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中国がロシアを説得すると言いますがただ自国の利益を得たいだけ

アメリカが全て正しいなんて少しも思っていませんが、あまりにも中国の言っていることの整合性がとれていなさ過ぎて問題外なのでどうしてもアメリカが全て正しいみたいに見えてしまいますね。

とうとうロシアウクライナ紛争が1年以上続いてしまいました。
ロシアの国力が目に見えて低下していることは確かだと思いますが、まさかこんなに継続するとは予想だにしませんでした。

そんなロシアを説得すると中国が言っていますが、NATOが普通に却下したというニュースをいくつも読んでそろそろ最近の中国やNATO・アメリカ・他国の動きを自分なりに簡単にまとめたいと思ってこのnoteを書いています。

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最近の中国周りのお話

最近、中国がロシアを説得すると言い出しました。
色々な思惑や憶測が飛び交っていますが、要は中国がロシアを自分の利益に繋がるように制御したいと考えていることは確かでしょう。
世界に中国がロシアを説得して戦争を止めたとアピールできれば戦争後の利権に繋がります。

ロシアが勝った場合ロシアとこれまで以上にずぶずぶになるでしょうし、ロシアが負けた場合はプーチン政権が崩壊してロシア内部が分裂すると言われているのでそこでロシア内の各地方でお金や暴力をちらつかせて属国化する流れに持っていけます。

そうなれば天然ガスや化石燃料・木材など取りたい放題です。
これまでロシアの足元を見て格安で買っていたロシアの膨大な燃料を更に簡単に中国に取り込みやすくなる構図となります。

つまりこの1年で弱体化したロシアをパクパク取り込んでしまおうと画策している訳です。
しかも戦争を止めたと世界にアピールしながら戦果の主張をできると考えているわけですね。
めちゃくちゃ分かりやすいです。

当然世界最大の軍事同盟であるNATOは反対…というよりも今さらしゃしゃり出てきて何を言っているのか。
というよりも中国はロシアに武器を流そうとしている疑いがある。
しかも中国は台湾に侵攻することを否定していません。
そもそも中国がロシアから燃料を買う事を止めていればウクライナはロシアをもっと早く追い出せていたはずです。

中国の「アメリカだってウクライナに武器を供給しているじゃないか!こちらがロシアに(武器を)供給することをどうこう言われる筋合いはない!」といったような発言もあります。

何を言っているのでしょうか?

ウクライナはロシアを自国から追い出したい側…つまり侵略されている側です。
この中国のロシア手伝いの申し出を万が一にも容認して成功してしまえば大問題です。
なぜならロシアを擁護して手伝って解決と(中国から見て)断定できてしまえば、中国がいずれ台湾侵攻しても最終的に同じように解決できるはずとその捻じ曲がった成功体験から侵攻し始めてしまうだろうからです。

なぜ中国政府はこんな一般市民でも少し考えれば分かるような反対されることが分かり切っている幼稚なことを繰り返すのか。
…まぁ上層部の妙案を止める人がいないからでしょうね。
偵察気球の言い訳もひどいものでしたしね。

………

……

とにかくこの中国のロシア説得の話はNATOにより一蹴されました。

対中戦略の中心であるアメリカはともかく、他の国はどう反応しているのか。
日本はアメリカに同調して動いています。
韓国はどっちつかずでアメリカに見捨てられています。
台湾は全面的にアメリカと組んで韓国の代わりの協力国となっています。

…実は中国はアメリカを中心とした西欧諸国を除外した自分独自の一帯一路という発展途上国を中心とした経済同盟(実際には中国による取り立て屋)を組んでいました。
安い中国やロシアから仕入れなければ国家運営が難しい国が多いです。
ですがそれらの国々ですら戦争が長引くにつれロシア…ないしは中国とタッグを組んで西欧諸国に目を付けられたり制裁されたくないと思うようになっていきました。

つまりロシアは着々と追い詰められていますが、同じように中国も少しずつ追い詰めています。
(あと韓国は中国が制裁されるたびに爆発に巻き込まれています)
経済的な繋がりがあり儲けることができている内は中国との関わりも強かった途上国たちも、最近の低迷している中国よりも他国と協力関係する方が良いんじゃないかと徐々に思考がシフトしてきました。
アメリカが積極的に制裁を仕掛けている対中戦略により、中国企業を排他しつつ他国と中国との繋がりも少しずつ切っていくことで外堀りも埋めていっているのです。

アメリカは中国をいきなり全面的に断ち切りはしませんでした。
なぜなら急激にやりすぎて自暴自棄になられて中国人口14億から選ばれた大量の兵士たちに大規模な動き(たとえば台湾侵攻)をされてもその対応に困ってしまうからです。
トランプ政権も現在のバイデン政権も中国をじわじわ追い詰める戦略をずっと続けています。
もし何かあっても中国をじわじわ弱体化しておくことにより被害を最小限に抑えるためですね。

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中国から逃げる中国人資産家

そうして中国と繋がりのあった開発途上国も中国から距離を置き始めました。
アメリカからも自分の仲間であったはずの国からもそっぽを向かれている…そんな状態で中国が善意でロシアを説得するつもりだ…と素直に信じられる国のトップがいたら少しヤバイ人だと思います。

中国周りの動きをアメリカはよーく見ています。
中国が何かすればすぐさま声明を出し牽制します。
上記のことからアメリカは今、大胆な動きをし始めています。
つまり利上げを続けることで最も打撃を通したい中国経済に大ダメージを与えようと言動を強めています。
とにかく中国にダメージが連動するような決定を繰り返しています。

これに巻き込まれたくない諸外国は益々中国から離れていきます。
そして投資家や企業も勢いよく離れていきます。

中国にいる中国人資産家ですら中国からどんどん脱出しています。
あらゆる方法でなんとか中国にある資産を外国に持ち出して自身(中国人資産家とその家族など縁者)も移動していることはもう周知の事実です。
中国語が通じるシンガポールやカナダ、治安や教育に強い日本も人気の行先の1つです。

数年前まで中国の人たちは「なんだかんだこれまでのように何とかなるだろう」と楽観視している人も多かった節があります。

でもコロナでゼロコロナやって都市封鎖して事件や餓死が多発、反対運動・デモを暴力で解決しようとしてできなかったから今度は何の策もなしにゼロコロナを極端に解除して大混乱。
日本へもビザの新規発行を停止するからな!と言ったあとすぐに撤回するなど意味不明な感情的な行動が目立ちます。

国内外問わず政策を急に変更しすぎて誰も付いていきません。
車を運転していて急に左に曲がれ!いや右だ!車線変更しろ!あの車を煽れ!いやすぐにブレーキだ!と隣りで指示されてもどう運転すれば良いのか分からないですよね。
先に目的地を教えてくれ。ゆっくり準備させてくれ。危ない道はどの辺なのか教えてくれ。安全運転したい。と言いたくなります。

さすがにもうこの国ヤバいだろ!と自分の資産が没収される前に逃げようと動くのは普通の感覚ではないでしょうか。

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これからの中国との繋がり

日本はとても中国と経済的な繋がりが強いです。
この30年、中国の工場…もしくは日本企業が中国進出して安く作って安く仕入れてと繰り返して安い雑貨とか100均などでメイドインチャイナが溢れました。

でもこのままではまずい…というよりもアメリカと結託しない選択肢は無理!と日本政府も企業も重い腰を上げて中国からの撤退を推し進めています。

決め手となったのは上海のロックダウンですね。
仕事を完全に止められてしまいましたからコロナ感染に配慮して仕事をするどころか完全に何か月も製造ができない状態…死ぬほど企業はダメージを受けました。
今は緩和しましたが、またコロコロ政策が変わってゼロコロナみたいなことをされても困りますよね。
誰の目にも明らかなチャイナリスクです。

この撤退の流れに乗り遅れたのが韓国です。
だからアメリカは韓国よりも台湾と半導体タッグを組み始めたし、日本の熊本に台湾企業と連携して工場を建てて協力しようとなったりしたわけです。
ずーっと韓国は中国にごますりしてアメリカにもごますりして二股外交していました。
最近ではとうとうアメリカは完全に韓国を切るような発言を明確にしています。

でも日本企業も最初は中国から撤退することに及び腰な企業も多かったようです。
中国の土地を借りて工場を建ててと決して低くないコストを払ってやっとのことで製造ラインを確立して教育して生産・出荷してやってきたのです。
撤退するということは動産はともかく動かせない工場や大きな器具などの不動産系を中国に残すこととなりそうなると中国に接収されるでしょう。
それでも次々に日本企業が撤退しているのはこれ以上中国で続けるリスクが大きすぎると判断されたからです。
台湾侵攻して日本が抗ったらヘタすれば…というより普通に中国に人質に取られちゃうかもしれませんしね。
一時的なリスクならここさえ乗り越えれば…となりますが、長期的にこの状況が続く様子なのは中国の世界への発信や土壇場でコロコロ変わる政策の数々により明らかです。
何より習近平首席の5年続投が決定して現状が長期的に続くであろうことが確定しました。

自国の人民もそっちのけで自分を守ることしか考えない政権を信用しろというのは無理があります。
不正や汚職にまみれていてコロナ禍における国民の健康すらまともに議論されませんでした。
中国による画期的なコロナ対策は一つもありませんでしたからね。
封鎖して隠蔽して反対されたら全部解放です。
中国人民は自分たちのトップがどんな人なのか実感したことでしょう。

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脱中国が加速している


結論、中国の言うことをまともに聞く国は本当に少ない状態になりました。
世界の脱中国が進んでいます。
アメリカはこの脱中国を加速させています。

特に中国に半導体など最先端技術が行かないように露骨に動いています。
戦争に利用されてはたまりませんからね。

中国は富裕層と貧困層の格差が激しい国であり、発展してきたといっても一部の都市だけで大体の街や村は貧しいものです。

ロシア同様数十年前の中国に戻る可能性も全然あり得ます。
今後もどうなっていくのか追っていきたいですね。

今回はこんなところでノシ

メルカ


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