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劣等感を否定してはいけない

いつも、抱いていた劣等感

僕は劣等感の塊でした。誰かと比べては、よく自分を卑下するような言葉を使っていたし、ちょっとした失敗でもすぐに落ち込んでいました。自分でも分かっていました。とても視野が狭いって。

自分の何もかもが、欠けているように感じていました。だから、すぐに不安に陥ってしまうのです。だから、誰かと比較しては安心したかったんだと思います。ただ、それが、余計に自分に失望してしまう結果になってしまったのでした。ですので、劣等感という感情は、抱いてはいけないネガティブなものだと思い込んでいたんです。

思い返せば、子供の頃からそうでした。厳格な母の下で、いつも僕は否定されて叱られてばかりいたんです。どう頑張ってみたって、母の思い描いた子供にはなることが出来ませんでした。ですが、弟は違ったんです。そんな愚直で愚かな兄の姿をみて、要領よく、母の心を掴んでいました。ですので、いつも僕は叱られてばかりでした。「どうしてお兄ちゃんなのに、そんな事ばかりするの?少しは、弟を見習いなさいと。」こうした言葉を耳が痛いくらい、言い聞かされていました。

何か特別だったわけでも、不幸だったわけではありません。ごく普通の家庭で育ったのにも関わらず、僕の中は、強い劣等感を抱いていたし、トラウマのようにいつまでも記憶に残っているのでした。このままではいけないことだと思いながら。

だから、僕は自分の劣等感を気付かないうちに抑え込んでいたんです。劣等感に気付かない振りもしていました。つまり、僕は自分の中で感じる劣等感を拒み続けていたんです。その結果、自分を肯定することが出来なくなってしまっていたんです。不安であったり無力さを感じていつまでも自信が持てずにいたんです。僕が卑屈になったり、人に強い嫉妬をしたり、自虐的になっていたのは、まさに、この劣等感を抑え込んでしまっていたからだということだったのです。

それが仇となりました。抑え過ぎた劣等感はいつの間にか、強くなりすぎてしまい、自分の中で解決できないくらい深刻なものになってしまい。精神的疾患にまで繋がってしまったのですから。

進歩は劣等感からはじまる

人類の進歩を辿れば、劣等感は、悪いことばかりではないそうです。劣等感を感じるからこそ、人は、より努力し、より成長することが出来たものだというのです。原始時代でいえば、人は、大きさや力なんて、到底他の動物には叶いませんでした。だからこそ、孤立を恐れて集団で生きる道を選び、道具を持ち、生き延びてきたのです。社会の発展は人間と言う生き物が弱さを補うために、お互いに手を取り合い支え合うという社会をつくったのです。まさに、努力してきた産物だということ。それは、劣等感を克服するためと言えるのだというものだそうです。

こうした、劣等感を感じたからこそ生まれる、努力して成長したいといった感覚や他社との繋がりたいと言う感覚は、人間の潜在意識の中に眠っているものだというのです。

この話を知った時に、確かに弟と言う存在がいて、いつも劣等感を抱いていたからこそ、弟よりも良い成績でありたいと勉強を頑張ったり、これだけは負けたくないとマラソンを必死に練習することが出来たんだということ。それに、自分の味方になってくれるような仲間を求めていたこと。少なくとも、僕の中でも、劣等感のおかげで自分を変えることも出来たのだと思い直すことが出来たのです。

僕自身は何も意識してこなかったけれど、これまで成長することが出来たのは、劣等感を抱いていたからこそだったのです。今の段階であっても誰かと手を取り合うことが出来ているのは、劣等抱いているいるからこそだというものだったのです。

それに気がつけたから、僕は自分の中にある劣等感を認識することが出来たし、ほんの少し受け入れることが出来た気になれました。そうしたことで、肩の荷が下りたというか、ずっと力んでいた気持ちが凄く楽になったのでした。出来ない自分やダメな自分を受け容れられたときほど、ほっとできるものはありません。

僕が学んだのは、決して、自分の中にある劣等感を否定して、抑え込んではいけないものだということです。これからの成長や人との繋がりは、その劣等感からはじまるものなのですから。いつしか、競争社会の中で、僕らは、他人と争うものであると無意識に刷り込まれてしまっているものです。本来、自分の中に眠っている、人との繋がり、手と取り合うという感覚を、呼び起こす必要があるのだと、凄く感じさせられたのでした。

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