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思考の癖を取り除く

成長し続けたいのに

僕自身の失敗した経験からのお話しです。

過去に、大きな挫折から、何もかも失ってしまったことから、僕は、変わりたいと願うようになりました。やがて、その願いが思いに変わり、僕は学びに出会い。学んでいくことを選びました。変わりたい自分が、そこで、見つかると感じたからです。

学び始めてみと、見たことも聞いたこともないことばかりでした。それに触れる度に、僕は新鮮でワクワクしました。そういった中で、自分の中で芽生えた気持ちがありました。学んでいることが、正しいのだということ。

あれだけ変わりたいと願っていたのに、僕は何も変える気はなかったみたいでした。その理由として、学んでいる自分が正しいという気持ちがあったんだ思います。

怠慢とは、まさにこのことだったのです。

本を毎月何冊も読んでいると、必ずと言っていいほど、同じような内容が書かれていることに気が付きました。同じ講演家さんのお話しを聞いたり見たりすると、同じような内容をお話しであるものばかりです。もちろん、それは当然のことなのです。バンドのライブが、必ずと言っていいほど歌う曲があるように、初めて聴く方々や、伝えたいことは何度でも繰り返すものです。しかし、コアなファンが、そのバンドのマニアックな曲を聞きたがるように、僕も僕が聞いたこともないような話や学びばかりを求めてしまっていたのでした。

その結果、その話は知っている。聞いたことがある。そうやって、僕の中で、判断して区別するようになってしまいました。その頃からでしょうか、きっと、僕の成長が止まってしまったのかもしれません。だから、僕は何も変わることが出来なかったのです。

毎日のように、本を読んでいたけれど、あれもこれもと、たくさんのお話しを聞いたりしたけれど、僕は何も、学べていなかったのです。

そこに気が付いたのは、過去の過ちを繰り返してしまったことでした。僕は過去に、友達から裏切られたことがありました。そのことが許せずに、怒りや憎しみのあまり、僕は、かなりひどいことを言って聞く耳を持たないまま、話し合わないまま、縁を切ってしまいました。

その時の心の乱れ方は、自分でも、異常だなと思えるくらい酷いものだったのです。それから、きちんと話を聞かなかったこと。ちゃんと話合わなかったこと。それを死ぬほど後悔いたしまた。それは、その友人が、そんなつもりはなかったことを後から知ったからでした。

そのことを、しっかりと胸に刻んでいたはずだったのに、信頼しようとしていた人に対して、ちょっとしたことで、僕はまた裏切りだと決めつけて、怒り心頭してしまい、話し合いの場を持たずに、酷く責めてしまったのです。その方とは、第三者の方が、仲に入ってもらわないといけないくらい、揉めてしまったのです。結果、その方とも喧嘩別れのようになってしまいました。

ある程度、月日が経つにつれて、僕の後悔は前回のときの後悔と日にならないものでした。自分はあの時と何も変わっていなかったんだと。

アンラーン(学びを捨てる)

自分を受け入れることが出来る方の、大きな特徴として、常に新しく生まれ変わったつもりで、物事に望むことが出来るという点です。何事にも新鮮な気持でいられる感覚を持っているという点です。

ものごとに対する見方や価値観を「こういう考えだから」といった、固定概念で自分を縛りつけずに、新しい概念を取り入れることが出来る。学びの感覚も、積み重ねていくというよりは、常に入れ替わっていくような感覚になれるということです。常に新しい自分との出会いを楽しむような思いでいることです。

こういった姿勢のことを、アンラーンという言葉として、注目されるようになりました。

今日の常識は、明日の非常識かもしれない。これは決して大げさではないことです。そういった姿勢になることは、ひとつ大切なことなのかもしれません。

そうすることで、自分を縛り付けているものを、またひとつ解放することが出きるのですから。一歩引いて自分をとらえることが出来るからです。それは、様々な視点でものごとをとらえようとする姿勢でもあるのです。

同じような学びにであったとしても、前に出会ったときの自分と今の自分の状況は、全く違う状況であるのではないでしょうか。だから、受け取り方も捉え方も全く違うものになるはずです。どれだけ、自分が新鮮な気持ちになって望むかどうかで、得るものは大きく変わるものだと言えます。

それに、その学びが繰り返し自分の前に現れるということは、何か特別なメッセージを自分に伝えようとしているのかもしれません。

人生って、やり直しがきかないとされていますが、はたしてどうでしょうか。過去を振り返ってみても、リセットボタンを押す場面が何度もあったように思えます。

年齢で考えてみても、10代と30代の価値観があからさまに違うように、その時々で、自分の中の価値観も大きく変化そしているものです。つまり、自分の気持ちの持ちよう次第では、何度だって生まれ変わることが出来るし、新しく何度だって、新しい自分を作ることは可能なのです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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