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#イタリア旅行記

イタリア旅。 |トスカーナをめぐる冒険 〜ピサ・フィレンツェ編〜

イタリア旅。 |トスカーナをめぐる冒険 〜ピサ・フィレンツェ編〜

久しぶりの「イタリア旅。」、今回の旅先は、イタリア中部のトスカーナ州。

秋にピサ、冬にフィレンツェを訪れた時に撮った写真を眺めながら、イタリアの街並みの美しさについて、想いを馳せたい。

大学時代、イタリアで暮らしていたとき、私は肌身離さずに一眼レフを持ち歩き、ひたすら写真を撮っていた。

日本を出発する直前に、「美しいイタリアの街並みを撮るのに、良いカメラじゃないと勿体無い!」と思い立ち、勢い

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イタリア旅。 |断崖絶壁に築かれた絶景 〜チンクエテッレ編〜

イタリア旅。 |断崖絶壁に築かれた絶景 〜チンクエテッレ編〜

今回の「イタリア旅。」は、北イタリアの知る人ぞ知る観光名所、チンクエテッレを旅したことについて書く。

季節は冬、12月。

ボローニャで知り合った日本人の友人と、鈍行列車に揺られ続けること約4時間。ようやくチンクエテッレに到着したとき、私たちは満身創痍だった。

イタリアの鈍行列車は、一見すると綺麗だが、実はオンボロであることが多い。

座席はカチカチでクッション性ゼロ。そして私たちが乗った列車

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イタリア旅。 |夕景の離島を巡る 〜ヴェネツィア旅 後編〜

イタリア旅。 |夕景の離島を巡る 〜ヴェネツィア旅 後編〜

先日の”イタリア旅”では、ヴェネツィア旅の前編と題して、ヴェネツィア・カーニバルを観たことについて書いた。

今回はヴェネツィア旅の後編として、ムラーノ島・ブラーノ島という、なんともよく似た名前の離島を巡ったことを書く。

ヴェネツィアを訪れる際は、ぜひ本島だけではなく、水上バスに乗って離島にも訪れてほしい。離島ごとにそれぞれ個性があるので、きっと旅の幅が広がるはずだ。

ヴェネツィアを旅する。

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イタリア旅。 |カーニバルを観に行こう! 〜ヴェネツィア旅 前編〜

イタリア旅。 |カーニバルを観に行こう! 〜ヴェネツィア旅 前編〜

小学生の頃、劇場版ポケットモンスター作品「水の都の護神 ラティオスとラティアス」が大好きだった。

アルトマーレという街を舞台に、サトシとピカチュウが謎の少女を追いかけるシーンがあり、特にそこがお気に入りで、何度も繰り返し観た。

このアルトマーレ、実はイタリアのヴェネツィアがモデルになっている。私のイタリアに対する憧れは、思えばこのときに芽生え始めたのかもしれない。

今回は、北イタリアの人気観

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イタリア旅。 |時が止まった古代都市 〜ポンペイ編〜

イタリア旅。 |時が止まった古代都市 〜ポンペイ編〜

どこで読んだ文章か忘れてしまったのだけれど、イタリア人に「人が集まる観光地を作るにはどうすればよいか」と聞いたら、次のような答えが返ってきたという。

歴史的景観を大切に保存・管理するイタリアらしい、含蓄に富んだ言葉だと思う。

特別なものは何も要らない。今あるものをそのままの姿で100年間保てば、それは人々を惹きつける、特別な場所になる。

今回は、南伊のポンペイを旅したときのことを書く。

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サンマリノ旅。 |1700年独立を保ち続けた国

サンマリノ旅。 |1700年独立を保ち続けた国

イタリアの国土には、ふたつの独立国家が存在する。

ヴァチカン市国と、サンマリノ共和国である。

先日は、ヴァチカン市国を旅したときのことを書いた。

続いて今回は、サンマリノ共和国を旅したときのことを書く。

ヴァチカンよりも少しマイナな旅先かもしれないが、サンマリノも、見所が詰まった素敵な場所だ。

サンマリノ共和国を旅する。

世界で5番目に小さい国

サンマリノ共和国は、総面積約61㎢、総

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ヴァチカン旅。 |「もう一度来るために、今は行かない」

ヴァチカン旅。 |「もう一度来るために、今は行かない」

イタリアの国土には、ふたつの独立国家が存在する。

ヴァチカン市国と、サンマリノ共和国である。

いずれも非常に面積の小さな国で、サンマリノ共和国は十和田湖と同じくらいの大きさ(約61㎢)、ヴァチカン市国に至っては東京ディズニーランドよりも小さい(約0.44㎢)。

今回から2回続けて、両国を旅したときのことを振り返りたい。

ヴァチカン市国を旅する。

早起きのすゝめ

ヴァチカン市国は、総面積

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イタリア旅。 |陸の孤島へ 〜チヴィタ・ディ・バーニョレージョ編〜

イタリア旅。 |陸の孤島へ 〜チヴィタ・ディ・バーニョレージョ編〜

大学生の時、イタリアのボローニャという街に留学していた。

滞在期間はおよそ10ヶ月。留学生として、ボローニャ大学の講義に忍び込み、好き勝手に勉強して過ごしていた。

これほど長く海外に滞在する機会は、おそらく二度とないだろう。この機会に、思い切り旅行しなければ損だ。そう考えるのは必然だった。

私の前には、ふたつの選択肢があった。

ひとつは、EU圏に滞在している利点を活かして、ヨーロッパの国々

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