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自分を責めてしまうがゆえに

自責の念に駆られてしまうのは

自分が無力だから、自分が悪い。僕は、自分を責め続けていた時期がありました。なんでもかんでも、自分が悪いように感じてなりませんでした。だから、家族から責められても仕方ないと思っていました。会社に何を言われてもしかたないと感じていました。だから、どんなに嫌なことであっても、会社に何を強要されても、受け入れるしか仕方なかったんです。

だって、僕は無力で役立たずなんだから。自分が悪い。

時々、今でも悪い夢を見るんです。一番最悪な時期の過去に戻っている夢を見る。この夢を見る度に僕は落胆してしまうのです。今だに、過去を引きづってしまっていることを、実感させられてしまうからです。

つい先日も、不安で仕方なかった時がありました。その日の夜、僕はなかなか眠れませんでした。明け方に、ようやく眠りにつけたと思ったら、また変な夢を見ました。それは、かつていじめられていた頃に戻った夢を見たのです。そう、僕はいじめられていました。社会人になったばかりの頃、はじめて就職した先で僕はひどいいじめに遭ったのです。

ふと気が付けば、今の僕が過去にタイムスリップしていました。その時、僕をいじめていた人が、無理難題を押し付けてきたのです。僕はどんどん苦しくなっていきました。何度も出来るように頑張ってみるのですが、どうすることも出来ないまま、もがき苦しむのです。そして、その人が、言うのです。「お前が何にも出来ないのが悪いんだって。」それを聞いて、はっと目が覚めて現実に戻るのでした。

それは、かつて実際に言われた言葉でした。

僕は無力なんだと。改めて思い知ったような気持ちになるのでした。思い出せば、この言葉が、ずっと心に引っかかり続けていたのではないかと思います。

その後、気持ちが前向きで、順調に物事が進んでいる時はいいのですが、何かひとつでも躓いてしまうと、自分の無力さをどこまでもなげき、強い自責の念によって、自分を傷つけ続けていたのです。

ある会社に転職した時も、ひとつの店舗で売り上げが上手く作れずに赤字なかったのを、全て僕の責任にされました。今、冷静になると、無謀な経営方針など、様々な因果関係が考えられるのに、自責の念に駆られているばかりに、全ての責任を受け入れてしまったのでした。

休みを返上し、寝る時間もなく、言われるがまま全てを捧げました。営業が終わってから、一晩中ビラをポスティングさせられていたのを思い出しました。売り上げが作れない社員は、会社の言うことを何であっても聞かなくてはいけない。毎日、精神的に追い込まれるくらい罵られ続けても、自分が悪いと受け入れて我慢していたのでした。

強い自責の念から抜け出す一歩として

先日、DV被害者の方の現状を記事にしたものを読みました。そこでは多くの被害者の方の心理として、強い自責の念を持ちやすいとのことでした。「暴力を振るわれる自分にも悪いところがある。」「自分が良い妻や夫になれば、相手はきっと暴力を辞めてくれるに違いない。」「自分さえ我慢すれば、なんとか、このまま上手くやっていける。」と、いったような思考に陥ってしまい、暴力を受け入れてしまうそうです。

かつて、いじめられていた僕にとって、心から共感できるものでした。

それは、精神的に何度も追い込まれることによって、悲しみや恐怖の感情はもちろん、感情そのものが麻痺してしまうことだからです。それは痛みに対しても同じだです。そうなると被害者であることすら自覚できなくなるのです。

自分を責めてしまうがゆえに、洗脳に近い状態に陥ってしまうものだということです。だって、何でもかんでも受け容れるしかない。仕方がないと思い込んでしまうのですから。

実は、こうしたことは、いじめやDVといったものではありません。暴力だけでもありません。

人間関係において、いつの間にか、精神的に追い込まれてしまうことって、よくあることなのです。

相手側が、ひどく干渉してくるものも、経済的に追い込んでくることも、人の行動を制限してくることも、人格を否定されたり、無理やり自従わせようようとしてくることも、同じだと言えるのです。

大事なのは、自分が被害にあっていることに気づくことです。それが、自分を守る一歩となります。自責の念に駆られて、自分自身も自分を傷つけるようなことは、あってはならないのです。

その為には、感情の感覚を鈍らせてはいけないのです。悲しい時は悲しい。辛い時は辛い。嫌なことは嫌なこと。逆に、嬉しい時は嬉しい。楽しい時は楽しい。自分の気持ちを否定することなく、自分の気持ちに正直になることを大切にすることなのです。

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メルシー

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