めのぷ

主婦であり字書きである。書くのは小説とか、いろいろ。 noteでは雑記を徒然と書いてい…

めのぷ

主婦であり字書きである。書くのは小説とか、いろいろ。 noteでは雑記を徒然と書いている。

記事一覧

父の老い

数日前、父から定期連絡があって電話で話をしたんだけど、今さらスマホに機種変するとか言ってて、ちょっと止めた。 だって今までずっと通話機能だけ使ってきた(メールも…

めのぷ
3週間前

亡き母の記録⑦〜最後に

母を病院に搬送するという連絡を貰ってから、火葬場で母を見送るまではあっという間に感じた。 実際もそうで、ちょうどひと月の間に入院、転院、死亡、火葬までがあったこ…

めのぷ
2年前

亡き母の記録⑥〜喪主として

当直医が出ていった後は忙しかった。 母が亡くなった瞬間から、私は見舞いに来た家族から、喪主へと変わった。看護師さんが慌ただしく出入りする病室で時折訪れる母と2人…

めのぷ
2年前
2

亡き母の記録⑤〜臨終

RK病院に移って1週間が経った日、夜が明け切る前に、病院から連絡があった。 「お母様の容態が良くないので、見舞いに来る予定を早めた方が良さそうです」 転院した時か…

めのぷ
2年前

子どもと書いているので、幼いのかと思われるかもしれないが、亡き母の記録④にでてくる私の子は成人して独り立ちしている上の子です。

めのぷ
2年前

亡き母の記録④~転院

母がK総合病院に入院してから20日が経ったある日、私は子どもと一緒に病院へ向かっていた。母の転院の手続きのためである。 まずは病室へ向かい子どもを母に会わせた。…

めのぷ
2年前

亡き母の記録③〜RK病院での面談

担当医からの説明を受けた母は、抗がん剤治療を頑なに拒んだ。緩和ケア病院への転院が決まったのもそれが理由だ。 2度目のソーシャルワーカー(SW)さんのとの面談の時…

めのぷ
2年前

亡き母の記録②の最後を少し削りました。読んでくださった方ごめんなさい。

めのぷ
2年前

亡き母の記録②〜担当医からの告知

程なくして、担当医がパソコンを持って現れた。 挨拶をした後、パソコンの画面にCTの画像を開いて、担当医は母の腹部の状態を説明した。 「お母様のお腹に溜まった腹水の…

めのぷ
2年前

亡き母の記録①〜突然の電話

この記事からしばらくは、去年亡くなった母のことについて書いていきたいと思う。 2020年10月のある日、そろそろ夕飯を食べようかという時に、スマホに着信があった…

めのぷ
2年前

書くこと

心の中のもやもやをためこまないために、人はそれぞれ何らかの方法で吐き出してすっきりしている。 私もいくつかの方法(ヲタクだからヲタクらしく、ゲームやら漫画やら)…

めのぷ
2年前

空の巣症候群その後

前の記事から2年と少しが経って、その間にいろんなことがあった。 世間的には大きなパンデミックがあって、個人的には人生のターニングポイントもあって、子供たちが離れ…

めのぷ
2年前

空の巣症候群

自分とは無縁だと思っていたものの一つ。 子育てを丹念にしてきたわけじゃない。良い母親じゃなかった自覚がある。二人の子どもそれぞれに反抗期があったけど、今はそれを…

めのぷ
5年前
2

子離れって難しいね

私には既に就職している子供が二人いる。 一人は既に独立していたんだけれど、この春その子が引っ越して遠くに行くことになった。 今まではいつでも遊びに来られる距離に…

めのぷ
5年前
3
父の老い

父の老い

数日前、父から定期連絡があって電話で話をしたんだけど、今さらスマホに機種変するとか言ってて、ちょっと止めた。
だって今までずっと通話機能だけ使ってきた(メールも使えない)のに。

それとクレジットカードの使い方も不安がある。

ちょっと様子見に行った方がいいんだろうか。

亡き母の記録⑦〜最後に

母を病院に搬送するという連絡を貰ってから、火葬場で母を見送るまではあっという間に感じた。
実際もそうで、ちょうどひと月の間に入院、転院、死亡、火葬までがあったことになる。

火葬の後も、霊園に納骨に行ったり、母の借りていた部屋の荷物を片付けたり、部屋や生活インフラを解約したり、することはいくつもあった。
全てを終わらせるのに、もうひと月かかった。

介護の手間をかけさせない良い最期だったとも思うが

もっとみる

亡き母の記録⑥〜喪主として

当直医が出ていった後は忙しかった。

母が亡くなった瞬間から、私は見舞いに来た家族から、喪主へと変わった。看護師さんが慌ただしく出入りする病室で時折訪れる母と2人きりの時間があっても、喪主としての自覚はなかなか湧かなかったが、自分以外に喪主をする人はいないのだ。

まず、下調べしていた全国展開のお葬式サービスに電話をして、葬儀社の手配をした。
それから、遺体安置所に搬送するための寝台車が来るまでの

もっとみる

亡き母の記録⑤〜臨終

RK病院に移って1週間が経った日、夜が明け切る前に、病院から連絡があった。
「お母様の容態が良くないので、見舞いに来る予定を早めた方が良さそうです」
転院した時からいつか来ると覚悟していたとはいえ、早すぎる。
そう思いながら電話を切った。

私はその日の朝のうちに新幹線に乗って東京を目指していた。
前日までは高速バスを使うつもりだったが、そんな猶予はないと判断した。

病室に着いてみると、ベッドに

もっとみる

子どもと書いているので、幼いのかと思われるかもしれないが、亡き母の記録④にでてくる私の子は成人して独り立ちしている上の子です。

亡き母の記録④~転院

母がK総合病院に入院してから20日が経ったある日、私は子どもと一緒に病院へ向かっていた。母の転院の手続きのためである。

まずは病室へ向かい子どもを母に会わせた。6、7年振りの再会で、母も嬉しかったらしい。入院してから初めて笑顔を見た。介護タクシーが迎えに来る前に精算しなければならないので、子どもに母を任せて会計へと向かう。

会計で支払いをしていると、その間に介護タクシーが到着したらしく、子ども

もっとみる

亡き母の記録③〜RK病院での面談

担当医からの説明を受けた母は、抗がん剤治療を頑なに拒んだ。緩和ケア病院への転院が決まったのもそれが理由だ。

2度目のソーシャルワーカー(SW)さんのとの面談の時、1枚のDVD-ROMを渡された。中は母の検査結果やCT画像が入っているらしい。
その後、病室の母の元へ顔を出して、私は宿泊先へと戻った。

当時(今もそうだと思うが)コロナの影響で、入院患者へのお見舞いは基本受け付けていなくて、SWさん

もっとみる

亡き母の記録②の最後を少し削りました。読んでくださった方ごめんなさい。

亡き母の記録②〜担当医からの告知

程なくして、担当医がパソコンを持って現れた。
挨拶をした後、パソコンの画面にCTの画像を開いて、担当医は母の腹部の状態を説明した。
「お母様のお腹に溜まった腹水の検査とこの画像の結果から、お母様のご病気は『肝内胆管がん』だと思われます。持って2、3ヶ月だと…」
ドラマとかでよく言うステージいくつとか、手術のこととかは言われなかった。

母は聞こえていなかったのか、担当医に聞き返していた。
「『肝内

もっとみる

亡き母の記録①〜突然の電話

この記事からしばらくは、去年亡くなった母のことについて書いていきたいと思う。

2020年10月のある日、そろそろ夕飯を食べようかという時に、スマホに着信があった。知らない番号だったが出てみる。
「Mさんの娘さんの携帯に間違い無いですか?」
母の名前を言うその人は東京消防庁の救急隊員で、今から母を病院へ搬送すると言った。
正直驚いた。母とは半年近く連絡を取っていなかったけど、
『便りがないのは良い

もっとみる

書くこと

心の中のもやもやをためこまないために、人はそれぞれ何らかの方法で吐き出してすっきりしている。

私もいくつかの方法(ヲタクだからヲタクらしく、ゲームやら漫画やら)を試したのだけれど、うまくいかなかった。もやもやしたままnoteを眺めていた時、書けばいいじゃないかと気づいた。

小説を書いてサイトに投稿したこともあるし、ブログを書いていたこともある。小説はネタがまとまらないので中途のままだけど、せっ

もっとみる

空の巣症候群その後

前の記事から2年と少しが経って、その間にいろんなことがあった。

世間的には大きなパンデミックがあって、個人的には人生のターニングポイントもあって、子供たちが離れて暮らすことも、生きてさえいてくれればぐらいの気持ちになった。

全く気にかけてないって言ったら嘘になる。
でも暇な時にずっと子供のことを考えていた時期に比べたら、今は全然マシだ。
こうしてnoteを書こうという気にもなれた。

今後はこ

もっとみる

空の巣症候群

自分とは無縁だと思っていたものの一つ。

子育てを丹念にしてきたわけじゃない。良い母親じゃなかった自覚がある。二人の子どもそれぞれに反抗期があったけど、今はそれを越えて適度な距離感で付き合えている。

二人が巣立つときは、笑顔で送り出せる自信あったんだよね。

でも実際は、上の子が遠くに引っ越してしまった途端、寂しさが募ってしまってしょうがない。見栄っ張りだから、子どもと対面しているときは笑顔でい

もっとみる
子離れって難しいね

子離れって難しいね

私には既に就職している子供が二人いる。

一人は既に独立していたんだけれど、この春その子が引っ越して遠くに行くことになった。

今まではいつでも遊びに来られる距離に住んでいたから、のんびり構えていた。けれど、これからは気軽に会うことは出来ない。

そう思うと、とても寂しくなった。と同時にまだまだ自分が子離れできてないことを自覚する。もう一人の子ももうすぐ家を出ていくと言うのに。

元々涙もろいけれ

もっとみる