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『あなたが普通じゃないから世界はこんなにすばらしい』

【イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密】


■アメリカ/2014年
■監督:モルテン・ティルドゥム
■脚本:グレアム・ムーア
■出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイほか


戦時中にドイツ軍が使用していたエニグマ暗号。これを解読した天才数学者の半生を描いています。第二次世界大戦を題材にした作品には❝エニグマ❞の言葉はよく出てきますよね。本当に天才で波乱万丈な人生すぎて、鑑賞後言葉もありませんでした。

第二次世界大戦が始まり、若干27歳で天才数学者と称されるアラン・チューリングは解読チームと共にエニグマ暗号の解読に取り組みます。チューリングは社会適合性が低く、チームのみんなとうまくやれずにいたのですが、次第にみんなとの溝も埋まっていきました。

そしてエニグマ暗号を解読するための電子計算機を開発し、みごとにエニグマ暗号を解読します。これにより、大戦で劣勢だったイギリスは優勢に転じます。
暗号読解で大活躍のチューリングでしたが、彼は同性愛者でした。当時のイギリスでは同性愛は犯罪という扱いなうえ、病気とも判断される時代です。その為、チューリングは強制ホルモンを投与せざるおえなくなり、心身共に弱っていきます。


解読チームで一緒だったジョーンはそんな状態の彼を目の当たりにして、励ましの言葉をかけます。しかし、その甲斐も虚しくチューリングは悲惨な最期を選択します。

伝記映画は偉業を成した人の人生を描いていますが、これほど「天才」という言葉が似合う人はいないんじゃないかと思いました。ファンタジーの作品に出てくる天才ではなく、実在した人なので驚きです。
彼の研究成果は、私たちが普段使用している「コンピューター」と言われるものの礎となっています。チューリングがいなかったらPC、スマホ、ゲーム、ロボット、あらゆる電子機器は存在しなかったのかもしれません。

また、変わり者のチューリングを支えたジョーンをキーラ・ナイトレイが演じています。数多くの作品に出演している彼女ですが、個人的にはこの作品のキーラ・ナイトレイはいつも以上に素敵に見えました(*^-^*)


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〈一言メモ〉

天才を描いている映画はホントに波乱万丈の人生が多く、山あり谷ありで感動するものが多い気がします。オススメあれば教えて下さい!


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