見出し画像

尾道〜ONOMICHI U2編〜

夕暮れ時、尾道駅から程近い“U2”へ向かう。

元々海運倉庫だったハコを再生した複合施設。

奥まで一直線上の大空間に広がる館内には7店舗が集合する。

そのなかでも注目すべきは「GIANT」
台湾発、世界最大の自転車メーカーだ。

ここに瀬戸内がサイクリストの聖地と言われる所以がある。

きっかけは愛媛県/中村知事のトップセールスだというから驚いた。

てっきり尾道から広がっていった盛り上がりかと勘違いしていた。

愛媛県の中村知事、慶応ボーイ→商社マン→知事という異色の経歴で、その手腕を見事に発揮して世界最大の自転車メーカーを呼び込んだそう。

もともと北海道で計画していた自転車のイベントを、持ち前の営業力でしまなみ海道に予定変更させ、GIANT会長と一緒に走ったのだとか。

まるで海の上を走っているみたいだと絶賛され今日に至る土台を築いた。

改革ってこうやって起すのかと勉強になる。

ONOMICHI U2には、この「GIANT」以外一切テナントを入れないことにしたらしく、徹底的な地元志向が感じられる。

テナントを誘致すると地元には何も残らないという考えのもと成り立っているらしい。

お兄様が絵になるんだ

奥へと進むとレストランが現れる。

自転車屋さんからのレストラン、
という異業種間の隔たりを感じさせない空間演出

おしゃれなバーもある。

目の前に海を望んで飲む一杯は最高だよね

インテリアへのこだわりも細やかで整う。

まだオープン前の整然とした店内

テイクアウト可のカフェも。
サイクルスルー出来るらしい。

レモンとみかんと野菜の組み合わせって色合いが絶妙で輝いてる。

一番奥に自転車ごとステイできるホテル。

倉庫の無骨さと館内デザインのスタイリッシュさが見事に溶け合う。

不思議なオブジェ

Molecular Cycle

この作品は尾道の坂道を登り、瀬戸内海の波にも乗るサイクリストをイメージしています。

私達はいま、車や電車、飛行機などを利用し、いつでもどこへでも移動できます。

そんな時代に、なぜわざわざ自転車に乗るのでしょうか?

自転車で走ることの醍醐味は自分の身体を使い、自力で移動することです。サイクリングは、環境を肌で感じながら爽快感が得られるアクティビティです。

それはこの世界と一体となる瞬間と言えるでしょう。

この彫刻作品は、分子構造のような単位(球体)の連続によって世界を読み替えようと試みています。この作品が尾道に訪れるサイクリストたちに親しまれるシンボルとなることを切に願います。

海辺に面したデッキへ出てみると、なにやらものすごいオーラの船がやって来た。

皆で手を振る
ガンツウ

よく目を凝らすとベッドが見えた。
後々調べてみたら、19の客室を持つちいさな宿だった。
正しく、うごくラグジュアリーホテル!!

「ただ、過ぎゆく時を愉しむ」

漂泊の旅かぁ。
なんて贅沢。


暫くボーッとする。

さよなら、尾道



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?