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せっかく褒めて貰えたのに素直に受け取れないあなたへ

先日、感激するほどのコメントを頂きました。「気持ちが楽になれました。」「読みやすい文章で素敵です。」その言葉は、僕にとって何よりも嬉しいものであって、凄くエネルギーを頂けたのです。これまで毎日、自分と向き合い、このnoteを書き続けた意味を感じるのでした。

それと同時に、もうひとつ感じるものがありました。僕自身が、その言葉を素直に受け取れたことが嬉しかったのです。せっかく大切な時間を作ってまで、コメント頂けたのに、僕自身が何ひとつ受け取れないのであっては、悲しいことですから。

以前の僕は、褒められても、受け取ることが出来ませんでした。その当時の僕の本質はそこにあったのです。物事が、上手くいかないことも、思い描いた人生から大きく外れてしまっていたことも、全ての原因は、そうした気持ちや言葉を受け取れない自分の在り方だったのだと思い悩んでいたのです。

褒め言葉を受け取れなくて

自分は褒められるに値するような人間ではないと、ずっと思っていました。何か悪いことをした訳ではないけれど、誰からも賞賛されているような人か達と比べると、雲泥の差くらいの人格だったのです。何かと落ち込むし、とっても頑固だし、すぐにひがむし、誰にでも嫉妬するし、凄く意地悪い。そんな性格だったのですから。

ですので、褒められることは滅多にないのですが、たまに褒められたとしても、「ただの偶然なのに、次はがっかりさせてしまうかも。」「この人は大げさに言う癖がある。きっと、みんなにも言っているんだ。」「影では、悪口言われているかも。」そんな風に思ってしまう自分がいたのです。そして、そんな風に思ってしまう自分を悲しい人間だと感じていたのでした。

もしも、僕が全ての褒め言葉を受け取ることが出来たなら、僕自身、きっと感謝の気持ちで満たされるし、自信だって持てるだろうし、自分を肯定することだって出来るはず。素直な人は、人に好かれるし、物事だって上手く進めることだって出来る。

そうなったらいいなと思っていたのです。ですので、何かあると何度も自分に言いきかせようとしました。表面的には意識出来たとしても、心のどこかでは、変えることは出来ませんでした。本音は疑ってしまうのです。そんな自分が薄情に見えて、嫌いでした。

受け取るってことは

どうしてこうも出来ないんだろう。そうやって、もがき苦しみ続けていくうちに、僕自身が都合よく考えていたことに気が付いたのです。褒め言葉だけを受け取って、自分にとって、都合の悪い言葉は受け取らないのなんて、自分勝手だったんじゃないかって。だから、いつまで経っても出来ないんじゃないかって。

そもそも、受け取るってどう意味なのかって疑問におもったのです。

何かを言われたら、全力でリアクションをするものなのか。きちんと、お礼を伝えることなのだろうか。そうではなく、何の抵抗もなく受けいれることだと思うんです。

だから、褒め言葉を素直に受け止められる人は、悪いことも、全部受け取ってしまうのではないかって。全ての褒め言葉を受け取れるってことは、全ての悪口も受け取れるってことでしょ。そうなると、相手の言葉を全て鵜呑みにしてしまうということ。それはそれで、とても危険なことだということです。

そして、大人になってから、人の言葉をそのまんま受け止めてしまって、傷ついた経験は何度もしたことを思い出しました。

だから、言ってくれた言葉はきちんと受け止めなくてはいけないとか、受け取らないことは、とても失礼に当たるのではないかと、素直に褒め言葉を受け取れないって悩んでいたけれど、それは、過去の経験を経て、身に付けてきた、自己防衛だったということ。それって、悪いことではないし、無理のないことのようのとらえることが出来たのです。

意識する必要があるのは

それからは、自分の気持ちのほうに、フォーカスするようになったのです。
褒められた時に、何か違和感や抵抗を感じたとき、僕自身が気持ちが落ち込んでいるかもしれない。ちょっと、ナイーブになっているかもしれない。それは、何かしらのメッセージかもしれないって。あるいは、素直に褒め言葉で喜んだ時、僕は今、感謝の気持ちで満たされている。こんな風に、自分のことを思ってくれている。有難いなって、相手の気持ちを大切にすることが出来ている。今の僕にとって、褒められることが必要なのかもしれない。

そんな風に、自分の気持ちや本音と向き合う事の方が、何よりも大切であるものなんだなと感じたのです。これは、角度を変えると、きちんと受け取っていることにもなるんじゃないかって。

今の自分自身が受け入れることができる分だけ、受け止めることが出来れば良いということ。そういう風に、自分の中でのルールを変えることができたもです。

そうしたら、全部受け止めなくてはいけないと思っていた時よりも、心は軽くなるし、楽になりました。素直は素直でも、自分に素直でいいものなのです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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