見出し画像

人生の進め方

頑張ればいいものでもない

今日の僕はひどいものでした。早く起きて仕事に行こうと考えていたのに、いつもよりも寝坊してしまいました。仕事で使う大事なノートパソコンは自宅に忘れてしまうし、仕事でミスもしてしまいました。こういったことが、今日みたいにいくつも起きてしまうと、急に人生を悟ったように、人生は思うようにはいかないものだ考え、モヤモヤしてしまうのです。

もし、人生が思い通りにいっている。良い方向に進んでいる。そう思えたなら、どれだけ、人生が楽しいものになるだろうと想像するのです。別に、頑張っていないわけではありません。自分の人生を考えていない訳でもありません。

どうにか、上手く出来ないものかと、勉強するようにもなりました。はじめは、そういう思いで本を読むようになりました。そしてある時は、高額なセミナーも受けました。そこで、自分を変えるようなメソッドにたくさん出会うことができました。しかし、根本的なものを変えることは出来ませんでした。

いくら頑張っても、どんなに学びを得たとしても、どんなに積み重ねても上手くいっていると感じることが出来なかったのです。

悩みは、次々とやってくるし、ネガティブな気持はいつまでも消えることはなかったのです。お金、人間関係、ビジネス、夢の実現、ありとあらゆる人生においての問題が迫ってくるのでした。

人生に正解はない

どうして人生が上手くいっていないと感じるのか。どうして、思うようにいかないと感じるのか。

そういう押し問答を繰り返していくうちに、ほんの少しではありますが、見えてきたことがあったのです。

「人生には正解がない。」

これに気づくことが出来てから、僕の人生は大きく変わったように思えるのです。

過去の僕は、大学に行くことを諦めてしまいました。その時、友人らには、家庭の事情だと話していましたが、本当は、失敗することが怖かったのです。大学受験になると、どうしても、本気で取り組まなければなりません。もし、自分も本気で挑んで失敗でもしようものなら、自分がひどく傷付くのではないかと思い、怖かったのです。要するに、単純にびびちゃったのです。

しかし、ほとんどの同級生が大学に行き、自分だけが置いていかれたように感じてしまうと、急に後悔して、人生の選択を間違ったような感覚に陥ってしまったのです。その気持ちは、その後の僕の人生に大きな影を落としました。同級生達の集まり会で、大学の話をたのしそうにしているのを見て、激しく嫉妬をしました。あの時の自分を責めるようにもなりました。他人との比較を、よりしてしまうようにもなりました。それに、いつも、自分は負けているという劣等感を強く持つようにもなってしまったのです。

それは、僕の深い意識の部分で、大学に行くことが人生の正解だという意識があったからでした。そこから、自分が外れてしまったから不正解だと感じ、人生が上手くいっていない。そう、思うようになっていないと今では考えることが出来たのです。

このように、僕らの意識の中には、それぞれ必ずこれが正解というものがあるのです。それ以外の選択肢をした自分に対して、間違ったという深層心理に陥ってしまうために、人生が上手くいかないとか思うようにいかないと感じるようです。

しかし、色んな経験を経ていくうちに、人生には正解がないことが分かります。大学に行かなくても、生き生きとポジディブに生きている方に、たくさん出会うことが出来ます。大学に行った人でも、人生を思うようにいっていないと感じる人だって大勢いらっしゃいます。もちろん、上手くいっていると感じている方もたくさんいらっしゃいます。

しかも、それは人生の選択肢の中のひとつに過ぎません。考え出したらきりがないくらい、自分の中で勝手に正解不正解を作り上げてしまっているのです。そう言えるのではないでしょうか。

しかしながら、人生とは、誰かがすでに成し遂げたことを、なぞるものでも、真似ることでもありません。自分の頭で考えて、何を信じるのか、そこからどう行動するのか、全部、自分で選び、自分で決めていくものなのです。つまり、正解や不正解といったものは、自分自身が作り上げたものであるのです。

そう思うと、自分らしさといったものも、どこかで自分自身が、思い込みによって作り出したものであると言えるのではないかと感じています。自分らしさといったものも存在していないのです。だって、どの自分も自分なのですから。

人生をもっとシンプルに

こうしたものを踏まえてみると、僕らはいつも見えない何者かに振り回されているものだとも言えるし、そうしたものに捉われていれうからこそ、生きることに疲れを感じるのではないかと思います。生きることが喜びではなくて、義務になってしまうからです。

だから、僕の本音は、もっとシンプルでいいんじゃないかと思うのです。子供の頃を思い出してみて下さい。友達と遊びに行きたいから、帰って猛スピードで宿題をした記憶はありませんか。逆に、学校から帰ってから、宿題が終わったあとに、めんどくさいお手伝いをしなくてはいけないときに、憂鬱な気持ちになるから、急に宿題のスピードが遅くなったりはしませんでしたか。

仕事もそうです。仕事終わりに、デートや仲間との飲み会、あるいは、趣味の時間といったように何かとても楽しみなことが待っていたとしたら、仕事中の気分は良いものであるし、嫌な作業も頑張れる。どんな仕事量でもはかどり、生産性を高めることも出来ます。

人生も同じなのです。自分の中での最大の喜び。その為に生きるのです。その為に努力もすれば、辛抱もするのです。自分の喜びを知り、その喜びを味わうこと。それをどうやって実現していくかだけを考えるだけでいいのです。そうしたことの後付けで、自分らしい生き方だった。とか、自分の思い描いた通りの人生だった思えばいいのだと考えています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?