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五感を使って未来を想像せよ

輝いている思い出を思い出してみた

カンカン照りの太陽に照らされてたからか、ちょっぴり肌がピリピリ感じていた。あたりは真っ暗で、虫の鳴き声だけが響き渡っていました。その中で、バチバチといった音と共に、火花が勢いよく飛び出していく。それと、同時に歓声や笑声が聞こえてくる。その声がするあたりから赤や緑やら、色鮮やかに明るくなるんです。急にその時にだけ、お互いの笑顔が見える。煙たさが染みる目に染みるのは、ずっと残っているけど、あっという間に花火は消えてしまい、急に寂しさだけがやってくるものだから、すぐに、次の花火に取り掛かかる。置き型の噴射花火は最期の楽しみに取っておいている。

夏の終わりに家族でした花火が、僕の中では、いつまでも輝いている思い出です。その日に食べた定番のスイカの味も今でも覚えています。

僕らが、何かの出来事を思い出すときは、写真や一枚の絵のように静止画ではなくて、一連のシーンを想像するものです。そのシーンの中では、先ほどの僕のように、視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚の五感全てで覚えているものです。

いつだって、五感で

感動した時の体験だって、誰かとお別れする時だって、誰かと奇跡のような出会いをしたときだって、涙が溢れるくらい悔しい思いをしたときだって、僕らは、五感全てで感じて、五感全てで覚えているのです。

季節を表現する時も、この五感で感じたものを使って表現します。
夏と言えば、海、蝉の声、蚊取り線香、かき氷、スイカといったように。
そして、普段の生活の中にも五感を刺激して、リラックスしたり、季節をしのいだりするものです。

僕らにとって、大切なことは、心地よさやポジティブな感情を呼び起こすことです。その為には五感を刺激する必要があり、五感を研ぎ澄ますことも必要だということです。

以前、僕は精神的に病んでしまったときは、味が分からなくなってしまいました。相手の声が全部怒った口調や責めている口調に聞こえていました。心の不調な時には、必ずといっていいほど、この五感に影響が出てしまっているものです。

この五感を豊かにしていくことは、心を豊かにしていくことであると僕はおもうのです。

ここで少し五感を研ぎ澄ますとは、どういうことなのかを少しお話しさせいただくのですが、僕が思うには、それぞれの感覚を意識することだということです。

それを達成するには、集中力が必要です。集中できるような環境を作り出し、心を整えてから、感じることです。

例えば、森林療法というものがあります。森に癒しがあることは理解して頂けているとは思います。自律神経を整えたり、傷ついた心を癒したり、幸せを感じられない心を刺激したりと、効果を見込めるものになっています。

それは、森を視覚だけで感じないことで、五感を刺激することが出来ます。
目を閉じて、川のせせらぎの音や鳥の鳴き声に耳を澄ましてみたり、土や植物といった香りに集中したり、実際に触れてみたり。時には、自然のものを自分で採って、調理して食べてみたり。そこには、心を豊かにする要素がたくさん詰まっているのです。

実際に僕も、心の傷を癒すために、田舎の方に引っ越しをしました。職場は、ほとんど山の中と言えるくらいの環境で働いています。こうして、生活の中に自然を取り入れてみたら、昔よりも、心が穏やかになれていると実感出来ています。

未来を想像するにあたって

何か欲しいものを想像した時に、ただ単に、そのものだけを思い浮かべることがあります。それは、はたして的確に想像できているのでしょう的確

過去の輝かしい思い出を、五感の全てで感じて記憶しているように、未来を想像するのも、また、五感の全てを使って想像する必要があるのではないかと思うのです。

例えば、夢が叶う未来をイメージしてみるとします。10年後の自分は夢を実現させるのです。その時に自分の立っている場所はどこでしょうか。どんな音が聞こえてくるでしょうか。その時に身に付けているものはどんなものですか。何を手にしていますか。誰とどんな会話をしているでしょうか。

そして、あなた自身、どんな表情でいるでしょうか。

想像してみて下さい。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー



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