあげるようにしています。


僕は僕自身に、少しずつ心を開きはじめているのです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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