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自分のことは後回し。それでいいはずがない話

誰かのためには、素晴らしいことだけど

僕の中では、どことなく自分を犠牲にすることが、素晴らしいことのように思っていました。誰かのためには、本当に素晴らしいことです。現実を大きく変える力になります。しかし、自己犠牲の気持ちが入らないようにしないといけないと強く感じるのです。

立派な料理人を目指していた時は、若さもあり、出会う人の皆を笑顔になってもらおうといき込んでいました。来店してくれた全てのお客様を笑顔にしなくてはいけない。また、そうであることが立派な料理人の理想であると思い描いていたんです。

しかし、それはとても甘い理想でしかなかったんです。全てのお客様に満足して頂けることなど出来なかったんです。料理のことだけ考えてみても、好みも美味しいの定義もみんなそれぞれです。ひとりが素晴らしいといっても、もう一人にとってはまずいものに感じてしまうものであります。どんなものも評価はみんなそれぞれなんです。

でも、そんな現実を分かっていなかった僕は、自分の理想を追い求めました。その為に自分や身近な人達に我慢をさせました。

ある友人からは、家族がいるのに、それは好き勝手しすぎだと注意されたくらいです。しかし、僕は、全てのお客様に満足して頂けることこそ、結局は、自分や自分の周りの人にとっても幸せにつながるものだと思っていました。満足度が売り上げに直結して、自分達も豊かになるものだと信じていたんです。例え、それが今は辛い思いをさせていたとしても。しかし、どれだけ辛抱しても、全てのお客様を満足させることは出来ませんでした。

終いには、僕は精神を病むまで追い込まれ、家族と友人は呆れて離れていきました。そして、疲弊しきった僕は夢を諦めてしまったのです。

そして、同じ過ちを繰り返してはならないと、僕は自分の幸せを考えたのです。せめて大切な人の笑顔や僕の周りにいる人が笑顔でいてくれることが、僕自身の幸せであると考えました。自分をわきまえることが出来ました。自分は成長したんだと思っていました。

しかし、何も変わっていなかったのです。周りに気を遣い自分の気持ちは押さえつけました。いつも、自分のことは後回しで良いと思い、小さなことでも何でも我慢しました。

本当にちょっとしたことでもです。仕事で、僕にとって大事な用事があって休みを取っていたのに、変わって欲しいと言われあたら、その人のためにと思い、変わりました。

欲しいものがあっても、我慢して、その分を誰かのためにと使いました。確かに、それで人関係は豊かになり、人からは慕われるようになったように感じました。しかし、長くは続きませんでした。

僕自身が、我慢できなくなり、感情的になってしまったりしたのです。大切であると分かっていても、どうしてなのか無下に扱ってしてしまったりしました。ストレスを抱え込んで、おかしな方向に向かってしまっているようでした。

自分はどうなってもいいから、誰かのためにという自己犠牲であることは、いずれ、本当に多くのギスギスしたものを生んでしまうのでした。そこでも僕は結果的に挫折を繰り返してしまったのでした。

ある本で、自分の半径5メートル以内の人を幸せにすることの中に、自分も含まれていることが大切なんだというのを読んで知りました。

その時に、これまで歩んできて、辛かった思いが溢れてきて、そうだよね。そうだよねって、涙したのを憶えています。その時を境に、自分も大切なひとのひとりとして扱っていこうと心に決めました。

自分を犠牲にすることがなくなったのです。

誰かのためにと思い行動することは、確かに、強くもなれるし勇気も湧くものです。自分の実力の今以上の結果も手にすることは出来る可能性だってあります。

しかし、自分を犠牲にしているのなら、それは考え直した方が良いものです。例え、今がどんなに上手くいっていたとしても、それは長く続かないものであるのです。

夢をかなえるのに、大切なことは、途中で諦めないことだと言われています。自己犠牲では、必ず挫折する結果が待っています。

自身の夢を叶えるためにも、自己犠牲である考え方は辞めるべきであると僕は思います。

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メルシー

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