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自分を守るために

自分を守れなかった過去

「トラウマ」は、突然僕を過去に引きづり込んでしまうものです。過去の辛い苦しい時の夢をみていた僕は、飛び上がるように起きました。まだ寒さが残る日の朝でも、僕は、激しい動悸と冷や汗をかいていました。ある仕事の締切りが押し迫ってきていたのもあって、プレッシャーを感じていたからかもしれません。

しかし、その時の僕の心境は寝ていてはダメだと、自分を責めてしまっていたのでした。

僕は昔、あるレストランの店長を務めていました。まだ、僕がフランス料理の料理人だったために、オーナーはイタリアンレストランだったお店を閉め、僕に合わせてフレンチレストランとして、リニューアルオープンさせてくれたのでした。

これまでは、そこそこ売り上げが取れていたのですが、リニューアル直後、売り上げはがた落ちしてしまったのでした。

オーナーはそのことで怒り、僕にありとあらゆる課題を押し付け迫るものでした。僕も売り上げを落としてしまったという負い目から、その課題を飲むしかありませんでした。

成功するまでは、死ぬほど働けと言わんばかりに、お店の宣伝。メニュー開発。スタッフの育成。マーケティング。お店のSNS。ありとあらゆる仕事を背負ってしまいました。

僕はどれだけ時間を費やしても足りなくなり、残業や休日出勤を繰り返してましたが、成果は出ませんでした。僕の中では自責の気持ちが大きく、睡眠時間は毎日一時間くらい。いつも立っていてもどこでも寝れるくらいでした。一度、道端で寝てしまい警察沙汰になるくらいでした。


自分を守るということ

その当時のトラウマが時々、夢として蘇ってくるのです。今も仕事が忙しくなると、その時の夢をみたり、心拍数が上がり身体がおかしく感じたり、思考があちらこちらと散財して集中できなくなるのです。

過去に引き戻されていたこれまでの僕は、休む自分自身を責めていまい、また自分を酷使していまうのでした。

そんな時に出会った言葉が「自分の資産を守って下さい。」でした。そうでした。僕の最大の資本は、僕自身。僕はそれをないがしろにしていたのに気がついたのです。

その僕の中で最大とも言える資本を守らなくては、元も子もないのです。休むことを知らずに、エネルギーを費やしてばかりでは、身も心も耐えかねて壊れてしまうのです。

そして、僕がいつもネガティブに陥る時は深夜でした。ひとりで作業しているとき。トラウマが出てしまうのも、睡眠不足のときだったのです。つまり、身体も心にも睡眠が大事だということ。

そこで、今の僕は、何よりも自分自身の生産性を意識するようになりました。生産性を意識する上で最も重要視しないといけないのが睡眠だったのです。

これまではもう一時間睡眠を削れば、もう一時間仕事が出来る。寝てしまうのは根性がないからだ。寝ることは怠けることなんだ。睡眠時間と仕事量を反比例くらいに思っていました。

つまり、僕は睡眠を足手まといかのようにネガティブに捉えていたのでした。そんな自分の気持ちに気づいて「そうではないんだよ。」と声をかけて、思いっきり睡眠時間を増やしたのです。そうすると、次の日の成果が格段に向上しました。決して大げさではありません。僕自身のパフォーマンスが変わったのです。

そして、トラブルも格段に少なくなりました。睡眠によって、本来僕の中にあった、洞察力を取り戻し、判断力が高まったのだと思うのです。その事で、失言や判断ミスが減っていったためだと推測できます。

僕自身、会社を運営することで、重要な判断や決断が迫れれることが多いために、判断力を高めていくことは、とても重要でした。しかし、僕自身が軽視していた睡眠が、なによりも重要だったのです。

そして、自分を守るためにやっていることといえば、自己投資です。僕は僕自身の成長の為にお金を使うようになりました。学びになるとおもえば、遊びに対してもお金を使うようになりました。決して自分を甘やかす訳ではないのです。

自分を成長させることこそ、生産性を上げる上では、大きな成果につながるのだからです。この世界で一番の利回りが良いものは言うまでもなく自分自身だということ。そのことを身をもって僕は学んだからです。

常に自分の中で生産性を意識して行動してみよう。それは、まさに人生の中で自分にとって大事なものを取捨選択していることなのです。

自分の思い描いた人生を送りたいのなら、本当に重要なことが何かを見極めるは、人生の選択に優先順位をつける必要があるからなのです。

チャンスはそこらへんに転がっていると言われるけど、自分自身が本当に手にしたいことは数多くはないはずだからです。そこを見極めるためにも、自己成長が必要なのです。

つまり、これも言い換えると自分を守ることだと言えるのです。自分の望まない人生を自分に選択させてしまうことは、精神的にも肉体的にも、自分を追い込んでしまうものなのですから。

やはり、自分を守るためには、睡眠といった生きる上での基本をしっかりと守っていくこと、そして、自分の成長心を絶やさないことだという結論になりました。

今となっては、国や企業が守ってくれるはずもなく、僕ら自身で自分の身は自分で守らなくてはいけません。これらのことは、まさに現代を生き抜くために非常に大切なことでもあるのは、間違いない気がします。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー



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