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日々の活動のたね明かしのような話を主に自分のために書いています。 自分の中での「こうい…

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日々の活動のたね明かしのような話を主に自分のために書いています。 自分の中での「こういうことだよね」の記録に。 ・プレイワーカー ・保育士 ・発達支援コミュニケーション指導者

最近の記事

自分でやる、ということ

いいね!やってみよう!っていうのはとても嬉しく楽しいことですが、実際手を付けてみるといろんな不都合が出て来たり、難しいことがでてきます。 こうなったらいいなって思うのはとても大事なことで素敵なことですが、それを本当に実現するのは誰なのか? ここもとても大事なポイントだと思うのです。 体験と経験は違うって書きましたが、ふたつの違いはここにあるんじゃないかな。 面倒事や困難さを目にしたときに「続ける」を選択するか、「やめる」を選択するか。 それはどっちでもいいと思うのです。 重

    • 体験と経験は違うということ

      プレイワーカー研修の一部を毎年担当させてもらっています。 危機管理、リスクとハザードというタイトルの中で、リスクを残す意味とは?の部分です。 ハイリスク、ハイリターンという言葉があるように、人はやっぱりリターンを期待するからこそ、リスクをとれる。 遊び場で、大人にとっての最大のリターンはなんなのか? 子どもの成長とかいい顔とか、そういうことだと思っています。 子どもがやってみたいことをやりたいように、自分のペースでやるためにはそれを見守り、子どもの日常をサポートしている大

      • 子どものやってることを体感する〜学校役員〜

        子どもがいるので、学校の役員もそれなりにこなしてきたのですが、役員決めの時によく聞くのが「私、パソコン苦手で」「人前で話すのはちょっと…」という断り文句です。 もちろん、得意不得意はあってよくて、できたら得意な人がやってくるのがありがたい。 でも、何にもやらない人といっぱい仕事を抱えてる人が両極端になったり、仕方なくやってるのに「あの人、好きだからやってるのよ」みたいなのは違うなと思っています。 いろいろ考えはあると思うし、あっていいけど、学校で子どもたちは苦手でもみんな

        • 「発語を増やしたい」言葉についての最初の話

          「できるようになってしまったら、できなかった頃には戻れない」 発達支援センターに来る子どもたちの目標に「発語を増やしましょう」はよく見かけるし、プレーパークに来るママたちとの会話でも「よくしゃべるようになった」という話をよくします。 成長のひとつの目安として、言葉への注目度はとても高いです。 それはきっと、大人たちが子どもとコミュニケーションを取りたいと思っているから。 意思疎通するために「言葉」という道具が必須だと思っているからじゃないでしょうか。 ところで、自分が飼っ

        自分でやる、ということ

          できるようになるまでの、できないの時間

          ・子どもが自分で遊び方を決められること 子どもたちと活動している時、よく感じることのひとつに「いきなりは無理だよね」ということがあります。 私はピアノを習っているからピアノの話になりますが、今日からピアノを始めますという人が、いきなりラカンパネラは弾けません。 当たり前です。 まずドレミファソラシド…と言いたいところですが、それ以前にどの鍵盤がドなのか、それ以前に鍵盤をしっかり押せるか、それ以前にその狙った鍵盤に指を置けるか、それ以前に指1本を独立して動かせるか、ピアノの前

          できるようになるまでの、できないの時間

          体験・経験不足って具体的にどういうこと?

          ・子どもが自分で選べること これを実現するにあたって、まず前提として確認したいことがあります。 「大人の自分にとっては当たり前のものであっても、その子にとっては初めて出会うものかもしれない」ということです。 得体のしれないものに触れるって勇気がいります。 それが安全なのか、固いのかやわらかいのか、さらっとしてるのかベタっとしているのか、わからないものが世の中にはたくさんありますが、年令の小さい子どもであればあるほどに、世の中のほぼすべてがそういうものです。 そして、私た

          体験・経験不足って具体的にどういうこと?

          あかちゃんといっしょルーム②

          ・子どもが自分で選べること ・子どもが自分で遊び方を決められること 市立図書館という室内の環境にプレーパークの要素を持ち込むにあたり意識したのがこのふたつのポイントです。 そして、このふたつのポイントがプレーパークに遊びにくるママたちが「プレーパークで遊ぶと気が楽」と言っている理由なんじゃないかと思います。 おもちゃや公園の遊具はとても魅力的です。 遊び方がある程度決まっていて、大人にも子どもにもわかりやすくて楽しい。 一方でプレーパークの遊びは「見てるだけでも遊びだよ」

          あかちゃんといっしょルーム②

          あかちゃんといっしょルーム①

          今日は市立図書館のあかちゃんといっしょルームを担当してきました。 静かにしてないといけないイメージのある図書館にもっと親しんで欲しい、長く地域活動を担当されてきた館長さんのつながりでとても魅力的な企画が動き出しています。 その一環でお声がけいただいて、何をしようか、プレイワーカーで行くか保育士で行くか、散々迷って、結局室内にプレーパークを持ち込むことにしました。 ・子どもが自分で選べること ・子どもが自分で遊び方を決められること をベースに、子どもがやっていることに

          あかちゃんといっしょルーム①

          子ども・若者の力を借りて遊びで地域の大人をつなごう

          プレーパーク関係の座談会とか研修に参加するとよく「地域の方の理解」を得るための方法というのが話題になっています。 ありがたいことに、こどもまちづくりプロジェクトをやっている私の住んでいる地域ではたくさんの人に応援していただいて、活動を続けているわけですが、ここに至るまでには長い時間がかかりました。 こどもまちづくりプロジェクトは 主催:こどもまちづくりプロジェクト実行委員会 協力:地域にある大学、地域の自治会、地区社協がやってる地域のサロン、地域活動団体、地域にある企業、プ

          子ども・若者の力を借りて遊びで地域の大人をつなごう

          こどもまちづくりプロジェクト

          転勤族育ち、核家族育ちでお盆と言えば家族旅行という子ども時代を過ごした私はどこが地元かと言われると返答に困るくらい、地域とか土地に執着がありません。 東日本大震災で自宅が全流出して、自分の家のあった土地は人が住めない土地になりました。 地元は夫婦ともに関東なので、私たちは手続きをすることに何のためらいもなかったのですが、そうでない人もたくさんいて、復興に時間がかかるということの当事者になりました。 「危ないんだから、危なくない土地に行こう」という人がいる一方で、それを受け入

          こどもまちづくりプロジェクト

          子どもの力

          長男が3才ちょっと前、娘を妊娠中でちょうど安定期に入った頃、東日本大震災が起こりました。 当時私たちは住所を言えばすぐ罹災証明がもらえるような地域に住んでいて、その日から約3週間避難所で生活しました。 「15分家を出るのが遅かったら今ここにいないよ」と言われて、それまで「みんな、長生きしてまで何をしたいの?」と思っていた私が、もしそうなっていたとして、私は何をやり残したのか?と考えました。 避難所というところは、特に最初の頃はいつも誰かが誰かを探しています。 生きていて欲

          子どもの力

          ピアノの先生と昔の思い出と今やりたいこと

          ピアノの先生は地域活動を通じて知り合った元民生委員さんです。 そもそも東日本大震災で被災して、避難者としてここに引っ越してきたときに「要支援」な家庭として赤い羽根募金の支援金を届けに訪問してくれたのも、この方でした。 募金ってするものだとばっかり思っていた私にとって、かなり衝撃的でショックな出来事だったのですが、それはまた別に書くとして、この先生は私を「妊娠中に被災して、自宅全流失、小さい子連れで避難してきた深刻な状況にいる心配な人」として知ったんだと思うと不思議です。 小

          ピアノの先生と昔の思い出と今やりたいこと

          ピアノをまた習い始めました

          3月から月に1回ピアノのレッスンを受けています。 小さい頃から18才まで長く習っていたのですが、高校卒業を機に辞めて、そのままずっと弾かずにいました。 習い事あるあるなのですが「あなたがやりたいって言ったから」という言葉と、大きくなってからは持たされる月謝袋の中身の重さを知って、「辞める」と言えないまま、ただ続けていたピアノ。 母の「この曲好きなの」「あの曲は?」という言葉に悪気がないのも知っていたけど、「弾くの私だし」「私の好きな曲なわけじゃないし」と内心思っていたのを思

          ピアノをまた習い始めました

          プレイワーカーがする療育支援

          私は元がプレイワーカーで、その後発達支援センターに勤務する保育士になったので、ベースがプレイワーカーです。 私は子どもに興味もなく、自分の子どもの子育てにイラっとして保育士になったという経緯があります。 なので、保育の現場に行くとものすごい異質感がありました。 保育士の皆さんって本当に子どもが大好きで優しくて、子どものためにをいつも考えてくれていて、本当に頭が下がります。 プレイワーカーは遊びの現場で子どもとフラットな、平らな関係でいます。 そのためにメンディーっていう名前

          プレイワーカーがする療育支援

          自ら遊ぶ必要がないほど十分足りてる子ども時代ってあるよね

          「最近の子は遊べない」と言われていますが、遊べないってどういうことでしょうか。 「遊びに行ってくる」と子どもは出かけて行きます。 なにをするのを遊びって子どもたちは思ってるのか? そして何をしないから、大人たちは遊べないと感じているのか? 一方で遊び場に来た子どもに「遊びに来ました?何をしたらいいですか?」と聞かれることもたしかにあります。 遊んでいいのかどうか、わからないから遊ばない。 何をしていいのかわからないから、遊べない。 遊んでいいし、何をしたっていいんだけど、一部

          自ら遊ぶ必要がないほど十分足りてる子ども時代ってあるよね

          0か100かじゃなくて、0を1にすること

          「できる」「できない」は100と0ではなくて、その間があります。 積み重ねていくことで、ちょっとずつ「できる」に近づいていく。 そしてあるタイミングで「できた!」と実感する瞬間がくる。 そのためにはまず「一回やってみる」が必須です。 発達支援の現場にいて、プレーパークの現場にいて、ここがポイントなんだろうなと感じるのは、0から1になる瞬間です。 1から2、50から51にかかるエネルギーとは比べ物にならないエネルギーが0から1には必要で、そこを超えられたら60くらいまではスム

          0か100かじゃなくて、0を1にすること