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私は彼で、彼女で、私だった。

先日、『わたしは最悪。(原題:Verdens verste menneske)』を観に、久しぶりの1人映画を楽しみました。
平日のレイトショーだったということもあり、ゆっくりのびのびと鑑賞できました。

『わたしは最悪。』はずっと観たかった映画。
最初は内容に惹かれたというより、ポスターのデザインに惹かれたことがきっかけで、絶対映画館で観よう!と心に決めていました。

公式ホームページからもポスターがスマホの壁紙としてダウンロードできるので、
ぜひ訪問してみてください!

  1. 主人公ユリヤと彼を通した私自身について

  2. 印象に残ったシーン

  3. オスロの街並み


さてさて、映画を観た感想へ。

『今までの自分の人生を反映させた映画だった』
という感想が真っ先に出てきました。

1. 主人公ユリヤと彼を通した私自身について

簡単にあらすじを説明すると、
30歳という節目を迎えた主人公の女性ユリヤが、自分が何者であるか模索しながら2人の男性と出会い、自分を見つける旅に出かける…というような感じ。

ただ、聞こえはいいものの、私にとってのユリヤに対する印象は
『元カレやん。』
これにつきました。

自分探しの気持ちが先行して、付き合っている男性を突き放す。
私は別れを告げられた側だったけど笑
そしてもう1人の男性と浮気をして、付き合う。
私は浮気はされなかったけど笑

最初に付き合った男性とユリヤが時を経て再会する場面で、
ユリヤは彼に
「君は行き詰まると逃げる」的なことを言われます。
元カレと同じ…
そもそも歩み寄ろうと試みず、知らないまま離れる。歩み寄る努力をしてくれなかったあなたと同じ…
今ならはっきり分かる、別れてくれてありがとう。私がもっと幸せな人生を歩めるための選択をしてくれて、ありがとう。(ちなみにあんなに縋っていた私ですが、誕生日を迎えたことを境に、連絡先を全削除し二度と会えないようにしました。)

映画の感想に戻りますが、だからといって、ユリヤの気持ちも全否定する訳ではないのです。私も社会人として働く中で、元カレの自由な働き方や人脈に憧れと尊敬の気持ちをもっていたことは事実だし、今もその経験があったからこれからの生き方を見つめ直すことができました。だから、ユリヤの何者かになろうと模索する姿勢はかなり共感しました。ユリヤも別れた彼と出会ったから、ここに留まってはいけないと思ったのではないかと思います。つまり、私はこの映画を通して、ユリヤと彼(ユリヤと最初に付き合った彼)を通して、私自身と元カレ、両方の立場を経験したのです。だから、結局のところ誰が悪い訳でもないし(別れた直後は相手を否定したかった)本当に人との出会いは、タイミングです。タイミングっていう簡単な言葉で片付けたくはないけど(だってそれで諦めたり手放せたりするほど気軽に彼を愛した訳じゃないから)、そこに帰結することが新たなステージへの近道なんだと思います…。

2. 印象に残ったシーン

この映画の中で、印象に残ったシーンは、
ユリヤが付き合っている彼をおいて、浮気相手?の彼に会いに行くシーン。
調べてみると、実際に会いに行っているのではなく、ユリヤの夢らしいです。
ここの演出が、ユリヤの高揚感、新たな気持ちを発見した喜びがひしひしと伝わってくるのです。浮気だけどね。というか、先ほども述べましたが、ユリヤは行き詰まると逃避する回避傾向にあるタイプ。本人も飽き性だと言っています。少し切なくなります。人に対してもそうだなんて。
それでも、演出は絶妙です。街を走るユリヤ。ユリヤが街を駆け回る中、街の人々は静止画のように止まっているのです。本当に、ユリヤが心のコンパスに従い、心のままに自分を生きて前に向かっているキラキラしたシーンです。恋は盲目。でも美しさを感じます。それが恋。綺麗。

『走る』ことと高揚感がマッチしている映画として、印象に残っている映画が2本あるのでちょこっとご紹介。
1本目は、LALALAND。
映画館での初デートを約束した2人ですが、同日に今彼と食事の予定があった女性。しかし、あるピアノ曲を思い出し、今彼との食事会を途中で抜け出し、走って映画館に向かうシーン。これも新たな恋の始まりを感じさせらます。恋の始まりと、走るという行為と、曲。この組み合わせは最強なのかもしれません。

2本目は、codaあいのうた。これは恋愛がメインというより、聴覚障がいの家族と、歌が好きな少女の物語です。少女の歌声が分からない家族と、歌が好きな少女との繋がりと葛藤は、また観たくなる作品間違いなしです。様々な壁に立ち向かう少女が道を走り抜けるシーンは、新たな道に進む決意と勇気が伝わってきます。

こう考えると、
気持ち×走る×曲=最強なのでは?
私、すごい発見しちゃったかも?笑

3. オスロの街並み

最後に、映画の舞台である、オスロの街並みについて。
この映画は、ノルウェーのオスロが舞台。
北欧に行ってみたいと漠然と思っていましたが、オスロの街並みを観て、
絶対に行く!と決心しました。
私は知らなかったのですが、オスロはアートの街らしい。
東京もアート系のイベントや美術館が多いですが、比じゃないんだろうなぁ。
映画館に行った際にパンフレットを購入したのですが、
ページをめくるとロケ地の情報が紹介されていて、
私もユリヤみたいに走りたい!と思いました!(危ない)
1人で行くべきか、誰かと行くべきか…
いつ行くことになるかは分からないけれど、絶対行くし、
今から計画を立てるのが楽しみです☆


さぁ、私にしては珍しく長い投稿になりましたが、
最後まで読んでくれた方はいらっしゃるのでしょうか…🙂

いろんな人のいろんな感想が聞けたら嬉しいです。
オスロに行ったことがある方の話も聞きたいです!
まだこの映画を観ていない方、少しでも興味を持っていただければ嬉しいです😌

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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