見出し画像

自分を受け入れること

あるがままの自分を受け入れる。それは、自分の気持ちの素直になることだと思いました。しかし、なかなか自分の気持ちに素直になるのは難しいものでした。それは、僕自身が自分の受け入れ方を知らなかったからでした。

僕は自分を受け入れることが出来なかったのです。だから、自分を肯定的に見ることが出来ませんでした。そうなってしまうと、何か起きた時に、乗り越えようとする気持ちや思いが弱いものなんです。いや、何もなくても物事を否定的に捉えてしまうのです。例え、何かやりたいと思っても、どうせ自分なんてとしか思う事が出来ず、踏み出せませんでした。

こうした思いを長い間、彷徨っていました。暗く長いトンネルを通る時のように、いつも、何処か不安でいっぱいだったのです。

「Doing」と「Having」

このことを知ったのは学びだして、しばらく経った後でした。はじめは意味を理解するのに苦労しました。それは、僕の想像を超えたお話しだったからです。

「Doing」とは、何か自身が行動することで、自分を認めようとする自分への受け入れ方があります。自分の行動を評価するものでもあります。テストを頑張った。発表会の練習を一生懸命努力した。ボランティア活動をした。人を助けた。忘れ物をした。部活をさぼった。仕事でミスをした。怖くて逃げた。こうした、自分の行動は全て「Doing」となります。

「Having」とは、自分が持っているもの。手に入れたもののことです。例えば、お金や財産、又は、家だったりブランド品だったり。あるいは、地位や肩書も、そういえるものです。学校の成績や仕事の実績や資格など。後は、手先の器用さや特技や才能。今や、フォロワー数を持つこと。それに伴う影響力や発信力も「Having」と言えます。

この「Doing」と「Having」をいくら肯定してみても、自分を受け入れることは出来ないのです。根本的な解決策にはならないのです。

それは、自分自身を条件付きで褒めようとし、認めようとしてしまうからです。成績が優秀でないと自分を認めない。お金を持っていないと自分を認められない。努力しないと認められない。才能がないと認められない。そんな風に条件付きで、自分を肯定している限り、条件を満たさない自分に対して、受け入れることが出来なくなってしまいます。その結果、条件を満たすことに駆り立てられて、必死になり色んなものが見えづらくなってしまうのです。

例えば、僕は努力しないと自分を認められませんでした。努力することは確かに素晴らしいことですが、年がら年中、24時間、努力し続けることは難しいものです。時には、どうしようもない気持ちになったり、何だかさぼりたくなったり、体調が悪い時だってあります。なのに、僕は頑張る自分でないと、自分を受け入れることが出来ないために、どんな理由があろと頑張れない自分は、ダメな自分と定めてしまい受け入れられなくなるのです。そうやって僕は、自分はダメな人間なんだと思うようになったのです。

「Being」

では「Being」とは何か。それは、自分の存在そのもの。あるがままの自分なのです。自分がどのような行動をしようが、何を持っていようが、ただありのままの自分を受け入れることです。

もっと言えば、悲しい時には、「僕は今、悲しいんだね。」と。苦しい時だって、「そうだよね。僕は今、苦しいんだよね。」って。そう自分の感じていることを、ありのまんま認めてあげることです。それは、心の中で、自分を抱きしめてあげて、受け入れることなのです。それが、自分という存在をありのまま受け入れるということなのです。

何か行動したからだとか何かを手にしたから受け入れると言った、条件つきで、自分を受け入れようとすることは、先ほどお話ししたうように、それに取りつかれたように、どうしても「Doing」や「Having」にとらわれてしまいます。その分、ありのままの自分ではなくなっていき、「Being」は不安定になるのです。

「Being」は受け入れて「Doing」を見直す

「Being」を意識すると、反省の仕方も変わっていきます。自分自身を叱るときも、仕事をさぼってしまったときも、「そうだよね。さぼりたかったよね。」「でも、僕がさぼったら、みんなに迷惑がかかってしまうから、辞めようね。」このように、さぼりたいう「Being」は、受け入れて、「さぼった」という「Doing」にストップすることで、自分がダメな人間ではなく、さぼるという行為がダメなことなんだと学ぶようになるのです。いけなかったのは、自分ではなく、自分の○○な行動を改善する必要があると。

こうしたことを知らなかった時の僕は、自分がダメだからこうなんだ。自分が出来ないからああなんだ。自分を否定的であること前提で、物事を考えてしまっていたのです。それでは、いつまで経っても自分を受け入れられずにもがくばかりでした。

だから、人生が上手くいかないと強く感じていたのです。ありのままの自分を受け入れること。それがどういうことなのか。しっかりと意識を変えることで、自分の見方も大きく変えることができるのです。改めて、学びの喜びを知るのでした。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?