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自分自身に安心感を求める

感情的になること

感情を素直に出すことは、決して悪いことではありません。何よりも自然体なことです。自分は今こんな気持ちなんだと分かりやすくもあります。ですが、感情的に振舞うことで、人に嫌な気持ちにさせてしまうこともあります。イライラしている人や怒っている人がいれば、誰だってはれものを触るように、接してきます。その時に、相手が心配してくれていた言葉をかけてくれたとしても、心の内は決して良いものではないはずです。

いくつもの不運が重なり、非常に僕の中では焦りを感じていた時期がありました。やらなくちゃいけないことがたくさんあって、そのどれもが失敗することが出来ないものでした。僕の心の中は、とても穏やかではいられませんでいした。非常にイライラしていたんです。信号が赤になっただけでも舌打ちするくらいでした。感情的になりやすく攻撃的になっていたと思います。周りのことも見えてはいませんでした。気が付けば、自分の味方になってくれる人がいなくなっていたように思えました。避けられていたのは間違いありません。

仕事において、絶対に成功したいと思っていた時期がありました。どんなこともやっていけると思い込んでもいました。それは自分に言い聞かせていたからかもしれません。自分に出来ないことも苦手なことも、自分に無理だとは決して言わせませんでした。口から出てくる言葉はいつも熱い言葉ばかりだったような気がします。そんな自分に誰もが賛同して付いてきてくれるものだと思っていました。「それは絶対にダメ!」「そんなことはあり得ない。」「必ずこうしないといけない。」「もっと真剣にならないといけない。」このように熱い思いの言葉をよく人に投げかけていました。ですが、気が付くと、僕の周りから人がいなくなっていました。よく連絡をくれていた人が連絡してくれなくなったり、職場の信頼していた後輩が、限界だからという理由で会社を辞めたりしたんです。今思うと、そうした関係性は、非常に相手を疲弊させてしまっていたんだと思います。

人生がどん底だと感じていた時がありました。心の病気になって、人生を掛けて追いかけてきた夢が閉ざされて、多くの時間を費やして捧げてきた仕事もキャリアも失ってしまいました。いや、そう思い込んでいただけだったのかもしれません。やけになっては、いつも後ろむきな発言しかしませんでした。自分だけが不幸だと思い込み、周囲の人たちを僻んでいました。相手に対しても嫌味や屁理屈をいっていたんです。気が付けば、本当に誰もいなくなっていました。見放されたんです。そんな状況に、誰も僕のことなんか誰も理解してくれないと嘆いてはどんどんと自暴自棄になって自分を孤独に追いやってしまったんです。

自分の過去を振り返ったときに、焦っていた自分、前のめりな自分、後ろ向きな自分が、周りの人を傷つけていたことに気が付きました。これまでも、多くの人間関係で失敗してきました。本当にたくさんの人に迷惑をかけてきたと実感したとき、僕に出来ることは、そこから学ぶことだと感じたんです。

誰だって感情的にはなりたくありません。焦る気持ちを落ち着かせたい。後ろ向きになんてなりたくないものです。ですが、そんな思いを露とも知らず、気持ちを露わにしてしまう自分がいるのでした。

自分を安心させるために出来ること

感情的になってしまう自分を必死に抑え込もうとしていたこともありました。ですが、思うようにはいきませんでした。人間関係でこんなにも苦しんでいたのにも関わらず、変わることが出来なかったんです。そのことで、自分をどれだけ責めたのか分かりません。

それが、ふとあることを思い出すことが出来たおかげで、僕はすこしずつ変わることが出来ました。

それは、子供の頃の出来事でした。家族で田舎にあるおばあちゃん家に帰省したときのことです。僕は、自分の思い通りにいかなくなって、不機嫌になっては駄々をこねていたんです。それの対して、母は激怒しました。「おばあちゃん家まで来て、どうしてそんなに言うことが聞けないの!我がまま言わないの!」と、怒鳴られました。

きっと、凄く楽しみにしていたおばあちゃん家に来たのに叱られてしまったことで、やりたかったことが出来なかったこと。その、やり場のない気持ちによって、追い込まれてしまったんだと思います。僕は大泣きして、「もう、お母さんなんて大嫌い!」と、反発しました。小学生でしたが、あの時がはじめての親子喧嘩だったのかもしれません。記憶に残っているくいらいですから。その時に、叱るでもなく「まぁまぁ。」と言いながら、おばあちゃんがなだめてくれたのでした。あのときのやさしく穏やかでどこか丁寧な話し方は、僕の心を落ち着かせてくれるものだったんです。

あの包み込んでくれるような話し方や接し方は、安心出来るものでした。

焦りがある時、気持ちが追い込まれたとき、後ろめたい時、あるいは感情的になっている時は、どうしても口調は荒く早口になっているものです。だったら、口にする言葉をゆっくりと丁寧に意識することで、心は落ち着き、冷静さを取り戻すことが出来るのではないかと思います。

これは、必要な時にだけに出来るようなものではないことは分かっているつもりです。常日頃から話し方を心がけて、ゆとりある心でいられるように努めていく必要があるのだと感じました。人の生き方こそが話し方に反映させるものだからです。

ただ、そのことこそが、追い込まれて感情的になりそうな自分を優しくなだめてくれるはずだと思うのです。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

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