出会いで人生は変わる？

一冊の本との出会い

出会いが人生を変えると言われています。本を読んで人生が変わったという話を聞いた時に、本当にそうなのかと耳を疑いました。僕だって本を好きで読んでいるのに、人生は全く変わらななかったからです。

本を読んで、人生が変わるのなら苦労はしない。そんな楽な話はあり得ないし、現実的ではありません。それに、ただ、人生が変わった人達が、誇張しているだけではないかとも思えたのでした。だから、信じられませんでした。

しかし、冷静になって思い返してみると、何冊かに一冊は、これはと思えるように、ときめきやワクワクする気持ちになったり、のめり込むように読みふけってしまうときが、僕にもあったのです。

ごくごく最近では、田坂広志さんの「すべては導かれている」という本を読み、深く心に染みました。どんな本でどう感じるのかは、人それぞれかもしれませんが、ひょっとすると、こういった、ときめきやワクワク出来る一冊が僕の人生を変えてくれるものかもしれないと思えてきたのでした。

出会いで何が変わる？

どんなに為になる本を読んだからといって、どんなに素晴らしいお話しを聞いたとしても、その前の自分は変わってはいません。でも、本を読んだり、素晴らしいお話しを聞いた後には、自分がいる現地点でのステージから、一気に高いところまで登っていけるような気持ちになってしまいます。自分そのものは変わっていないのに、その気になって、何でもやれてしうまう気持ちになれるものであるということです。

つまり、何が変わったのかと言うと、意識の方向性が変わったのです。そうなのです。未来に向かっていく方向が上向きになるということ。前を向き、上を向く意識の向かう先が変わるということです。

もう一度言いますが、自分の居る場所は何も変わっていません。しかし、その本を読まなければ、いい話を聞かなければ、高みを知ることもないし、高みを目指すことも、またあり得ないのです。

自分の歩んでいる人生を、変えるきっかけになるのは、出会いだということになります。

あの人に出会っていなければ、自分は腐ったままだった。あの時の出来事に出会っていなかったら、自分のやりたいことに気づけなかった。あの本に出会っていなければ、辛い過去にとらわれたままだった。人生の中で、振り返るとこうした出会いで変わったことに気が付きます。

全ては、出会いからはじまるのです。

受け止めていこう

しかし、以前の僕のように、信じることが出来なければ、人生を変えるきっかけにはならにないと思います。つまり、そう思うから、そうなるのであって、それを信じられなければ、何も変わらないものです。

つまり、自分自身が受け止められる準備をできているかどうかです。先ほどお話しさせて頂いた、田坂広志さんは、それには覚悟が何よりも大切だとおっしゃっていました。あの実業家の斎藤一さんは、波動という見解で表現されています。量子力学の本を読んでも、素粒子など、科学的に証明されておりますが、全ては、同じことが言えるのです。自分の心次第だということなのです。

受け止める準備かどうかで、自分の中の熱量が大きく変わるのです。何でも吸収するぞと思いながら本を読むのと、内容を半信半疑で読むのとでは、受け取るものに違いがあるのは明らかです。

そこから先、自分の行動も大きく変わるに間違いありません。全ては自分の心次第であると言えるのです。

多くのものを評価する時に、僕らは役に立ったかどうかで判断して評価してしまうものです。つまり、損得を基準にしているのです。しかし、それでは、自分の評価に値しないものは、拒んでしまうのです。つまり、自分が役に立つと判断できるものしか受け取ることができません。自分にとって、未知な部分、思い込みで否定している部分、価値観が合わない部分は、自ら拒んでしまうし、精神状態の良し悪しも、大きく左右されるし影響を受けてしまいます。

そもそも、自分の基準にそぐわないものだからといって、本当に価値のないものでしょうか。本当に不要のものでしょうか。それは、本当に無駄なものでしょうか。それらは、ひょっとすると別の人にとっては、価値のあるものになるし。人生を変えるものになるかもしれません。更にいえば、一年後の自分にとっては、価値が見い出せるものなのかもしれません。

僕らは、思うの他、選り好みをしているのです。お気に入りの部分しか、受け取らないから、人生を変えるには値しません。

自分の心を、すべて受け入れると決めて、解放してあげることが大事なのです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー