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"転職活動中"に妊娠発覚:産むと決断するまで

新卒で入社した某SNSアプリ会社に努めて4年半、転職活動を視野に入れて生活をしていた。そんな時に妊娠した。

もっと仕事だけに集中してたい・・今の恋人と育てられるのかな・・子供は欲しいけど今なのか・・なにより母親になる覚悟がまだない・・いろんな感情がドッと溢れた。

今は覚悟しているし、ベビーちゃんに会えるのが楽しみ。
ただ最初知った時は正直、戸惑った。

ー ここでは、臨月に入った今の心境までを記録 ー

♢転職活動状況

転職活動を本格的に始めたのは社会人4年目の半ば。営業を3年間、マーケティングを1年半経験したのちたどり着いた “次に経験してみたい事” が今の会社では経験出来ない『toBマーケティング』だった。

自社サービスを売って終わりではなく、クライアントの本質の目的が何かを考える力を身に着けられたこと。自分にとって一番の仕事のやりがいが目の前の人に「ありがとう」と喜んでもらうこと。と気づけたのは、営業とtoC向けのマーケティングを経験したから。

次に経験してみたい内容の詳細は一旦置いておいて、

気になる企業に履歴書を送り面接を進めていた。面接を進める中で、最終面接が通ったら転職しようと決めていた会社もあった。

転職する気満々だった私は自分を危機の状況(転職先が見つからないとニート状況)に置きたかったこともあり、今の会社にも12月末で辞めます。と次の仕事が決まる前に伝えていた。

そんな矢先、妊娠した。

♢妊娠発覚

わりと頻度高めで、ある程度酔っ払うまで飲んでいたわたし。朝まで飲むことも世間一般でみると多分多い方だと思う。

ある日を境にビール1杯もしくは緑ハイ2杯で吐き気がし、時には吐き戻してしまう日が何日か続いた。生理不順だったため生理が決まった日に来ないのは当たり前。生理前なのだろう、と思ってそのまましばらく放置していた。

そんな様子を見ていた旦那からの「検査してみたら?」の言葉で、まさかと思いながら妊娠検査薬を購入した。

『線が二本・・・あれ、二本って陽性?』
『妊娠検査薬も間違うことあるんだ、バグだ。』

水を一気飲みしてもう一本試してみた。結果は同じ、線が二本。

一瞬、頭が真っ白になったがトイレにこもるわけにもいかず、部屋で待つ旦那に検査薬を差し出した。まだ妊娠したという実感がなかったのと旦那の反応が怖かったのもあり、あまり深刻そうな顔をしないように意識をしつつ「妊娠してた」と伝えた。

「ちゃんと明日病院で見てもらおう」

自分の中でも整理がついてないまま、家の近くの産婦人科に行った。初診の問診票にあった質問【出産しますか? する / 迷っている / しない】に “✓” を付けるのに時間がかかった。“する” と “迷っている” の文字を交互に確認。“迷っている“ にチェックを最終的には付けたものの “しない” にチェックを入れるチョイスは元々なかった。

病院の先生はなんだかそっけなくてエコーを見ながら「妊娠してますね、もう8週目だから週末に判断して週明けにはまた来てください。では次の方」のテンポであっという間に診察が終わった。

もっと仕事だけに集中してたい・・今の恋人で大丈夫なのかな・・まだ遊びたい・・子供は欲しいけど今なのか・・なにより母親になる覚悟がまだない・・

冒頭に書いた感情はたしかにあった。だけど、わりと最初から『産みたい』という気持ちは固まってたと思う。

♢決断

週末、この先どうして行くかを話し合った。旦那も、わたしが妊娠を知った時と同じ感情がありすぐに互いに「産んで一緒に育てよう」とはならなかった。

『転職直後で継続雇用の期間が1年に満たない従業員は育児休業を取得することができない』と知った時、転職するのであれば産むことを諦める、反対に産むと決断した場合転職を諦めるの二択をしなければいけなかったのは、苦しかった。

プライベートでは旦那との二人の時間が少なかったのは確か、その時間がもっと欲しいと思っているのも確か。

ただ、もし育てないという選択をしたら将来嫌悪感を背負って生きていくのは目に見えてた。病院での問診票で『産まない』という選択肢を選ばなかった事や、『育てない』という選択肢がないとハッキリ断言出来ていたのに、何に戸惑っていたのか。

母親になる覚悟と、なにより旦那からの「産んでほしい」という言葉待ちだったんだと思う。

旦那は答えが出せないまま、土曜日が終わり日曜日も終わりかけていた。どうしたいのかわからないまま時間が立つのがわたしは辛かった。「おろしてほしい」と言われることも覚悟をしていた中、突然旦那が出かけた。(泣き疲れていたわたしは、意識を飛ばしたかのように爆睡)

しばらくして帰ってきたのち「子供が実際産まれた時ちゃんとパパママをやっていけるかなんて自信もないし、想像する事も実感する事も今は出来ない。けど、夕ちゃんを失うことは考えられないから二人で一緒に育てていきたい。結婚しよう。」という言葉と薔薇の花束を持って帰ってきた時は涙が止まらなかった。

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どうやらバラを買いに行く道で、先輩や友人に電話をして背中を押してもらったらしい。ずるいよな。

余談:家の近くの花屋はホテルの中の花屋で、その隣が教会だったらしく『これは運命だな』って思ったらしい(?)

♢臨月を迎えた今の感情

妊娠が発覚した時にこみ上げてきた感情、今考えるとなんの問題もないように感じる。

妊娠がわかった時に素直に喜べなかったこと、少しでも下ろす判断があったこと、時間が巻き戻せるのであれば、お腹の子に会いたいと思う日が来るからそんなこと思わないで!って自分に伝えたい。

母親になる覚悟があるかと言われると正直まだわからない。母親になれるのか・・と今もまだ不安になるけど、その心配をしてる時点で母親になる準備が出来ているという助産師さんの言葉を信じてみようと思う。

今は、育児についてのYouTubeを観たりブログを読んだりInstagramを観たりと赤ちゃんの事を考える時間がとても増えた。(出産については調べれば調べるほど恐怖が増すから一旦辞めた・・・)

けして最初からハッピーで待ち望んでた妊娠ではなかったけど、10ヶ月間お腹の中で一緒に過ごして胎動を感じるたびに『生きてるんだ』と感じてポコポコ時間構わず蹴ってくる子がもうすぐ産まれてくると思うと不思議な感じがする。

ただ今言えるのは、不安もたっくさんあるけど会える日を楽しみにしてる自分がいるということ。

A's mom  ー家族の成長を記録に。
*娘中心の成長記録を予定中

「子を持つ親として」「妻として」「働く女性として」様々な場面での出来事や行動、判断を文章に残していきます。

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