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メンタルパートナー

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私の使命である「メンタルパートナー」の基本概念に関する投稿を集約しています。
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2021年11月の記事一覧

「コロナ禍が私たちに及ぼした影響」

「コロナ禍が私たちに及ぼした影響」

「あのおとなしかった子がそんなヒドイ事件を?」「そんな些細なことで人を殺すの?」「お金には困っていないあの人がなぜ万引を?」多くの人にとって理解し難い事件が起きています。彼等と私たちはどこが違うのでしょうか?

私はどこも違わないと考えています。彼等に起こることはいつ私に起こってもおかしくない。なぜなら、彼等も私も同じ世の中に生きているからです。刑事弁護のスペシャリストである亀石倫子さんは著書『刑

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「ロック魂」

「ロック魂」

直感を刺激してくれる音楽は私に欠かせないものです。特に忌野清志郎さんが好きです。彼は、1988年に「サマータイムブルース」という曲を出しています。当時芸能人が政治的な主張をすることをタブーとされていた時にリリースした反原発の歌でした。そして、その23年後に福島の原発事故が起こりました。

けれど彼にとっては当たり前のことです。なぜなら彼は本物のロックンローラーだったからです。侵食してくる大きな力に

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「何がしたいのかわからない」

「何がしたいのかわからない」

「何がしたいのかわからない」という若者は多いのではないでしょうか?若者に限らず年配者にも少なからずこの悩みを抱える人は多いと思います。特に定年後の男性は。

若者は、幼い頃から親に習い事を詰め込まれ、「あなたのために」という名目で自発的な問いがないオベンキョウを強いられます。年配者は「食べるために」馬車馬のように働き、仕事場以外の人間関係を持たずに定年を迎え、濡れ落ち葉となってしまいます。

どち

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「ノーが言えないという社会問題」

「ノーが言えないという社会問題」

イヤイヤ期や思春期の理由なき反抗が、自分という人間を確立させていくのに必然のハードルだということを書いてきました。また、それらは親にとって痛みを伴うものだと書きました。

特に反抗期に見られる問題は、四半世紀前までは、暴走族、校内暴力や家庭内暴力、非行行為が社会問題として取り上げられていましたが、現在は影を潜めました。

それに替わって、ウツや不登校、イジメ、薄く広く蔓延するハラスメント、ネグレク

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「理由なき反抗」

「理由なき反抗」

前回の記事でイヤイヤ期について書きました。自我とはイヤから始まると。それは健全で自然なことなのだと書きました。

幼少期に「イヤ」を言うのを禁じられた子どもは見かけはおとなしくなりますが、ブスブスと不完全燃焼のままくすぶり続け、抑圧された個はやがて行き場を失い、第二次性徴を機についに爆発します。思春期の大反抗の始まりです。

親にとっては、今まで従順だったかわいい子どもが豹変し、凶暴化する忌むべき

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「すべてはイヤから始まる」

「すべてはイヤから始まる」

生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんと一体なんですが、やがて個として目覚めます。それが2歳頃から始まるイヤイヤ期です。多くの親御さんが戸惑います。「ご飯食べようか?」「イヤ」「お散歩しようか?」「イヤ」。イヤのオンパレードです。

彼らは何を伝えたいのでしょうか?それは「私に指図をするな」です。ですから親からの提案はことごとく拒否なのです。

私も長女に「パパ!イヤ!あかん!」と最上級に拒否された時

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