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めけめけの徒然なるままにアンチテーゼ
2019年3月1日 11:25
もう時間がない 下弦の月が、登りきったとき、私の時は終わってしまう。 彼を見たとき、運命のようなものを感じた。傷つき、命果てようとしていた私を彼は救ってくれた。 彼の優しい笑顔は、私の悲しみを癒してくれる。 彼の優しい指先は、私の痛みを和らげてくれる。 彼の優しい声は、私の心を震わせる。 彼の存在そのものが、私の生きる希望になる。 でも、彼の顔は見えても、私の笑顔は彼には見え
2019年2月1日 10:17
その少年と出会ったのは、小雨の降る夕方の公園だった。「ボク、ひとりかい?」 そう声をかけるまでの間、私はタバコを1本吸い、自動販売機で缶コーヒーを買って飲み干し、パンパンになった携帯灰皿に吸殻を押し込んでからのことだった。「うん」 6月。長梅雨の真っ只中。天気予報を見る気にもなれない。「こんな雨の中で、何をしてるんだい?」 小学校に上がったかあがっていないかくらいの男の子