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「いつも求人している会社はブラックか?」この疑問から始まる採用責任者インタビュー

「継続的に求人募集を出している会社」

このことからイメージすることはどんなことでしょうか?

先日、応募者の方から「常に募集を出しているように思いますが、それはどうしてですか?」というご質問をいただきました。

メディヴァは何年も様々な職種で募集を掲載し続けていますが、それには長年変わっていない明確な理由と方針があります。

そのご質問をいただいたときもその理由をお伝えしたところ、とても納得しておられ「思いきって質問してよかった」と感想をいただきました。私たちとしてもそう感じていただけたのはとても嬉しいことです。

と同時に気づいたのは、継続的に募集を出し続けていることで不安に思われる方は一定いるのかもしれない、ということです。

そこで、「いつも求人しているってことは、ブラックだからなの?」という応募者の方の心の声を、メディヴァの採用責任者の岩崎にぶつけてみました。

質問への率直な回答と合わせて、メディヴァの採用や人材への考え方をしっかりとヒアリングできたと思います。

この記事では、メディヴァが継続的に求人募集を出している理由や、採用活動で大切にしていることなどをお伝えします。


話を聞いた人|株式会社メディヴァ 取締役 採用責任者  岩崎 克治


「いつも求人を出している」はブラック企業なのか?

──ずばりお聞きしますが、通年で採用活動をしているのはブラック企業だからですか?!

岩崎 率直な質問をありがとうございます笑
ブラック企業の一般的な特徴として言われるのは、過酷な労働条件や環境、コンプライアンス的な問題だと思いますが、そのような問題はメディヴァにはありません。

でも「ないものの証明」はなかなか難しいですから、ブラックでないことを裏付けるような事実をあげるとすれば、メディヴァの離職率でしょうか。
離職率=年間の退職者÷社員数、だとするとメディヴァは2〜3%となります。

常に求人が出ている=ブラックと感じるのは、つまり「退職者が多いのでは」と思われるからだと思いますが、勤続年数の長い社員が多い、というのはメディヴァの大きな特徴の一つです。
そんなことからブラックでないことを感じ取っていただけるのではと思います。

──たしかに。メディヴァは2000年に設立で今年24期目ですが、毎年5年や10年の勤続表彰をうける社員が多くいますよね。 働いている側としても、恒常的に残業が多いという話も聞きません。

岩崎 すべてが上手くいっているとは言いませんが、世の中の水準と比べて良い方だと思いますし、何か問題があれば真面目に改善に取り組む姿勢は常に持っていると思います。

「年間の採用予定人数は決めない」メディヴァが通年採用をしている理由

──では、年間を通して常に採用活動を行っている理由を解明していきたいと思います。 メディヴァの採用の方針はどのようなものですか?

岩崎 実はメディヴァでは全社トータルでの「年間の採用目標人数」を決めていません。
それが通年で行っている大きな理由です。
(※事業部別に年間の採用人数を決めているところもあります)

採用実績としては、会社の成長に合わせて入社人数も増えており、ここ数年は年間で40‐50名くらい入社しています。

欠員補充のような採用は少なく、増員や新しいポジションの採用がほとんどです。
なぜ採用人数を軸にした計画をしていないかというと、理由は大きく2つあります。

1️⃣ 各事業ともクライアントからの需要や事業の発展度合いを見ながら適切なサイクル(数ヶ月ー1年程度)で柔軟に採用を判断したいこと。

2️⃣ 上記のような要因で急ぎの採用ニーズがあったとしても、採用の基準は変動させないこと。

──状況によっていつでも柔軟な判断をする、そうできるようにする、というのは、採用以外にも日常的に感じるメディヴァの価値観ですね。
では「採用の基準は変動させない」というのはどういうことですか?

岩崎 逆の「採用ニーズによって、採用基準は変動する」という考え方は、「誰と一緒に働くか」よりも「何人採用するか」を優先するということになります。

メディヴァはマネジメント力を通じて「患者視点のより良い医療(医療者にとってもやりたい医療)」の実現を目指す会社で、それを実現するには、一人一人の思い x 実力から成果を創出していくことが必要です。

一つの技術をタネにして何かを量産する会社であれば、一部の開発者を除き、他の社員は均質な労働力を求められるのかもしれませんが、メディヴァはそうではありません。

ですから、「誰と一緒に働くか」よりも「何人採用するか」を優先させることは絶対にないということです。

──社員一人ひとりが持つ価値観や力が事業にとって最重要だから、社内の採用ニーズが高い状態でも採用基準がブレることはないんですね。

「適性やポテンシャルを見逃さない」メディヴァが一次面接で徹底していること

──年間通して採用活動を行い、結果的に40-50名の採用実数をつくるために、どれくらい選考をしていますか?

岩崎 一次面接に来られる方は年間で350-400名くらいになりますね。
そのほとんどは私がお話をさせていただいています。

私が面接で大切にしているのは、表面的な経験・スキルよりも、その人を構成する深い要因、価値観やキャリア観を深く理解し、それぞれの人の能力の傾向、適性、向いていること向いていないことを見極めることです。

ですから1人に対して時間が平均1時間、長い場合は1時間半以上お話しすることもあります。

──採用の責任者が一次面接を担当するというのは一般的にはめずらしいかもしれませんよね?

岩崎 理由としては、やはり採用基準を満たすかどうかをはじめに見極めたいということです。

経験の浅い面接者の場合、個人的な感覚や、表面的な部分、雰囲気だけで判断してしまう懸念があり、本当は可能性のある人を見逃してしまう可能性があります。

採用基準は、経験や学歴などの定量的なものではなく、人柄・適性・ポテンシャルなどの定性的な要素がより重要です。選考ではそういった部分の見極めを大事にしたいと考えています。

「話すことで双方の解像度が上がってくる」通年採用をしているメディヴァの選考プロセス

──一次面接がとても特徴的なことがわかりました。 では二次面接以降でもメディヴァの選考の考え方や特徴が表れていることはありますか?

面接の回数が最短では2回、平均として3回程度ですが、場合によっては5回や6回と増える場合があることなど、特徴を表しているかもしれませんね。

それだけ聞くと、おそらくネガティブなイメージを持つ方が多いのではないかと思います。それは一般的には面接は企業側が応募者を選ぶというイメージが強いからでしょう。そんなに何人もの目で見極めないと採用が決められないのかと。

ですがメディヴァではそもそも面接は、企業側が応募者を選ぶより、応募者がその企業でできることや仕事の価値を見極め、選ぶほうが大切だと思っています。

それには、メディヴァに入社してできる仕事や可能性をしっかり理解してもらうことが必要です。
メディヴァ社内の各事業、各職種について応募者が全て理解している訳では無いので、複数部門の社員と会い、事業と職種の内容と求められることを理解してもらいます。

会社に興味を持った段階では「医療に貢献したい」という漠然とした思いを持っていた方でも、面接を通して希望がはっきりしてくる場合も多いです。

本人の希望や志向性を聞きつつ、配属の検討もしながら面接者を決めていく場合も多いため、幅広い関心や希望を持つ応募者の場合は面接回数が多くなることがあります。

「事業・仕事が自己実現につながること」採用基準の大切なポイント

──採用基準とは主にどんな観点がありますか?

岩崎 要素の半分は、メディヴァの事業において価値を出せるかどうかの観点で、主に重要視しているのは下記の4点です。

1 求める能力とポテンシャルを持っていること(事業により内容は異なる)
2 会社と事業部の理念、目的に共感していること
3 組織風土にマッチする人物であること
4 (経験の重要性が高い業務の場合)必要な経験をしていること

要素のもう半分は、その人の人生にとってメディヴァの事業が価値があるかどうかの観点です。
ポイント的に表現すると下記のようなことだと思います。

 - 会社の理念実現が、自分の人生を通した夢や目標・成長に直接的に結びついていること

 - メディヴァの環境が楽しい・幸せと思えること

──会社が求めることが半分、働く人が求めることが半分なんですね。
このような採用基準を中心に採用を行ってきたことが、メディヴァの組織作りにどんな影響を与えていますか?

仕事の上では、自発的、自律的に動ける人が多い組織です。
だから組織の中に人が押し込められている感じがなく、人が組織、事業を作っている、支えていると見えることが多いですね。皆さん自分の思いを追いかけているので、言われてやるのではなく自分で考えて動くように見えます。

さらに、他の人と協調して動ける人が多いように思います。
これは自分の思いを追いかけることと直接結びついているかは分かりませんが、前職以前で、1人では大きなことを達成できないと痛感してきている人も多いので、チームで協調する事の大切さを実感しているのかもしれません。

そして単純に、社内、社外から「メディヴァはいい人が多い」と言われることがとても多いです。
「違和感がある人がほとんどいない」「人の足を引っ張るような人がいない」「どのプロジェクトでも一緒に働いて気持ちがいい」「同僚が初めてプライベートの仲間になった」などなど。色々な表現で聞こえてきますが、同じことを表しているなあと感じます。

──一人ひとりが強い想いを持った上で会社の理念に共感しているから、自然と気が合う仲間が集まっているんですね。

まとめ

「常に募集を出しているように思いますが、それはどうしてですか?」

応募者の方からいただいたこの質問を起点として、メディヴァの採用のあり方・考え方を採用責任者の岩崎に答えてもらいました。

《回答》
明確な採用基準を中心とした採用活動を行っているので、期間は設けずにいつでも柔軟に採用できるよう年間を通して募集を出しています!

今回noteにまとめてみましたが、だから選考の時にはもう聞かないでね、というわけでは決してありません。

ここに書いたことが本当かどうかを面接の中で質問いただいてもいいですし、他にも疑問に思ったことがあればいつでも、どんなことでも積極的にご質問ください。
それが私たちにとっても貴重な学びになります。

メディヴァに興味を持った方へ

メディヴァはさまざまな職種で通年採用を行っていますが、詳しく聞くまでは特定の職種に絞ることがむずかしいと思われる方も多いと思います。

そのため、「職種を決めずに応募する枠」も用意してあります。気になった方はぜひそちらを選択のうえご応募してみてください!

多くの方の思いをしっかりと聞かせていただきたいと思っています!



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