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素晴らしい自分とは

理想の自分とは

憧れている人がいました。何でもかんでも器用にこなして、いつも明るくて元気な方でした。その方から、人の悪口や愚痴を聞いたことはありません。そんな素晴らしい人だから、誰からも好感を持ち、誰からも好かれているのです。僕の目からは、完璧な人見えたのでした。

そんな風に僕もなりたいと、こんなにも思ったことはありません。ですが、その方を目指すということは、完璧な人間を目指すということでした。完璧であることを目指してみたって思うようにはいきませんでした。自分に落胆するしかなかったのです。どれだけ頑張ったとしても、完璧になるなんて幻想でしかありませんから。

つまり、当時の僕は、素晴らしい自分とは、完璧な人間であるという風に思い込んでいたんです。

その思い込みは、とても生きづらいものでした。自分の中で、こうあるべきだという制約ばかりだったからです。僕はミスしてはいけない。僕は落ち込んではいけない。僕はみんなに優しくないといけない。どんな時も明るく振舞わなければいけない。こんな無茶苦茶な約束ばかりを自分にしていたんです。苦しくなるのは当然だったのでした。

ですが、当時は、幸せになるために、あるいは豊かでポジディブな人生を歩むために。素晴らしい人間になる必要があると考えていたんです。

しかし現実は、いつまで経っても、そうなれないことに、いつしか不安でいっぱいだったし、いつか不幸を引き寄せてしまうのではないかと恐れてしまうようになっていたのでした。完璧でない自分は、どうしようもないダメな自分としか見えなくなってしまったのですから。

そんな風に自分の駄目な部分しか見えなくなってしまっていた僕は、いつしか不足感しか感じられなくなっていたのです。そんな当時の自分を振り返ってみても、とてもメンタルは弱くて不安定であったのです。

素晴らしい自分とは

そんな自分が一変したのは、僕自身がうつ病を患ってしまったことによってでした。そのせいで、夢や希望、大切にしていたものまで、何もかも失ってしまったのです。

僕は否応なしに、自分は完璧な人間にはなれないということを認めざる負えませんでした。自分との約束事が一変になくなってしまったのです。こうしなくちゃいけない。こうあるべきだと自分を追い込んでいたものから一気に解放されたのでした。

もちろん、それはあまりにもショックなことでもあり、一度には受け入れることなんて出来ませんでした。誰もが自分を信じたいと思うものだからです。僕の頭の中も、心の中も処理することが出来ずに、ぐちゃぐちゃになってしまいました。その悲しみを受け入れるのに、随分と時間がかかってしまいました。

ですが、ひとつひとつ自分の弱さを理解して認めていく度に、僕はひとつ成長していくことに気がつけたのです。

どういうことなのかというと、ひとつ例にあげてみれば、僕はミスをしてはいけないと自分を縛り付けていたんです。ですが、どうしてもミスをしてしまう自分をダメだと言っては否定していたんです。ミスをする度に、自分を怒鳴りつけて否定していました。

ですが、僕はミスをしてしまう人間なんだと認めることが出来た時に、ミスをする自分を許すことが出来たからこそ受け入れることが出来たのです。そうすると、確認を人にしてもらうとか、確認できるものを作成したりとか、改善に取り組むことだって出来ます。自分の限界や出来ないことを認めることができたからこそ、対策をすることだって出来るのです。そして、とても不思議なことなのですが、人に対しても変われることが出来たのでした。人がミスをしても許すことが出来るようになったのです。

これまでは、自分にミスをしてはいけないと強く言っていたから、人がミスをしても、許すことが出来なかったのです。こんなにも自分に厳しくしているのに、我慢しているのに、どうしてあなたは出来ないのかって。無意識にそう思っていたに違いありません。人に対してもミスをすれば、責めてしまっていたのですから。ですが、自分はミスをする人間だと受け入れることが出来たことで、人に対してもミスをしてしまうことを受け入れることが出来て、許すことが出来るようになったのでした。

こうしたことをひとつひとつ受け入れることが出来た経験を重ねていくうちに、素晴らしい自分というものが何かを知ることが出来たのでした。

素晴らしい人間とは、自分の強さも弱さも、よく理解出来ている人であるということ。自分のことをちゃんと分かった上で、自分を受け入れることが出来るのは、何にも勝る強さと優しさを兼ね備えているものだと思うからです。

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