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「地獄のダンテとウェルギリウス(ダンテの舟)」ウジェーヌ・ドラクロワ【ルーヴル美術館の名品150選】8

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

ウジェーヌ・ドラクロワ作「地獄のダンテとウェルギリウス(ダンテの舟)」、1822年、INV3820、1.89×2.41m、フランス絵画部門、ドゥノン翼

舞台は地獄。
ダンテは敬愛する詩人ウェルギリウスに導かれ
死者の世界を巡る。
怒れる者たちの沼。
遠くに燃える地獄の街が見えています。

ここからドラクロワの作品。
ドラクロワは先行するダヴィッド以来同時代芸術界の主流となっていた「新古典主義」と「対照的な芸術」と位置付けられる「ロマン主義」のリーダーであるとみなされる。
こちらはそのドラクロワの出世作となった作品。

◆ダンテとウェルギリウス◆

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