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あきらめるではなく手放す意識

あきらめない美学を求めて

あきらめが悪いのが、僕の良いところなんだ。それが、僕にとっての唯一の長所のように思っていました。

簡単にあきらめることはいけないことであると、子供の頃から、そう教わってきたものです。でも、僕は、沢山のことを諦めてきました。厳格な母だった為に、決まって放課後は習い事ばかり。友達と遊ぶことを僕は諦めていました。学生のときは、本当にひねくれていたような気がします。だから、多くのことを、どうせ僕なんかと言っては諦めてきました。極めつけは、大学に進学することを、早い段階であきらめました。父親の会社が倒産して、お金がないことをいいことに僕は、ひとのせいにして、自分を正当化すらしていました。

でも、心の中では、そんな自分をずっと否定していたのは間違いないようです。変わらなきゃいけないって、いつも思っていたから。このままじゃいけない、変わりたいって。

僕は大人になり、守りたいものが出来た時に、覚悟が決まったのか、変わったんです。あきらめの悪い人間になったのです。ただ、いつも、無理して、苦しかった。心の中で、「最後まで諦めるな!諦めたら終わりだぞ!」と、自分に、鞭を打っては、言い聞かせて来たものだから。

社会人になって、はじめて就職した先でいじめに遭った時も、ある人に誘われて、給与が半年も振り込まれない時も、人を蹴落とすことしか考えないような陰湿な人しかいない会社で嫌がらせを受けていたときも、僕はあきらめませんでした。それが、良かったのかどうか分かりません。きっと、諦めないことが、立派であることと思い、しがみついていました。つまり、それは、諦めないことに執着していたんだと思います。

次に入った先の会社で、それが裏目に出たんです。成功するまでは死んでも働けと言われ、売り上げに追われる日々。なかなか成果が出ない中、ひとり責任を追及され、追い込まれていました。ひとり悩み、対処法が分かりませんでした。人に相談したってどうにもならない。必死になって、全てを捧げても、どうにもなりませんでした。僕の全てを、仕事が支配してしまいました。それでも、諦めなかった。そのことによって、どんどん追い込まれていきました。次第に、僕の心は壊れて、精神が崩壊していきました。もう、どうにもならなくなって、自分の価値さえも見失ったように感じてしまったから、絶対にしてはいけないこと、自ら命を投げ出そうとしてしまったのでした。

子供の頃の自分を否定してきたから、あきらめないという美学に惹かれ、あきらめないことに執着し、自分を追い込んでしまった。

それは、とても苦しく辛い。とても息苦しい生き方でした。

時には必要で大事なこと

そうやって、人生のどん底まで味わって経験したからこそ、そこには、大きな学びがあることに、ようやく気付くことが出来たようなきがします。

そもそも、学ぶことが大事に思えたのも、こうした苦い思いをしたからだと思うのです。こうして日々、学んでいくことで、ひとつ大切な問いを持つことが出来たのですから。

それは、どんな時も、何が大事なのかをちゃんと考えることです。幸せであることが、何よりも大切だということ。それを、ちゃんと自分に言い聞かせることです。

売り上げをあげるよりも幸せであることが大切です。お金を稼ぐよりも幸せであることが大事です。夢だ目標だといって、追いかけることで幸せになるんだったら良いのですが、自分を何よりも苦しめるのなら、早々にあきらめた方が良い。言えば、それは諦めるではなくて、手放すこと。僕は、そういう風に思うようにしています。

自分を苦しめるもの。辛いものになるのなら、それは手放していこう。

色んなしがらみにとらわれてしまっているのは、自分自身の先入観や思い込みでしかありません。手放すことで自由になれるのです。それは、決してあきらめることではない、新しいものを始めるための一歩。次に進んでいけばいいんです。

確かに、続けることも意味があります。逃げ出してしまえば、それで終わってしまうものもある。だけど、人生は、そこで終わりではない。人生は、もっともっと続いていくのだから。

だから、いつも苦しいときは自分に問うようにしているのです。

その先に自分の幸せがあるのかどうか。

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メルシー

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