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【自作詩集】 霧の森〜記憶を彷徨いながら〜

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オーストラリアに来てからの風景や心情を綴った詩 心から消し去ることのできない想いなどの書き殴りの詩
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#うつ病

【詩】気配

【詩】気配

暗闇に聞こえる
シルバーフィッシュの呻き声
銀色に光る魚の尾を震わせ
床に落ちた人の垢や髪を貪る

暗闇に聞こえる
ゴミ虫の衣擦れの音
人の心の奥底に棲む
汚いゴミを漁り
衣をつむぐ

シルバーフィッシュは溢れ
ゴミ虫の衣は膨れ上がる

調理した肉も
その生臭さは完全に取れず
鼻先に血生臭さが残り
屠殺された時の叫び声が
聞こえてくる

自由にならない手足
喉に詰まった声
誰か…誰か…

次の生贄

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【詩】生きた屍

【詩】生きた屍

私は存在しているのか。
喜びも、悲しみも
何処かへ消えていった。
私の中に心は存在しない。

疲れた肉体だけがベッドに横たわり
乾いた空気が肉体を包む。

食べることも、
寝ることも、
愛し合うことも忘れた
生きた屍。

怒り狂い、泣き叫んで、
心を喪失してしまったのか。

嫉妬、憎悪、絶望に蝕まれ、
愛はもう宿らなくなったのか。

私の中に心は存在しない。
空洞になってしまった私の体。
この肉体

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