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スルーする力を手にする

全部受け止めていました

僕は、一度SNSの世界を拒んでいた時期がありました。それは、かつて飲食店で店長として働いていた頃の経験が、とても深い傷になり、トラウマになってしまっていたからです。

それは、集客のために、SNSも本格的にやっていくことが大切だと会社の方針として定められた時でした。本日のおすすめを載せたり、お店での出来事やイベントを紹介したりしていました。また、来店したお客様には、繋がって頂くために、声をかけていきました。お店の運営をしながら、SNSをすることは、なかなか骨がいることではありました。

しかし、お店の繁盛の為に、必死になってアップしていきました。

最初は、誰も見向きもしてくれなかったことが、少しずつでも成果を出すことが出来ました。SNSを見て来ましたと、はじめて言われた時は、跳び上がるくらい喜んだものです。

しかし、中にはお叱りも受けるようになりました。

「なんといっても、料理提供が遅い。」
「もっと、料理に集中しろ。」
「そんな暇があるなら、仕込みしろ。」
「SNSでアップしている料理と提供される料理が、あまりにも違う。」

それは、お客様の大切な声だと思いました。だから、全部、目を通して全て受け止めようとしたんです。

しかし、中には、心にもない誹謗中傷に変わっていったものもあったのです。

「このお店は、○○だ。」←書きたくないので、ぼかしてます。
「手抜き料理だから、行かない方がいい!」
「こんなお店は、行く価値もない。」
「早く潰れてしまえ。」

SNSだけではなく、食べログにも書かれるようになりました。お店に行った時に、店内は汚いし、料理も出てこない。店員の対応も悪い。もう二度といかない。最低のお店だと。その方が、行ったとされている日にちは、なんと定休日でした。

結果的に、僕は、それをまともに受け止めて、自分を責めるようになりました。自分責めするあまりに、深く傷つき、心を病んでしまいました。

SNSが精神を壊した、要因の一つとなってしまったのでした。

スルーすることが大事

少し長くなってしまいましたが、こうして振り返ってみると、当時の僕にはこうした批判や誹謗中傷に対しての耐性が出来ていなかったように思えました。ですが、心理学的や精神医学の見方をすると、こうした耐性を高めていくことは良くないものであると知りました。

ストレスに耐えるために、我慢強くなる必要なないということです。どんなにガードを固めたところで、心のダメージは蓄積されるものだからです。

大事なのは、「心のしなやかさ」だということでした。

それは、上手くかわしていくことであったり、回復力であったりすることです。

僕を含めた多くの人は、そこを思い違いされているように思います。縁の下の力持ちということわざがあるように、我慢強さや忍耐力、耐久力に何処か美を感じてしまっているからではないでしょうか。

でも、心に関しては、避けることであり、ダメージを受けないことに越したことはないということです。自分だけが、我慢して良いことはなにひとつないのですから。

スルーする力を手にするために

そうしたSNSにおいての誹謗中傷ともとれるものは、避けようとすれば、ある程度は可能なことだと思うのです。たとえ受けたとしても、闘牛士のように、直前で上手くさらっとかわすことだってできます。目に入った瞬間、文章を読まずに、ブロックすればいいのですから。

しかし、日常生活の中で、避けられないものもあると思います。

会社の上司や同僚に心にもないようなことを言われたり。身内の方が、気を使わない分、直接的な誹謗中傷をしてくるときもあります。

そうしたものは、受けたとしても受け流すことが出来るようにならなくてはなりません。

まともに受け取らないようにする為には、先ずは、スルーする言葉を自分の中で用意することです

「へーそうなんだ。」
「そんな人もいるよね。」
「この人は、ただの通りすがりの人。」

そうした言葉を、心の中で唱えることでも、まともに受け取らなくて済むものだと思います。

そして、最も大事なことはいつも自分に寄り添う心を持つことだということではないかと考えます。決して自分を否定することだけはしないように。

「それは言われたくなかったよね。」
「悲しいよね。」
「余りにもひどいよね。」
「自分を信じるしかないんだよ。」
「自分のことを大切に思ってくれる人もいるんだから。」

自分が自分の味方であると思えることは、心の回復も早く、思いの外、気に病まなくなれるということ。僕は実際に感じることが出来たからです。

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メルシー

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